井島鍼灸院ブログ

2017.03.31更新

東洋医学研究所のホームページでは、平成27年3月より、東洋医学研究所®グループの山田 篤先生に糖尿病通信を担当して頂いています。

今回は、「糖尿病通信 7」を紹介させて頂きます。


糖尿病通信 7

平均血糖値あれこれ
 
 糖尿病は、「血液中に必要以上に余った糖(高血糖)が、長い間かけてじわじわと身体中をおかしくする」という疾病なので、どの程度高血糖が持続していたかを知るのは重要です。
そこで今回は、過去の血糖値の平均値である平均血糖値のお話です。
 

○ヘモグロビンA1c(HbA1c)
 過去1~2ヶ月間の平均血糖値。今や健康診断や病院で血液検査をすると、殆ど検査結果の用紙に記載されています。
糖尿病と診断する数値の一つであり、糖尿病の方は血糖コントロールが良好かどうか判断できます。また、万国共通の検査になりました。
 ところで、HbA1cの単位は%です。これは赤血球中のヘモグロビン100%のうち、糖と何%結合しているかを示しているためで、高い値になればなるほど糖が大量に漬かっていたことになります。よって、平均血糖値を反映していますが、血糖値そのものではありません。
 

○グリコアルブミン(GA)
 HbA1cはわかるけども、この検査の意味は何?と思われる検査項目です。
 過去約2週間の平均血糖値で基準値は11~16%。これより高ければ、高血糖が続いているということです。
 グリコアルブミンはHbA1cと比べて早く大きく変動し、比較的短期間の血糖の変化をとらえることができますので、治療効果の把握や薬の効き具合を確かめたりするときに有用です。

○1,5-AG検査
 そもそも何て読む?と思われるところからはじまる検査項目です。読み方は1,5-アンヒドログルシトール検査、基準値は14.0μg/ml以上で、血糖コントロール検査の中で唯一、値が高いほうがよい検査です。
 グリコアルブミンよりもさらに敏感に、比較的軽度の高血糖に反応します。また、食事や運動には影響されず、過去数日間の指標となります。

 よって各種療法の効果や短期間のコントロールの悪化もすぐに結果に出てしまいます。

 

 平均血糖値の代表格はHbA1cですが、他の2つはHbA1cでは把握できない血糖コントロール状態を知る重要な検査項目です。

 HbA1cよりも他の2つの検査の方を重要視する医師(特に糖尿病専門医)は多いので、注目してみてはいかがでしょうか。

投稿者: 井島鍼灸院

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