腱鞘炎とは、腱と腱鞘の間に起きた炎症をいいます。
腱とは、関節などを動かす筋肉の動きを骨に伝えるひもの役目をはたすすじです。細く丈夫な組織です。
腱鞘はトンネル状に腱の周りにあり、腱がスムーズに動くためや、力の方向を変えるために腱を押さえたりする役割をしています。
原因は反復する手の動作の刺激です。
一般的には、楽器の演奏や、パソコンのキーボード打ちなどの反復する手の動作の刺激によるものが多く、また、捻挫や外傷(けが)などに引き続いて起こることもあります。
他に、結核性、痛風性、リウマチ性、梅毒性などがあります。また、特別の誘因なく起こることもあります。
使いすぎの状態が続くと症状は重くなります。
初期症状は指や手首の使用中の不快感、瞬間的に痛みが走るが次の瞬間痛みが消えていることがある、痛い箇所はあるものの具体的にどこが痛いのかわからないなどです。
悪化すると治療をしても再発を繰り返すようになるので、できるだけ初期段階での治療が必要となります。
また中期では、この場所を押すと痛いという痛みを感じる痛圧点が明確になり、痛み・不快感も継続的に起こるようになり日常生活にも支障が出てくるようになります。また、多くの場合この段階で初めて腱鞘炎であると自覚します。
末期症状になると神経痛が起こったり血流が悪くなって痛圧点の神経も麻痺した状態になるので痛みを感じなくなり、手術が必要になる場合もあります。
東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院では、長年にわたりこのような腱鞘炎の治療をさせて頂いております。
症状の程度によっては、治療に時間のかかることもありますが、是非、継続的な鍼治療をお勧め致します。