井島鍼灸院ブログ

2014.06.28更新

東洋医学研究所グループの石神龍代先生の書かれたコラムを紹介させて頂きます。

「老い」を知り「長寿」を楽しむ

東洋医学研究所グループ栄鍼灸院
院長石神龍代

はじめに
 現在の日本は、4人に1人が65歳以上という超高齢社会です。
 この世に生を受けて、天寿を全うするということは誰しも願うところです。
 時の流れは止めることはできなく、老いは必ずやってきます。避けて通れない「老い」を知り「長寿」を楽しんで過ごすことができたならどんなに幸せでしょう。
 今回は、NHKスペシャル「人体:ミクロの大冒険」から学んだ内容を紹介させていただき、「長寿」を楽しむ方法を考えてみたいと思います。

私たちの一生
 私たちの始まりはたった1個の細胞、体内で最も大きな細胞である「卵子」と体内で最も小さい細胞である「精子」との合体により誕生する「受精卵」、その「受精卵」が分裂を繰り返し60兆個の細胞となり、変化をし続けてゆくのが私たちの一生です。
 学び成長する時、私たちの内側では細胞たちが変化して学習や経験を記憶していきます。
人間は動物と違って細胞を自ら変えることもでき、努力次第でなりたい自分になれるのです。

老いの正体は何か
 これまで老いとは歳月と共に全身が漫然と衰えていくことだと考えられてきました。
 ところが、最新の研究によって、身体の衰えの根底には免疫細胞があるという衝撃の事実が明らかになってきました。
※免疫細胞とは病原体と戦って体を守ってくれる力強い細胞です
 免疫細胞は背骨の骨髄の中のニッチといわれる特別な場所で作られます。その数は1日一千億以上。一口に免疫細胞といっても種類は様々です。
 骨髄の血管にはミクロの通り穴があり、血管に入った免疫細胞たちは見事なチームワークで外敵と戦います。
 この働きなくして私たちの健康を保つことはできないのです。
 免疫細胞の働き振りには年齢によって大きな違いがあります。免疫細胞(好中球)は病原体を見つけますが、20代ではすぐに見つけてかけよっていきますが、60代ではほとんど動きません(病原体の居場所がわからなくなっています)。

免疫細胞と長寿との密接な関係
 老化研究者のルカ・ディアーナ博士(サッサリ大学)が、イタリア・サルデーニャ島(長寿の人の割合が世界一高い)の高齢者三千人の血液を調べた結果、免疫細胞が非常に効果的に働き続けていて、20代の動きを保っていることがわかりました。
 イギリス・バーミンガム大学の報告によりますと、運動を行う前の免疫細胞は一ヶ所からあまり動きませんが、5分間の運動後(全力で自転車をこいだ後)は、活発に動き出しました。運動によって筋肉から分泌された物質が免疫細胞を活発にさせたと考えられています。
 これまでも健康維持には欠かせないといわれてきた運動。実は免疫細胞に対して働きかけ、健康を促進していたことが確認されたのです。

免疫の暴走が引き起こす老いと病
 脳出血、動脈硬化、心筋梗塞、慢性肝炎、骨粗鬆症。こうした年齢とともに増える病気のほとんどに免疫細胞が深く関わっているのです。
 体を守るはずの細胞が逆に体を壊してゆく。その決定的な映像を捉えたのは、バイオイメージングという特殊な顕微鏡の最新の技術です。
 本来は病原体の侵入に備えてゆっくりとパトロールしていますが、こちらの肝臓では大量のマクロファージが本来守るべき細胞に群がり攻撃を加えているのです。いわば、免疫細胞の暴走です。この状態が続くと慢性肝炎になってしまいます。
 また、病原体がいないのに血管の壁に居座っているマクロファージによって血小板が呼び集められてきて、血管がどんどん狭くなっていって、ついに血流が止まってしまいました。必要もないのに血流を止めてしまうこの状態がやがて動脈硬化につながります(動脈硬化とは昔は脂肪が血管につまるのだと思われていました)。
 免疫細胞の暴走によってサイトカイン(攻撃の命令を伝える物質)がところかまわずまき散らされると、体中が免疫細胞の攻撃対象となってしまいます。この状態こそ全身が老いてゆく最大の要因です。
※免疫細胞の暴走そのものを止めることはできるのでしょうか
 免疫細胞はネットワークで、その司令塔がT細胞です。
 ですからT細胞がちょっと間違った指揮をしてしまうと、本当は病原体をやっつければよかったのに、それが自分に向いてしまったりします。
 免疫細胞たちのリーダーT細胞が暴走してしまう理由は、T細胞を一人前に育て上げる胸腺が思春期を過ぎると殆どなくなってしまうからです。
 血液中のT細胞は、20代と70代では、数はあまり変わりませんが、正常な判断力を持ったT細胞だけに絞ってみると、70代は一割程度に激減。つまり、胸腺がなくなって、新しいT細胞の補充が不可能になると、古くなったT細胞が次第に判断力を失ってゆくのです。
 これこそ細胞が私たちに強いている宿命なのです。

おわりに
 今回学んだことから、私たちの健康を守ってくれる免疫細胞を、いかに活性化させるか、いかに誤作動を起こさせないようにするかが、長寿を楽しむ鍵であり、その方法として、人間性(生かされていることへの感謝の心、他の人への思いやりの心)を高め、運動)を励行することが大切だと思います。
 それに加えて、東洋医学研究所?黒野保三所長の長年の基礎・臨床研究によって、免疫細胞の活性化が明らかになっている鍼治療を定期的に受療されることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2014.06.25更新

メニエール病とは?

耳鳴りや難聴をともなうめまい発作が突然起こってくる病気です。

メニエール病は耳鳴りや難聴(ほとんど片側の耳だけ)をともなうめまい発作が突然起こってくる病気です。

心身のストレスが発病に大きく関係します。前ぶれなしにめまいが起こるのでびっくりしますが、めまい発作は、長くて数日でおさまります。

メニエール病の再発を予防するためのワンポイントアドバイス

横浜中央クリニック「めまいメニエール病センター」の高橋正紘センター長は、メニエール病の心身症的側面に注目し、患者の行動習慣を9年近く研究されました。その結果、メニエール病の患者は一般の人に比べて、自己抑制行動(がまんする)と熱中行動(徹底的にやらないと気がすまない)の2点が極端に強い傾向が出たことを報告されています。

したがって、ストレス発散や、いい意味での手抜きを心がけるなど生活を変えることで症状が改善することや、具体的な方法として、ウォーキングやランニングなどの有酸素運動の有用性を述べられています。

井島鍼灸院では、メニエール病に対して関連部位の血流を改善し症状を軽減するとともに、生体制御療法による全身の調整を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。


 

投稿者: 井島鍼灸院

2014.06.25更新

円形脱毛症とは?

頭髪が部分的に抜け落ち、脱毛斑ができるものです。
一般的には10円玉くらいの脱毛斑が生じ、さらに進行すればその数を増し、形を広げ融合して頭部全体におよぶこともあります。また、眉毛、まつげ、ひげ、腋毛、陰毛、うぶ毛なども抜けることがあります。

男女比ではやや女性に多く、年齢では学童期、青年期に多く発症するといわれています。

円形脱毛症を治すためのワンポイントアドバイス

1 睡眠をしっかりとりましょう
毛髪は、夜22時~翌2時ごろに成長すると言われています。その時間に起きていると、頭皮の血流が悪くなり、毛髪の成長が妨げられてしまうので注意しましょう。

2 ストレスをためないようにしましょう
ストレスは円形脱毛症の誘因の一つとされています。また、発症後も症状に対する驚きや、症状の進行に対する不安、他人の目が気になることなど、新たなストレスを感じるケースが多くなります。ストレスをためすぎないためにも、趣味や、運動、入浴など自分に合ったストレス発散法を工夫するようにしましょう。

3 頭皮環境を整えましょう
髪の汚れの多くはお湯で取れるため、少量のシャンプーで洗髪します。爪を立てて洗うと地肌を痛めてしまいますので、指の腹でやさしく洗うことが大切です。髪の毛も泡でなでるようにやさしく洗い、シャンプーが髪や頭皮に残らないようにしっかりと流しましょう。

4 普段と変わらない生活を送りましょう
生活が消極的にならないために、ウィッグ(かつら)や帽子、バンダナ等を使用することは、厳しい人の目から一時的に解放され、ストレスを軽減する方法としてとても有効です。

井島鍼灸院では、円形脱毛症に対して長年にわたる実績をもとに、生体制御療法による免疫機構、自律神経機構、内分泌機構の調整を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。


 

投稿者: 井島鍼灸院

2014.06.24更新

食物アレルギーとは?

食物アレルギーとは、食べた食物が原因となって、アレルギー症状を起こす病気です。

多くは皮膚のかゆみ、蕁麻疹などがみられますが、時には腹痛や呼吸困難などの症状を起こすこともあります。

また、重症の場合にはアナフィラキシー(全身で起こるアレルギー反応によるショック症状)を起こすこともあります。

食物アレルギーは、以前乳幼児に多いとされていましたが、最近では成人でも決して少なくありません。

食物アレルギーを防ぐワンポイントアドバイス

原因になる食品を調べましょう

食物アレルギーは、原因となる食品を食べなければ発症しません。したがって、何のアレルギーなのかを知ることが重要です。思い込みではなく専門医にアレルゲンを調べてもらうことも必要です。

食事の記録を取りましょう

食物アレルギーであることがわかったら食事日誌をつけることをお勧めします。原因がより明確になり、原因がわかってからでも、食生活全体の把握や改善に役立ちます。

表示を確認しましょう

現在、特定原材料7品目(卵・牛乳・小麦・そば・落花生・えび・かに)の表示が義務化され、18品目(魚介類、ゼラチンなど)の表示が推奨されています。原材料表示を確認して購入することも大切です。

楽しく食事をとりましょう

食物アレルギーは正しい対応をすれば必ずしもこわいものではありません。原因を正しく理解して、必要最小限の食物アレルゲンの除去を常に心がけて、生活の質をよく保てば克服できる病気と考えられています。

井島鍼灸院では、このような食物アレルギーに対して、生体制御療法により、統合的制御機構の活性化をはかり、免疫機構の調整をさせて頂いております。

是非、副作用のない鍼治療を継続的に行うことをお勧め致します。


 

投稿者: 井島鍼灸院

2014.06.21更新

東洋医学研究所の黒野保三先生には、毎月1回けんこう新聞を発刊して頂いています。

その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。

今回は平成26年6月1日に発刊された第37刊けんこう新聞から、「生体制御療法4」です。

生体制御療法( 太極療法) では全身のバランスをとるために黒野式全身調整基本穴のすべてに鍼をほどこします。

ということで重要となってくるのが、患者の状態をしっかり把握して、その時にあった刺激の量や質を変えなければいけないということです。

そこでまず鍼刺激の強さについて、黒野保三東洋医学研究所®所長は臨床経験から得た感覚を定量化するために、鍼刺激をグラムに置き換える研究を行い、20グラムと60グラムという重さで反応を比較しました。

これは、鍼の刺激を受け止めて伝えると考えられているポリモーダル受容器を刺激したときに観測される神経の放電の量を計測することで評価しました。

結果は20グラムでは複数回刺激を繰り返してもほぼ一定の反応が得られるのに対し、60グラムでは回数を重ねるほどに反応が低下するということが実験によって確認されました。

刺激の反応が下がるということは治療効果の低下につながるため、東洋医学研究所で鍼治療をおこなう場合には、この20グラムを基準として、その前後において強弱を調整しております。

文章に書くと「調整しております」という一言になってしまうわけですが、この調整を行うことは簡単ではなく、熟練を要する高度な技術が必要です。また、これを使い分けるにはその日やその時の患者の状態を的確に把握することが必須となります。

今まで鍼治療を受けたことがない患者さんに、鍼治療の説明を行うと、未だに「痛くないですか?」という質問が大多数を占めます。

これは、マスコミなどの影響もあるでしょうか。いわゆる見せるために鍼を何十本も刺し、太い鍼を使って、いかにも痛そうな治療
をしていることを見受けます。

しかし、そのような治療が有効であるか、なぜそのような治療が必要なのかということを説明しているものは見当たりません。

とにかく鍼を刺すということは、目的の治療に向かった最適な刺激をするということに尽きるわけです。

投稿者: 井島鍼灸院

2014.06.21更新

突発性難聴とは?

突然起こる原因不明の難聴です。ある日、朝起きると片側の耳が聞こえなくなっていたり、つまる感じがしたり、耳鳴りを感じたりする病気です。

聴力検査では、感音難聴を示します。

睡眠不足が続いた後や、風邪が引き金になることもありますが、定義にもあるように原因はわかっていません。

現在推定されている原因の最も有力なものは、ウイルス感染説と内耳への血液循環が悪くなることが原因とする説です。

できるだけ発症後早いタイミングでの治療をお勧めします。

一般的に鍼灸院に来院される患者は、病院での治療が一段落して数か月経過した後、来院されるケースがほとんどです。

それでも、鍼治療後症状が改善する方も多くみえます。

最近、突発性難聴の方が多く来院されています。

以前、医療機関において突発性難聴の症状は改善の見込みがないと告げられ、治療をあきらめて約1年半経過していが、警察官の採用試験を受けるに当たり、聴力を少しでも改善したいと当院を受診し、聴力や症状が改善した症例を(公社)全日本鍼灸学会学術大会で報告しました。

全てのケースが治癒するわけではありませんが、鍼治療を試してみる価値は十分にあると思います。

是非、副作用のない鍼治療を受診されることをお勧め致します。。


 

投稿者: 井島鍼灸院

2014.06.20更新

更年期障害とは女性の40代半ばから50代半ばにかけて、女性ホルモンの分泌が急激に低下するため、身体に生理的な変化が起き、のぼせや、冷え、肩こり、めまいなどさまざまな症状が現れます。

これが更年期障害ですが、これらの症状は、女性ホルモン分泌の低下のほか、自律神経の問題も影響すると考えられています。

他の疾患が主訴で来院される方を含めると、更年期障害の症状で辛い思いをされている患者は多くみえます。そして、鍼治療で症状が軽くなる方も多くみえます。

そんな更年期障害の症状を軽減させるための日常生活の注意点をご紹介します。


① 睡眠を十分にとりましょう
更年期における十分な睡眠は健康にとって必要不可欠なものです。規則正しい睡眠は、心身の疲れを癒し、体力・気力を回復させ、更年期障害の症状を軽減します。

② ストレスを溜めないようにしましょう
更年期には、責任ある仕事を任せられたり、家庭においても子供との接し方や教育問題で悩むことも多くなります。何事に対しても楽観的な思考を持つように心がけ、他人の評価を気にしすぎないようにしましょう。

③ 気分転換を心がけましょう
仕事や家事に追われている忙しい生活の中でも、家族や友人と温泉に行ったり、アウトドアを楽しむなど外に出ることは、日常を忘れられ気分転換にもなりますし、楽しいことをして笑うことは心に充実感をもたらします。

井島鍼灸院では、このような更年期障害に対して全身の調整と、局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
また、更年期障害の状態に合わせた生活指導もさせて頂いております。

是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

 


 

投稿者: 井島鍼灸院

2014.06.16更新

当院で、鍼灸治療の勉強をしている西田先生がホームページをリニューアルされました。

にしだ接骨院 院長 西田修

こんにちは。にしだ接骨院のホームページにアクセスしていただき、誠にありがとうございます。

大垣市に縁があり平成14年4月1日に開院させていただきました。

以来、「親切、丁寧」をモットーに、歴史ある柔道整復術と日々進歩する現代医療の勉強、患者様の立場に立った施術を心がけ、皆様のお役に立てますよう精進いたしてしております。

にしだ接骨院は、皆様の心からの笑顔と元気を全力で応援いたします。

安心してお気軽にご来院いただければ幸いです。

新しいホームページはこちらから
 


 

投稿者: 井島鍼灸院

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