適応症

2011.12.13更新

低血圧症とは?
 血圧が正常値の範囲を超えて下降した状態を低血圧といい、この状態が持続して、日常生活に支障をきたす場合を、低血圧症と呼んでいます。
 一般に最高血圧が100mmHg以下、最低血圧が60mmHg以下のものを低血圧としています。
 しかし、低血圧の基準にはいろいろな考え方があり、高血圧ほどその基準は重要視されていません。




低血圧の分類は?
 低血圧は、慢性低血圧、起立性低血圧、急性低血圧の3種類に分類されます。
 慢性低血圧には、さらに①体質性のもの、②本態性のもの、③症候性のものがあります。また、起立性低血圧にも、①症候性のものと、②特発性のものとがあります。
 急性低血圧は、ショック症候群とも呼ばれ、心筋梗塞、大量出血、重症感染性、薬剤ショックなどが原因で、急激に血圧が下がってしまう状態をさします。

 今回は、慢性低血圧について紹介させて頂きます。

慢性低血圧には3種類あります。
体質性低血圧
 血圧は低いが、無症状で循環不全などの徴候がなく、健康な生活を送っているものです。

本態性低血圧
 一般に低血圧症といわれているのが、この本態性低血圧です。低血圧を引き起こす病気や異常がなく、血圧だけが正常値よりも低いものをさします。
 原因ははっきりしませんが、生まれつき低血圧になりやすい体質のためと考えられています。
 そして、本態性低血圧の方には、多種多様の愁訴がみられ、多くの場合、同時に数多くの症状を訴えられます。
 主な症状をあげると、①脳神経症状では、頭痛、頭重、めまい、立ちくらみ、肩こり、不眠症、集中力の低下、②心臓症状では、動悸、息切れ、頻脈、不整脈など、③胃腸症状では、食欲不振、胃のもたれ、胃下垂、下痢、便秘、胸やけなどです。

症候性低血圧
 明らかに原因となる病気があって、そのために血圧が低くなっている状態を、症候性低血圧と呼んでいます。
 原因となる病気として次のようなものが考えられます。
 肺性心、大動脈弁狭窄症、心筋梗塞、特発性心筋症などの心臓病があると、心臓から送り出される血液量が減り、血圧は低くなります。
 また、甲状腺機能低下症によって、甲状腺ホルモンによる交感神経の刺激が低下すると、血圧は下がります。
 さらに、副腎の機能が低下し、副腎皮質ホルモンの分泌が不足するアジソン病では、食欲がなくなり、しだいにやせて低血圧、めまいなどの症状が現れます。
 他にも下垂体前葉機能低下症によって、脳の下垂体前葉から分泌される刺激ホルモンが不足したり、癌や胃・十二指腸潰瘍などによる低栄養、栄養障害でも低血圧が起こります。
 

 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような低血圧症に対して全身の調整と症状の改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 特に本態性低血圧に対しては、様々な症状を緩和するとともに、血圧を正常値に近づけるための治療をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

高血圧症とは?
日本高血圧学会から、2009年に新しい高血圧症の治療ガイドラインが発表されました。
 それによると、糖尿病、腎障害、心筋梗塞後の方は130/80mmHg未満、それ以外で65歳未満の方は130/85mmHg未満、65歳以上の方は140/90mmHg未満を血圧の目標としています。
 ただし、家庭で測定する(家庭血圧)の場合はいずれも上記より5mmHg下を目標としています。





高血圧症は原因が分かっているかどうかで大きく2つに分類されます。
 血圧が高くなる明らかな原因が分からないものを本態性高血圧と呼び、高血圧症の患者の90~95%を占めています。これに対して血圧が高くなる原因が明らかなものは二次性高血圧と呼ばれています。
 本態性高血圧は明らかな原因は解っていませんが、遺伝的素因や加齢、食塩の過剰摂取、寒冷、肥満、ストレス、運動不足、喫煙などが影響して血圧を上昇させていると考えられています。そのため、高血圧症は生活習慣病の一つとして取り扱われています。

 二次性高血圧には腎臓の働きが低下したものや、ホルモンの異常によっておこるもの、血管に病気があるもの、神経性のものなどがあります。

本態性高血圧症の自覚症状は、急激に血圧が変動したときに感じることが多いです。
 高血圧症の多くを占める本態性高血圧の患者は、初期には自覚症状を訴えないのが普通です。
 しかし、まったく自覚症状があらわれないのかといえば、そうではありません。たとえば、一時的ではありますが、急激に血圧が上がった場合に、頭重感、頭痛、めまい、肩こり、動悸、吐き気、手足のしびれ感、顔面のほてり感などの自覚症状を訴えることがあります。


ワンポイントアドバイス
 高血圧症の多くを占める本態性高血圧の患者は、初期には自覚症状を訴えないのが普通です。
 しかし、まったく自覚症状があらわれないのかといえば、そうではありません。たとえば、一時的ではありますが、急激に血圧が上がった場合に、頭重感、頭痛、めまい、肩こり、動悸、吐き気、手足のしびれ感、顔面のほてり感などの自覚症状を訴えることがあります。

高血圧症では、合併症が大きな問題です。
食生活 塩分の取りすぎと、肥満は高血圧の原因となります。塩分の目 標摂取量は1日6gですが、まず10g以下を目指して少しでも減らすこと から始めましょう。また、食物の1日の摂取エネルギーは、特に運動をし ていない場合、体重1Kg当たり約30Kcalを目安にしましょう。
日常的な運動 運動は血圧を下げるのみならず、体重を管理する上で  も有用です。「階段を使う」「買い物の回数を増やす」など、生活の中でできる運動を見つけて続けましょう。
 その他、ストレスや喫煙、大量の飲酒なども血圧を上げる原因になります。明るく、楽しく、節度のある生活を心がけましょう。  
 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、高血圧症に対して過去の研究実績を基に、統合的制御機構の活性化を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 さらに、それぞれの症状に合わせた生活習慣の指導をさせて頂いております。
 是非、安心して副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

わが国には百万人以上の患者がいるといわれています。
 わが国には100万人以上の患者がいると推定されています。
 半数は、10歳以下で発病し、このうちの3分の2は3歳以下、大部分は6歳までに発病しています。男児が多く、女児の2倍です。
 このような子どもの気管支喘息を小児喘息といいますが、小学校高学年から中学入学ぐらいまでにかなりの患者は発作がおこらなくなり、成人になるまでには約半数が発作が起こらなくなります。

 成人になってから発病することもあり、成人での男女比はほぼ同じになります。これは、結婚、妊娠、出産をきっかけとして発病する女性が増えてくるからです。

喘鳴と呼吸困難を繰り返します。
 喘息とは、喘(あえ)ぎ、苦しみながら息をする、という意味で、呼吸のたびにひゅーひゅー、ぜいぜいという音をたて、呼吸が苦しくなって、努力をしなければ息を吸ったり吐いたりできない状態を表した言葉です。

 気管支喘息は、この喘鳴と呼吸困難が急に起こり、何時間か続いた後おさまってしまうことを繰り返す病気です。
 喘息発作は、たいてい夜間におこり、明け方になるとおさまってきます。このようなことがある日数続いた後、発作が起こらなくなって、しばらく期間を経たあとにまた再発してきたりします。

喘鳴発作は気管支内腔が狭くなって起こります。
 気管支喘息の患者の気管支は過敏で、健康な人ではなんでもないような刺激が加わっても、過激な反応を起こしてきます。

 気管支に刺激が加わると、@気管支を取り巻いている平滑筋が痙攣を起こして気管支が収縮する、A気管支の粘膜がむくんでくる、B気管支粘膜の分泌腺から粘りけの強い粘液が多量に分泌されてくる、といった変化が広い範囲の気管支におこって、内腔が狭くなってきます。

 その結果、気管支内の空気の通りが悪くなって呼吸困難におちいり、狭い気管支内を空気が出入りするさいの空気の流れの乱れから喘鳴が起こってくるのです。
 
喘鳴発作には誘因と原因があります。
 気管支喘息の患者の気管支は過敏になっていて、刺激が加わると喘息発作が起こってきます。

 発作を誘発する刺激には、ほこりや花粉の吸入、かぜや気管支炎などの呼吸器感染症、急激な気象や気温の変化、大気汚染、激しい運動、精神的ストレスその他さまざまなものがあります。

 これらの刺激のうちのどれかが加わったときに喘息発作がおこる人もいるので、その刺激こそが気管支喘息の原因と考えられるケースもあるのですが、原因は別にあって、これらの刺激は発作をおこすきっかけ、つまり誘因としてはたらいている場合が多いのです。

 気管支喘息の本質的な原因、いいかえれば、気管支を過敏にしている原因としては、従来からいろいろな説が提唱されてきています。
 アレルギー説、自律神経失調症説、内分泌(ホルモン)調節異常説がそのおもなものです。



 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、気管支喘息に対して体質の改善と症状の緩和を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 また、鍼治療によりストレスによる影響を軽減し、さらに、適切な生活指導をさせて頂くことにより症状の悪化を防ぐことができると考えます。
 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

気管支炎とは?
気管支炎は、太い気道である気管から枝分かれした、左右の気管支に起こる炎症です。気管支炎には、かぜ症候群による急性気管支炎、痰と咳が長期間にわたって続く慢性閉塞性肺疾患(COPD)などがあります。





急性気管支炎
 急性の炎症が気管支粘膜に起こる病気で、ほとんどはウイルスや細菌などの感染が原因で起こり、かぜ症候群に含まれます。かぜ症候群では鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの上気道の症状、咳や痰などの下気道の症状などがみられますが、急性気管支炎は、これらの症状の後に、弱った気管支に病原微生物が感染することで、咳や痰の症状が強く起こるものです。
つまり、かぜ症候群の中で気管支に炎症があって、主に咳や痰の症状が現れるものに、急性気管支炎の診断名がつけられるのです。
詳しい症状やワンポイントアドバイスなどは、適応症の風邪を参考にして下さい。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)
かつては気管支に起こる慢性の炎症を慢性気管支炎、肺胞で起こる炎症を肺気腫と呼んで区別していましたが、原因、治療法ともに同じものであることがわかり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼ばれるようになりました。

COPDは、しつこく続く慢性の咳や痰、階段の昇り降りなど体を動かしたときの息切れ(労作時呼吸困難)、ゼーゼーという呼吸(喘鳴)を特徴とします。

また、重症になると胸部が前後に膨らむビール樽状胸郭、口をすぼめて呼吸をする口すぼめ呼吸などもCOPDに特徴的な状態です。

原因は喫煙や粉塵などの有毒な粒子、ガスの吸入などですが、そのうち最も影響の強いものが喫煙です。40歳以上で喫煙をしている人の15~20%にCOPDの疑いがあり、日本で500万人以上がCOPDと推測されています。

たばこには4700種類以上の化学物質が含まれ、このうち窒素酸化物、硫黄酸化物、一酸化炭素などが肺の酸化ストレス、タンパク質分解酵素を増加させ、気管支の炎症、肺胞の破壊などをおこさせると考えられています。

東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような気管支炎に対して全身の調整と、局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 また、気管支炎の状態に合わせた生活指導もさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

風邪とは?
かぜ症候群というのが正しい病名です。
 風邪は、鼻、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺といった呼吸器に、急性の炎症がおこる病気です。

 炎症をおこす原因は、大部分がウィルスですが、細菌や非感染性因子の場合もあります。原因はちがっていても、表面に現れる症状は、くしゃみ、鼻みず、のどの痛み、声がれ、せき、発熱、頭痛、全身倦怠などいずれもよく似ているところから、「風邪」と一括して呼ばれているのですが、かぜ症候群というのが正しい病名です。




かぜ症候群の原因の大部分はウィルスの感染です。
 かぜ症候群の原因の大部分(80~90%)はウィルスで、インフルエンザウィルス、アデノウィルス、コロナウィルスなど200種類以上あり、ウィルスの種類により症状に若干の特徴がみられます。

 ウィルス以外の病原微生物では、マイコプラズマやクラミジアのほかに、連鎖球菌などの細菌が原因となり、全体の10~20%をしめます。そして、残りの数パーセントは寒さやアレルギーなどの非感染性因子です。

東洋医学研究所®による研究報告
 東洋医学研究所®によるかぜ症候群に対する鍼治療効果の研究は、「かぜ症候群の予防に対する鍼治療の有効性-多施設によるアンケート調査-」(全日本鍼灸学会雑誌59巻4号,416-420,2009)と題して報告されています。

 この研究は、東洋医学研究所®及び東洋医学研究所®グループの12施設に来院した患者215名に対し、①鍼治療前の1年の風邪罹患回数、②鍼治療後の風邪罹患回数の変化、③鍼治療来院期間についてアンケートにより調査・分析したものです。
 その結果は、鍼治療来院期間2年未満では風邪をひきにくくなったと回答した人は45.9%であり、2~4年で63.3%、4年以上で82.8%となり、長く鍼治療を受けることでかぜ症候群を罹患しにくくなったと自覚する患者が増えることが報告されています。










かぜ症候群予防のワンポイントアドバイス
 一般の方ができるかぜ症候群に対する予防方法で、一番肝心で誰もができることは、体の調子や免疫力を高めることです。規則正しい生活、適度な運動、偏らない食事をすることや、過剰なストレスを受けないこと、生活に笑いを取り入れることなどが重要です。
 以上のような自然な方法により免疫力を高める努力をしたうえで、マスクの着用、手洗い、正しいうがいを心がけることが必要です。

マスク
 マスクをつけるときは、マスクの脇の部分と顔の間にすき間ができないように、特に鼻の部分を鼻すじに密着させ、あごまでしっかりと覆うことが重要です。
 マスクを外す時はゴムひもを持ち、表面に触れないように処理をしましょう。
 
手洗い
 石鹸を使い、①手のひら、②手の甲、③指の先、④指の間、⑤親指の付け根、⑥手首を最低15秒間、できれば30秒間くらいかけて念入りに洗うことが重要です。
 その後、清潔なタオルで手を拭き、消毒液を使用するとよいでしょう。

うがい
 外出後などに、時間がたつとウイルスが粘膜内に入り込んでしまうため、可能な限り早くうがいをすることがポイントとなります。
 また、のどの正面は絶えず飲んだり食べたりして洗われているので、のどの奥の横を中心にうがいをした方が効果的です。実際には、頭を横にし、少し斜めに上を向いて、のどの横にうがいが当たるように「ガラガラ」と少し長めに行ないます。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、長年にわたる基礎・臨床研究を根拠にかぜ症候群に対する鍼治療をさせて頂いております。
 鍼治療により、生体の統合的制御機構の活性化をはかり、風邪をひきにくく、治りやすい体質をつくります。
 さらに、かぜ症候群に罹患してしまった患者に対しては、症状の緩和と早期の体調回復を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 是非、安心して副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

胃食道逆流症とは?
 胃食道逆流症(GERD)とは、胃液や胃の内容物が食道に逆流することにより、不快な症状が起こる病気です。
 胃食道逆流症には、内視鏡検査で下部食道粘膜に明らかな傷害が確認できる逆流性食道炎や、粘膜傷害のない非びらん性胃食道逆流症、胃切除後逆流性食道炎などがあります。
 かつては欧米に多くみられる病気でしたが、最近は、日本でも食事スタイルの欧米化により増加傾向にあります。


原因は?
 胃液や胃の内容物が食道に逆流するのは、いくつかの原因が重なって引き起こされると考えられています。
胃酸の過剰分泌
 脂肪分が多い食物を日常的に摂取していると、胃の活動が活発になり すぎて胃酸の分泌量が増加し、胃酸の逆流が起きやすくなります。
胃液の逆流を防ぐ機能の低下
 食道と胃の間は、括約筋と呼ばれる筋肉で胃の内容物が逆流しないように弁の働きをしていますが、加齢や胃の手術などによりこの機能が弱くなると、胃酸の逆流が防げなくなります。
腹圧の上昇
 肥満や妊娠、背中が曲がっていると、腹で胃を圧迫され胃液が逆流しやすくなります。
食道や胃の蠕動運動の低下
 胃炎や胃潰瘍などによって胃の働きが弱まり、食物が長時間とどまるようになると起こりやすくなります。

症状は?
 胸が焼けつく、熱いものがこみ上げてくるような感じがする胸焼けや、喉がつまり、食物を飲み下すことが困難になる嚥下障害、酸っぱい物や、苦いものが口まで上がってくる呑酸(どんさん)などが主な症状です。
 その他、激しく咳きこむ、のどの違和感、胸痛、胃もたれ、耳の痛みなどの症状が出ることもあります。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような胃食道逆流症に対して、全身の調整と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

過敏性腸症候群とは?
腹痛を伴う便通異常で、排便により症状が改善し、症状の原因となりうる器質的病変あるいは内分泌異常がないことです。精神的ストレスなどによって自律神経のバランスが崩れ、下痢や便秘、腹部不快感、腹痛などの症状が現れます。
 便通の状態により、便秘型、下痢型、下痢と便秘を繰り返す混合型、上記の3つに属さない分類不能型に分類されます。




診断は?
 診断基準は、過去3ヶ月間、月に3回以上にわたって腹痛や腹部不快感が繰り返し起こり、次の3つの項目のうち2つ以上があてはまることです。
①排便によって症状が軽減する
②発症時に排便頻度の変化がある
③発症時に便形状(外観)に変化がある
 また、大腸ガン、潰瘍性大腸炎、クローン病などの器質的疾患を除外することが大切です。
 さらに、心理的ストレスの有無など、症状の誘因となる心理的背景が診断の助けとなります。

排便症状による分類
便秘型:硬便または兎糞状便(うさぎの糞のようなコロコロした便)25%以上あり、軟便(泥状便)または水様便が25%未満のものです。
 腹痛や腹部不快感を感じ、トイレに行ってもあまり便が出ません。

下痢型:軟便または水様便が25%以上あり、硬便または兎糞状便25%未満のものです。
 ちょっとした緊張がきっかけで腹痛が起き、すぐトイレに行きたく なります。下痢が1日に何回も起こり、いつ便意をもよおすか分からないため生活に支障をきたすことがあります。 

混合型:硬便または兎糞状便が25%以上あり、軟便または水様便25%以上のものです。
 下痢が数日続いたかと思うと、次は便秘が数日続くというように症状が交互に繰り返します。

分類不能型:便性状異常の基準が上記の3つのいずれも満たさないものです。

原因は?
 明らかではありませんが、消化管運動や内臓知覚の異常、緊張や不安といった心理的ストレスに対する腸管の過敏反応、消化管ホルモンなどによる消化管刺激、及び食物アレルギーなどの免疫異常などが原因として推測されます。
 比較的神経質でデリケートな性格の方に多く、家庭や職場での人間関係のストレス、転居や転職による環境の変化、過労や暴飲暴食などが引き金になって症状が現れます。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような過敏性腸症候群に対して、全身の調整と便通の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

痔には大きく分けて3種類あります。
   肛門周囲に分布する動脈や静脈の細い血管が集まった動静脈叢が肛門内に突出したものが痔核(いぼ痔)、肛門周囲の慢性の裂傷が裂肛(切れ痔)、肛門腺が化膿して肛門周囲の皮膚に開口したものが痔ろうです。
 便秘や下痢、飲酒、喫煙、辛いものを好んで食べる、長時間同じ姿勢(立位や坐位)を続ける、妊娠・出産などが原因として考えられています。




痔核(いぼ痔)
 最も多いのがこのタイプで、痔の約半分を占めます。
 肛門の粘膜の下には、動静脈叢や、筋肉、線維組織などがつくるクッションと呼ばれる部分があります。
 この部分は老化や排便・日常生活からくる肛門への負担から断裂するようになります。そして、排便の時などにいきむと、血管に圧力がかかるため動静脈叢が肛門内に突出したものが痔核です。
 痔核の主な症状は、出血と脱出です。通常は痛みを伴わない鮮やかな色の出血であることが多いです。出血の頻度もたまに出血するだけであったのが次第に増え、ひどくなると排便のたびに出血するようになります。
 脱出は始めのうちは排便の時に出て、排便の後には自然に元に戻っていますが、次第に手で押さないと戻らない状態となり、やがて排便時以外にも脱出するようになります。

裂肛(切れ痔)
 排便の際に、便にこすられて、肛門の粘膜が切れるものをいいます。
 裂肛は、硬い便を無理にいきんで排出したときに、伸び縮みがしにくい肛門の部分が縦に長く切れておこります。
 激しい痛みと出血があります。痛みは、排便の始まり、途中、排便後まで続きます。排便後1時間ぐらいまでにおさまるのが普通ですが、半日ぐらい続くこともあります。
 出血は少量のことが多いのですが、痔核の隣が切れたりすると大量の出血になります。

痔ろう
 肛門内には肛門腺という粘液を出す腺が、輪を描くようにして並んでいます。この肛門腺の出口はややくぼんでいて、細菌が侵入しやすい部分です。
 肛門腺は肛門を開閉する筋肉の奥にまで入り込んで存在するために、ここに細菌が侵入して感染をおこすと、普通の皮膚にできる化膿と異なり、筋肉の間に膿がたまります。この膿は肛門の組織のすきまなどの弱い部分を伝わって広がり、肛門周囲膿瘍となります。
 肛門周囲膿瘍が、肛門の外側に腫れ上がってきて自然に破れると、たまっていた膿が排出され、その後にトンネル状のろう管が残ります。これを痔ろうといいます。
 肛門周囲膿瘍の段階では、強い痛みと発熱がありますが、膿が排出されると急に痛みが消え、熱も下がります。
 痔ろうが完成すると、細いしこりが、肛門から放射状に触れるようになり、膿がたまっていれば、ろう管から膿が出続けることになります。
 そして、膿が排出されれば腫れはひきますが、やがてまた腫れてきて、破れて膿が出るということを繰り返していくことになります。



 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような痔に対し、手術療法などの必要性も考慮したうえで、鍼治療を行い、局所の血流をより良好に保つとともに、全身の調整をさせて頂いております。
 また、痔の症状を改善するための、適切な生活指導もさせて頂いております。

 痔で悩んでおられる方は、是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

下痢には心配いらないものもあります。
 下痢は、小腸や大腸で水と電解質が充分に吸収されなかったり、逆に小腸や大腸からの分泌物が増えたり、腸管の蠕動運動が亢進して、腸内容物の通過が早くなったりして起こります。
 注意をしなければならない下痢は、便の中に血液、粘液、膿、消化不良物など普段見られないものが混じっている、便の色が白色、灰色、赤色、黒色、緑色など普段見たこともないような色をしている、便が腐ったような臭いがする、下痢以外に、発熱、腹痛、吐き気、嘔吐、その他の病気らしい症状を伴う場合です。
 下痢だけで、上記のような症状がない場合はしばらく様子をみて心配ありません。
 ただし、たびたび繰り返すときは、原因をはっきりさせる必要があります。




下痢には多くの原因があります。
 下痢の原因は、急性下痢と慢性下痢に分けて考えると分かりやすいといわれています。
 まず、急性下痢はその原因によって、細菌、ウイルス、寄生虫などによる感染性下痢、暴飲暴食などによる食事性下痢、特定の食品に対するアレルギー性下痢、精神的ストレスがきっかけとなって起こる心因性下痢などに分けられます。
 次に、慢性下痢の約半数は、腸には何の病気もなく、その働きが異常になっている機能性下痢(過敏性腸症候群)です。残りの半数は、結腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、寄生虫病、膵臓の病気、消化不良、代謝異常などが原因となっています。

 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような下痢に対して必要な場合の病院における検査を前提とし、その原因を考慮したうえで、全身の調整と、局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 また、患者さんの体質や体の状態に合わせた生活指導もさせて頂いております。
 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.13更新

肝硬変とは?
  肝臓の細胞は再生力が強いため、ウイルス性肝炎やアルコール性肝障害などの原因で一部が死んでしまっても、新しい細胞が生まれてきます。
 しかし、このようなことを繰り返していると、壊された場所に線維が増え、再生結節と呼ばれる隆起ができてきます。
 このような変化が、肝臓全体に起こったのが肝硬変で、文字通り肝臓は硬くなり、表面がでこぼこしてきます。




原因はウイルスによるものがほとんどです。
 日本では肝硬変の原因の多くはウイルスで、特にC型肝炎ウイルスによるものが最も多く、次にB型肝炎ウイルスです。ウイルス以外の原因のほとんどはアルコールによるものです。

 まれな肝硬変の原因疾患として、自己免疫的な異常によりおきる原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎、銅の代謝異常であるウィルソン病、鉄の代謝異常であるヘモクロマトーシスなどがあります。

症状はないこともありますが、特徴的な症状もあります。
 身体がだるい、食欲がないといった不定愁訴がある場合もありますが、ほとんど自覚症状のないことも少なくありません。

 肝硬変に特徴的な症状は肝細胞の機能の低下と、肝臓の血流障害にともなうものに分けられます。
 肝細胞の機能低下にともなう症状として黄疸、くも状血管腫(首、背中、胸などに、くもが手足を広げたような赤い斑点が出る症状)、手掌赤斑(手のひらが異常に赤くなる症状)、女性化乳房(男性の乳房が女性のように大きくなってくる症状)、肝性脳症、出血傾向などがあげられます。

 肝臓に血流障害が起きると胃腸など消化管より肝臓に向かう静脈路である門脈の血圧が高くなり、それにともなう症状として、腹水、浮腫、食道静脈瘤などがあげられます。

慢性肝機能障害に対する鍼治療の研究がなされています。
 慢性肝機能障害に対する鍼治療の研究は、1970年に黒野保三所長が病院に通院中の慢性肝機能障害の患者に鍼治療をしていたところ、患者から「主治医の先生から肝機能の状態が非常によくなったと言われました。」との報告を受けたのをきっかけに始められました。

 そして、1975年には名古屋市立大学医学部第一解剖学教室におきまして、動物実験が開始され、1979年には(社)全日本鍼灸学会鍼灸研究ワーキンググループが発足すると同時に慢性肝機能障害班を設置し、臨床研究を本格的に始められました。

 この基礎研究からは、慢性肝機能障害に対する鍼治療の予防的効果の可能性が見出されています。また、臨床研究からは、血液検査の結果や自覚症状が改善されることから慢性肝機能障害に対する鍼治療の効果が示されています
 
 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような研究実績に基づき長年に亘り慢性肝機能障害の治療をさせて頂いております。
 慢性肝機能障害で悩んでおられる方は、是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

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