適応症

2017.11.09更新

腱鞘炎とは、腱と腱鞘の間に起きた炎症をいいます。
腱とは、関節などを動かす筋肉の動きを骨に伝えるひもの役目をはたすすじです。細く丈夫な組織です。

腱鞘はトンネル状に腱の周りにあり、腱がスムーズに動くためや、力の方向を変えるために腱を押さえたりする役割をしています。

腱鞘炎

原因は反復する手の動作の刺激です。

一般的には、楽器の演奏や、パソコンのキーボード打ちなどの反復する手の動作の刺激によるものが多く、また、捻挫や外傷(けが)などに引き続いて起こることもあります。
他に、結核性、痛風性、リウマチ性、梅毒性などがあります。また、特別の誘因なく起こることもあります。

 

使いすぎの状態が続くと症状は重くなります。

初期症状は指や手首の使用中の不快感、瞬間的に痛みが走るが次の瞬間痛みが消えていることがある、痛い箇所はあるものの具体的にどこが痛いのかわからないなどです。

悪化すると治療をしても再発を繰り返すようになるので、できるだけ初期段階での治療が必要となります。
また中期では、この場所を押すと痛いという痛みを感じる痛圧点が明確になり、痛み・不快感も継続的に起こるようになり日常生活にも支障が出てくるようになります。また、多くの場合この段階で初めて腱鞘炎であると自覚します。

末期症状になると神経痛が起こったり血流が悪くなって痛圧点の神経も麻痺した状態になるので痛みを感じなくなり、手術が必要になる場合もあります。

元気東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院では、長年にわたりこのような腱鞘炎の治療をさせて頂いております。

症状の程度によっては、治療に時間のかかることもありますが、是非、継続的な鍼治療をお勧め致します。 

        

投稿者: 井島鍼灸院

2017.11.02更新

不眠症とは?
  一般の不眠は、夜なかなか寝つかれない(入眠困難)、夜中に目が覚めて、その後眠れない(熟眠障害)、朝早く目が覚めてしまう(早期覚醒)といった状態です。この不眠を起こす原因は、①睡眠時の外部環境の変化②身体の病気③薬物による興奮や中毒④高齢⑤うつ病や精神病などが考えられます。
 

不眠

しかし、このような不眠を起こす原因が特にないか、軽いにもかかわらず、全然眠れないという人や、不眠の原因をとり除いてもまだ眠れないとか、はたから見ると充分に眠っていると思えるのに、本人は眠れなかったと訴える人がいます。
このことは、起きてからの睡眠に対する充実感のなさや無力感といった自覚症状から、眠れなかったという意識を持つものと考えられます。このような不眠は、神経症性の不眠と考えられ、一般の不眠と区別して不眠症と呼ばれます。
この不眠症では、ちょっと眠れないことがあると、眠らないと病気になるのではないかという不安を呼び起こします。過剰な睡眠への欲求が、強く睡眠を意識するという不安、緊張の悪循環をつくり、その結果さらにさまざまな不定愁訴を発症させていると考えられます。

 

オレキシンが睡眠に深く関わっていることがわかってきました。

1998年に発見されたオレキシン(ドーパミンと同じ脳内に信号を伝える神経伝達物質)が睡眠に深く関わっていることがわかってきました。

不眠症は、本来は睡眠をとるべきなのに、過剰のオレキシンによって脳が覚醒モードで固定されている状態といえます。
感情を司る大脳辺縁系とオレキシンは密接な関係があって、恐怖や幸福感などの顕著な情動があるとオレキシン系が駆動されて、脳が覚醒モードで固定されます。不眠症のメカニズムを、オレキシンとの関わりで説明しますと、患者の脳内では何らかの不安や恐怖などの強い情動が睡眠をとるべきときにもずっと発動していて、その結果として覚醒が固定されてしまっているので眠れないということになります。こうしたことが繰り返し起こっていくと、「眠れない」ことそのものが恐怖の対象になっていきます。端的にいって不眠症とは「眠れない」ことに対する恐怖症なのです。眠れないことへの恐怖が情動記憶として刻み込まれて、睡眠に関するあらゆるものが恐怖やこだわりの対象になってしまうのです。


東洋医学研究所®よる研究報告
東洋医学研究所®による不眠症に対する鍼治療効果の研究は、 「睡眠障害に伴う不定愁訴に対する鍼治療の検討」(全日本鍼灸学会雑誌56巻5号,793-801,2006)と題して報告されています。
この研究は、睡眠障害を訴えて来院した患者6名に対して、生体の統合的制御機構の活性化を目的とした生体制御療法を行い、不定愁訴カルテ(健康チェック表)を使用して評価したものです。
その結果、6症例の不定愁訴指数の平均は初診時34.2点であったものが最終時には13.3点となり、有意な改善が認められ、睡眠障害の症状も全症例において改善されたことが報告されています。
また、第27回(社)生体制御学会学術集会では、シンポジウムの中で、「鍼灸院における睡眠に対する鍼治療の実態調査」が報告されています。
この研究は、鍼灸院に来院された患者に対し、初回鍼治療日の睡眠の状態を調査したものです。
その結果、1回の鍼治療でも「いつもより良く眠れた」と感じた患者が63%であったことが報告されています。


不眠症予防のワンポイントアドバイス
☆必要な睡眠時間には、個人差があります。日中の眠気で困らなければ十分と考え、あまり8時間にこだわらないようにしましょう。
☆就寝前には楽しいことを考える、軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、スト レッチなど自分なりのリラックス法を見つけるとよいでしょう。
☆早寝早起きではなく、早起きが早寝に通じます。毎日、なるべく同じ時刻に起きるようにしましょう。
☆朝食は目覚めに重要、規則正しい3度の食事を心がけましょう。
☆規則的な運動習慣は熟眠を促進します。
☆昼寝をするなら、15時前の20~30分以内にしましょう。
☆夜は明るすぎない照明にし、朝は日光を取り入れ体内時計をリセットするなど、光の利用でよい睡眠を心がけましょう。
以上のような質のよい睡眠を得るための方法については、石神先生のコラム「早寝、早起き、朝ごはんの大切さ」の中に詳しく紹介されています。是非参考にして下さい。
(参考文献:内山 真:睡眠障害の対応と治療ガイドライン.じほう,2003)
東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院では、長年にわたる基礎・臨床研究を根拠に不眠症に対する鍼治療をさせて頂いております。
また、鍼治療が睡眠に及ぼす影響についてのメカニズムを科学的に証明するため、現在も精力的に研究を行っております。

快眠


是非、安心して鍼治療を受けられることをお勧め致します。       

投稿者: 井島鍼灸院

2017.10.28更新

めまいとは?

めまいは、からだのバランスを保つ機能に障害が起こると生じます。からだの平衡をつかさどる器官には三半規管、耳石器、前庭神経、脳幹、視床、大脳皮質があります。
めまいには大きく分けて、自分の身体や周囲がぐるぐる回っているように感じる回転性めまいと、身体がふらついたりまっすぐ歩けない浮動性めまいがあります。
これが、耳の病気や脳の病気などにより障害されると、バランスが崩れ、めまいが起こります。
めまいを訴える人の数は、厚生省の国民生活基礎調査によると、約240万人にのぼっています。

めまい

 

回転性めまい

運動感覚や位置感覚の異常を、かなりはっきり自覚するめまいで、自分の身体や周囲のものがぐるぐる回転するように感じる回転感、エレベーターに乗っているように感じる昇降感、床が揺れて歩けないように感じる傾斜感などを示すめまいのことをいいます。

回転性めまいは、内耳や前庭神経に関わる異常によって引き起こされることが多く、原因となる病気にはメニエール病、前庭神経炎、突発性難聴などがあります。そのため、難聴、耳閉感、耳鳴りなどの聴覚症状を伴うことがあります。
回転性めまいは、発症が急激な場合が多く、吐き気、嘔吐がみられ、頭痛、手足のしびれ、麻痺、ろれつが回らない、意識がなくなるなどの症状がある場合は、脳に障害が起こっている可能性もありますので早急に対処することが大切です。

浮動性めまい
回転性めまいと比較すると、漠然としており、体がふわっとする感じ、頭の中で何かが揺れ動く感じ、自分の体がなんとなく不安定な感じ、地面や床が揺れ動く感じなどのように、あまりはっきりとしない状態のめまいのことをいいます。
浮動性めまいは、内耳や前庭神経以外の中枢神経の異常、全身的な異常、婦人科や神経内科で扱う異常などによって起こることが多く、原因となる病気には、低血圧、高血圧、更年期障害、不安神経症などがあります。
浮動性めまいは、立ちくらみ、脱力感、頭痛を伴うことがあり、身体や頭を動かしたときに増強することがあるため、楽な姿勢をとり、安静を保つことが大切です。

東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院では、このようなめまいに対して、専門医療機関と連携し、全身の調整と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 

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また、めまいは疲労やストレスなどにより症状が出やすくなったり、強くなることが知られており、これらを防ぐためにも、 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2017.10.24更新

風邪とは?

かぜ症候群というのが正しい病名です。

風邪は、鼻、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺といった呼吸器に、急性の炎症がおこる病気です。
炎症をおこす原因は、大部分がウィルスですが、細菌や非感染性因子の場合もあります。原因はちがっていても、表面に現れる症状は、くしゃみ、鼻みず、のどの痛み、声がれ、せき、発熱、頭痛、全身倦怠などいずれもよく似ているところから、「風邪」と一括して呼ばれているのですが、かぜ症候群というのが正しい病名です。

風邪


かぜ症候群の原因の大部分はウィルスの感染です
かぜ症候群の原因の大部分(80~90%)はウィルスで、インフルエンザウィルス、アデノウィルス、コロナウィルスなど200種類以上あり、ウィルスの種類により症状に若干の特徴がみられます。
ウィルス以外の病原微生物では、マイコプラズマやクラミジアのほかに、連鎖球菌などの細菌が原因となり、全体の10~20%をしめます。そして、残りの数パーセントは寒さやアレルギーなどの非感染性因子です。


東洋医学研究所®による研究報告
東洋医学研究所®によるかぜ症候群に対する鍼治療効果の研究は、「かぜ症候群の予防に対する鍼治療の有効性-多施設によるアンケート調査-」(全日本鍼灸学会雑誌59巻4号,416-420,2009)と題して報告されています。
この研究は、東洋医学研究所®及び東洋医学研究所®グループの12施設に来院した患者215名に対し、①鍼治療前の1年の風邪罹患回数、②鍼治療後の風邪罹患回数の変化、③鍼治療来院期間についてアンケートにより調査・分析したものです。
その結果は、鍼治療来院期間2年未満では風邪をひきにくくなったと回答した人は45.9%であり、2~4年で63.3%、4年以上で82.8%となり、長く鍼治療を受けることでかぜ症候群を罹患しにくくなったと自覚する患者が増えることが報告されています。

風邪研究報告 

 

かぜ症候群予防のワンポイントアドバイス
一般の方ができるかぜ症候群に対する予防方法で、一番肝心で誰もができることは、体の調子や免疫力を高めることです。規則正しい生活、適度な運動、偏らない食事をすることや、過剰なストレスを受けないこと、生活に笑いを取り入れることなどが重要です。
以上のような自然な方法により免疫力を高める努力をしたうえで、マスクの着用、手洗い、正しいうがいを心がけることが必要です。
マスク
マスクをつけるときは、マスクの脇の部分と顔の間にすき間ができないように、特に鼻の部分を鼻すじに密着させ、あごまでしっかりと覆うことが重要です。
マスクを外す時はゴムひもを持ち、表面に触れないように処理をしましょう。

手洗い
石鹸を使い、①手のひら、②手の甲、③指の先、④指の間、⑤親指の付け根、⑥手首を最低15秒間、できれば30秒間くらいかけて念入りに洗うことが重要です。
その後、清潔なタオルで手を拭き、消毒液を使用するとよいでしょう。
うがい
外出後などに、時間がたつとウイルスが粘膜内に入り込んでしまうため、可能な限り早くうがいをすることがポイントとなります。
また、のどの正面は絶えず飲んだり食べたりして洗われているので、のどの奥の横を中心にうがいをした方が効果的です。実際には、頭を横にし、少し斜めに上を向いて、のどの横にうがいが当たるように「ガラガラ」と少し長めに行ないます。

東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院では、長年にわたる基礎・臨床研究を根拠にかぜ症候群に対する鍼治療をさせて頂いております。
鍼治療により、生体の統合的制御機構の活性化をはかり、風邪をひきにくく、治りやすい体質をつくります。

 

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さらに、かぜ症候群に罹患してしまった患者様に対しては、症状の緩和と早期の体調回復を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
是非、安心して副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2017.10.18更新

膝痛症の多くは変形性膝関節症です
45歳以降で膝の内側が痛む人の多くは、変形性膝関節症と考えられます。
若い人で膝が痛む場合には、その痛む部位によって、靭帯や半月板、関節包の障害が考えられます。
長時間走った後、膝の外側が痛む人は、ランナー膝(腸脛靭帯炎)、ジャンプを繰り返し行い、膝の上部が痛む人は、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)、成長期で膝の下部が痛む人は、オスグット・シュラッター病などの疾患が考えられます。

今回は特に膝痛症でよくみられる変形性膝関節症と、最近、増加傾向にあるランナー膝について説明させて頂きます。

 膝痛


変形性膝関節症の定義
膝関節は、主に大腿骨と脛骨という太い2本の骨からなっています。
2本の骨が接合しているそれぞれの骨の端は関節軟骨という軟らかい組織でおおわれており、膝関節の中は関節液で満たされています。
これらが組み合わされることによって、膝を曲げたり伸ばしたりするほか、体重を支えたり、衝撃を吸収するといった、膝関節の働きを果たします。
年齢を重ねることにより、関節軟骨が磨耗して動きが悪くなったり、削られた軟骨のかけらによる刺激で、関節包に炎症を引き起こしたりします。これが変形性膝関節症です。
正座をする時、イスから立ち上がるとき、歩く時、階段の昇り降りの時に膝の内側が痛くなります。また、これらの症状は、動き始めに痛みが強く出るのが特徴です。
 

ランナー膝の定義
ランニングなど膝の屈伸運動を繰り返し行なうことによって太ももの外側の靭帯(腸脛靭帯)が膝関節外側(大腿骨外顆)に接触することにより炎症を起こします。
初期症状は、下り坂だけで感じられた膝の痛みが、次第にどこを走っていても起こるようになり、やがて走る以外の動きでも痛むようになります。

 

ドイツでは変形性膝関節症に対する鍼治療の効果に関する大規模研究が行われました。 

ドイツでは変形性膝関節症に対する鍼治療の効果、有効性、安全性、費用を評価する目的で大規模研究が2000年から約5年をかけて約30万人の患者に対して行われました。
その研究の結果として、3ヶ月間に平均7~13回の鍼灸治療を受けた患者は鍼灸治療を受けていなかった患者に比べ、有意に痛みが改善していた事が分かりました。研究結果からも分かるように痛みに対しての鍼灸治療は大変有効です。

 

膝痛症予防のワンポイントアドバイス
膝痛症を予防するために、特に重要なのは大腿四頭筋(膝の上の筋肉)の筋力強化です。筋肉を鍛えることによって膝の一部分に体重がかかるのを分散させ、関節軟骨の負担を減らします。同時に膝周辺の血流を改善します。
その他に、肥満を解消する、足にあった靴を選ぶ、膝を冷やさないなどが必要であると考えられています。
 

大腿四頭筋の筋力を強化してみましょう
日常生活の中で、立っているときなどに大腿四頭筋を意識し、力を入れてしっかり膝を伸ばすことを心がけることが重要です。
また、簡単な運動として、仰向けに寝た状態で、膝の裏を床に押し付けるように膝をしっかり伸ばし、その状態で3秒間力を入れて維持し(大腿四頭筋に力が入っていることを意識しながら)、その後力を緩めるという動作を5回繰り返す方法があります。
この運動を起床時、寝る前に必ず行って下さい。最低3ヶ月間継続すると効果があらわれます。
(膝に痛みのある時は、痛みが取れてから行って下さい。)
 

ぜひ、安心して鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2017.09.19更新

よろしくお願いします。

投稿者: 井島鍼灸院

2014.06.25更新

緑内障とは?

緑内障とは、眼圧が高いために視神経が障害されて萎縮するために、それに対応した視野が損なわれ、視力も低下していく病気です。

加齢にともなっておこりやすくなり、40歳以上の日本人においては、5~7%が緑内障に罹患しており、その約90%が潜在患者であることが報告されています。

したがって、症状に気づいていない人も多く、緑内障が糖尿病網膜症、網膜色素変性症とともに3大中途失明の原因疾患の一つであることからもその対策は重要です。

緑内障を進行させないためのワンポイントアドバイス

ウォーキングやランニングなどの有酸素運動を続けると眼圧が下がるといわれています。

ただし、過激なことは避ける必要があります。たとえば、ダンベルやバーベルなどを使った運動はやり過ぎると眼圧が上がります。

また、カフェインやアルコールなどを多量に飲むことは眼圧の上がる原因になるといわれています。運動も飲食も過剰にならないように注意しましょう。

井島鍼灸院では、このような緑内障に対して眼科と連携することを基本とし、その患者の状態にあった鍼治療をさせて頂いております。
そして、鍼治療で全身の調整と局所の血流改善をさせて頂くことで、症状を緩和するとともに、緑内障の進行をできるだけ遅らせるような治療をさせて頂いております。

是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。


 

投稿者: 井島鍼灸院

2014.05.14更新

耳鳴りや難聴をともなうめまい発作が突然起こってくる病気です。
メニエール病は耳鳴りや難聴(ほとんど片側の耳だけ)をともなうめまい発作が突然起こってくる病気です。
心身のストレスが発病に大きく関係します。前ぶれなしにめまいが起こるのでびっくりしますが、めまい発作は、長くて数日でおさまります。
30代後半から40歳代前半に発症のピークを迎え、女性の割合が高いといわれています。

発作にはリンパ水腫が関係していると考えられていますが、確かなことは不明です。
内リンパ液(内耳にある膜迷路という部分の内側を満たしているリンパ液)の量が何らかの原因で異常に増えてしまうことがあります。
その原因としては自律神経異常、水分塩分代謝異常、自己免疫、ストレスなどが考えられていますが確かなことは不明です。この内リンパ液の異常に増えた状態を内リンパ水腫といいます。
膜迷路には、聴覚をつかさどる蝸牛神経と平衡感覚をつかさどる前庭神経の末端である内耳感覚細胞がありますので、内リンパ水腫によってその機能が障害され、めまい、耳鳴り、難聴などの症状が起こってくるのではないかと考えられています。

回転性のめまいがほとんどで、めまい発作の間隔や強さは、人によって、また、同じ人でも時期によって変わってきます。
多くの場合は、突然めまい発作がおこります。頭を動かすとめまいが強まり、悪心や嘔吐もともないます。めまい発作の種類は、周囲がぐるぐる回る感じの回転性のめまいがほとんどですが、ふらふら感や動揺性のめまいであることもあります。他の症状としては、難聴や耳鳴り、耳閉感など、聴覚に関する障害を伴うことがあります。

メニエール病の再発を予防するためのワンポイントアドバイス
横浜中央クリニック「めまいメニエール病センター」の高橋正紘センター長は、メニエール病の心身症的側面に注目し、患者の行動習慣を9年近く研究されました。その結果、メニエール病の患者は一般の人に比べて、自己抑制行動(がまんする)と熱中行動(徹底的にやらないと気がすまない)の2点が極端に強い傾向が出たことを報告されています。
したがって、ストレス発散や、いい意味での手抜きを心がけるなど生活を変えることで症状が改善することや、具体的な方法として、ウォーキングやランニングなどの有酸素運動の有用性を述べられています。

東洋医学研究所®では、メニエール病に対して関連部位の血流を改善し症状を軽減するとともに、生体制御療法による全身の調整を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

特に、最近では、朝晩と日中の気温差が大きいために、体調を崩し、めまいの起こっている方も見えるようです。

是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。
 

投稿者: 井島鍼灸院

2014.03.14更新

原因疾患がないのに、ある特定の部位だけに冷えを感じます

冷えとは、身体の他の部分はまったく冷たさを感じないような室温なのに、手、足などのある特定の部位だけが不快な冷たさを感じることです。

冷えをともなう疾患には、バージャー病や動脈血栓症、動脈塞栓症、レイノー病などがあります。このような疾患もないのに冷えを感じるものを俗に冷え症といい、女性に多い症状です。

冷え症には次のような原因が考えられます

体温調節の大事な手段に血液による熱の運搬があります。自律神経の働きにより、身体の冷えた部分に温かい血液を必要な量送り込むのですが、自律神経の働きがみだれると血管運動神経が障害され血行不良状態となり、冷えを感じます。

また、外気が冷たくなると、脳や内臓が正常に働くために必要な熱を、身体から逃がさないために、手足などの毛細血管を収縮させます。そのため末梢部分での血行不良が起こります。

ここまでは、誰にでも起こる正常反応なのですが、冷え症の場合、その後外気が暖かくなっても、毛細血管の状態がなかなか元に戻らず慢性的な冷えを感じることになります。

血行不良はその他の症状を引き起こします

冷え症の原因である血行不良はさらに肩こり、腰痛、肌荒れ、むくみなどをひき起こします。

また、毛細血管が収縮した状態が続くと、健康な肌を作るために必要な物質が届かず、新陳代謝ができにくくなり、肌荒れの原因になります。

冷え症を改善するためのワンポイントアドバイス

冷え症を改善するためには、生活習慣全体を見直して体質改善を図る必要があります。

長い目でじっくりと冷え症対策に取り組んでいくことが重要です。

☆ 適度な運動をしましょう
日頃からウォーキングなどで身体を動かして、筋肉をしっかり働かせることで、体が熱を産み出しやすくなります。

☆ ストレスをためないようにしましょう
過度な緊張状態が続くと、自律神経に影響が出るため、冷え症の原因となります。

ストレスを感じたら、すぐに趣味や休息などで解消することも大切です。

☆ 食習慣を改善しましょう
乱れた食生活は、冷えの大きな原因となります。食事の種類・量・栄養バランスという三つの観点から、食事の内容を見直していくようにするとよいでしょう。

東洋医学研究所では、長年に亘り、このような冷え症に対して治療をさせて頂いております。

生体制御療法(黒野式全身調整基本穴の使用)の鍼治療により、総合的統御機構の活性化をはかり、自律神経の働きを正常にすることで血行不良を改善します。

是非、継続的な鍼治療をお勧め致します。


 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.10.31更新

ドライアイ(角膜乾燥症)は、「様々な要因による涙液及び角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う」と定義されています。

眼を保護する涙が不足し、目の表面が乾いてしまう症状の病気です。

症状は、眼の渇き、目が疲れる、眼が痛い、眼の充血、眼の痙攣などで、症状がひどくなると角膜や障害が起こってきます。

原因は、

1.眼の使い過ぎ パソコンでの作業、携帯・スマホの使用、読書、運転などで目を長時間酷使する。涙の分量が減る。ストレス。

2.乾燥 部屋が乾燥していると、涙が眼の表面から気化してしまうためドライアイになりやすくなります。

3.その他 コンタクトレンズ、加齢、アレルギー性結膜炎、アイメイクなどが考えられています。

ドライアイに対するワンポイントアドバイス

定期的に眼を休める

・遠くを見たり、眼を動かして眼の緊張を和らげる。

・蒸しタオルで目を温める。

・睡眠不足などの生活習慣の乱れを正す。

・部屋の湿度を保つ。

ドライアイの患者さんに対して、鍼治療をさせて頂くと調子が良くなるケースがあります。

是非一度、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。

 
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投稿者: 井島鍼灸院

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