うつ病

うつ病の症状と原因

症状

うつ病の2つの主要症状は、抑うつ気分と、興味や喜びの喪失です。

抑うつ気分とは、理由もなく気分が沈み、何ごとも悲観的に考えてしまい、空虚感や悲しさを伴う状態をいいます。抑うつ気分に関係する症状として、自分には何の価値もないと感じる無価値感、自殺企図などがあります。
興味・喜びの喪失とは、元来楽しめていたことにも楽しみを見出せず、感情が麻痺した状態をいいます。興味・喜びの喪失に関係する症状としては、気力の低下と易疲労性、集中力・思考力・決断力の低下などが挙げられます。
さらにこれらの精神症状に加えて、身体的症状も見られます。これは①食欲・体重、②睡眠、③身体的活動という3点において、顕著な減少または増加が生じる症状です。DSM-W(アメリカ精神医学会発行の「精神障害の診断と統計マニュアル」)の診断基準では、上記の主要症状1つを含む5つの症状が2週間以上続くことが、大うつ病診断の条件となっています。

原因

うつ病の原因の多くは、ストレスが原因となっています。特に会社や家庭でのトラブルが原因となっている例が多いですが、人それぞれであり、気候が原因で罹患する人もいれば、まったく原因がわからない人もます。また、ご自身はストレスを感じていなくても、実際には身体に重いストレスがかかっていることで罹患する人もいます。

なぜうつ病に鍼治療が効果的なのか

うつ病になった状態を比喩的に説明するため、体の中にエネルギー量を示すバロメーターがあるとします。うつ病はそのエネルギー量がストレスなどにより減った状態です。仕事のメモリを下回ると仕事ができなくなり、散歩のメモリを下回ると散歩ができなくなり、起きているメモリを下回ると起きていることさえできないと考えます。このように、健康なときには当たり前にできていたことができなくなってしまいます。メモリを下回っているときは、頑張ってもできません。このメモリは人によって基準が全然違いますし、日によっても変化します。趣味はできるのに仕事はできない、昨日できたのに今日できないとまわりも本人も大変わかりずらい状態です。

鍼治療は、このエネルギーをチャージすることができると考えます。治療と同時に、日々エネルギーを減らしている原因を突き止め、生活習慣や物の捉え方などを少しづつ修正することにより確実にエネルギーを増やします。

エネルギーがメモリを上回ってくれば、自然にできるようになるばかりでなく、自らやりたくなってくるものです。

是非、鍼治療をお試し下さい。

 

当院の施術について

うつ病に対しても、当院の基本である「黒野式全身調整基本穴」への鍼治療を行い、全身のバランスを整えます。さらに、百会(ひゃくえ)などの精神疾患に効果のある経穴を刺激します。その上で、日常生活におけるダメージをできるだけ減らして頂くためのアドバイスをします。毎日少しづつプラスの積み重ねでか必ず改善できると信じます。

うつ病(定形型うつ病)を改善するためのアドバイス

うつ病(定形型うつ病)は繰り返すことが多いという特徴があるため、再発を防ぐことが大切です。
またこの病気は几帳面な人、完全主義、理想が高い人に多く発症するといわれています。そのような人がさらにがんばり続け、疲れきった挙句、大うつ病になるケースもあります。そのため、余裕のある生活を送ることや、早めに休むことが重要です。

ポイント1:考え方・視点を変える

真面目で熱心な性格の人ほどうつ病を患いやすく、反対に楽観的で細かいことを気にしない人はうつ病になりにくいといわれています。思い詰めすぎないように物事に取り組む姿勢を意識し、ストレスを軽減するように心がけましょう。

ポイント2:定期的なリラックスを心がける

心身の力みを抜き落ち着かせる状態、すなわちリラックスした状態はとても重要です。
ため息が増えてきたと感じたら、外の空気を胸いっぱいに吸い込んで深呼吸をするとよいでしょう。ストレスや緊張が薄れていくのが自覚できます。
また、軽い運動など自分が好きなことで身体を動かすことも、大変効果があります。

ポイント3:十分な睡眠をとる

睡眠は身体の疲れを取り、記憶を整理して脳の疲れを和らげる働きがあります。睡眠時間が短く不規則であると、おのずと睡眠で得られる効果は中途半端になってしまいます。睡眠時間は十分にとり、また眠気を感じたら眠って脳を休めることを心がけましょう。短時間の仮眠も効果があります。

よくあるご質問

Q

うつ病は治りますか?

A

一般的にうつ病と診断されている方には、鍼灸治療が有効な場合が多いと考えます。鍼治療と生活習慣、考え方の修正をうまく組み合わせ、毎日のエネルギーの増減をプラスにすることができれば、必ず改善すると信じます。

Q

うつ病の診察の際、家族と一緒に来院することはできますか?

A

できれば初診は、ご家族と一緒にご来院いただきたいと思います。患者さまのご家族には、鍼治療の詳細な説明を聞いていただいて、安心して治療を受けていただいております。

Q

病院で処方されたうつ病の薬を、できれば減らしたいのですが? 

A

鍼治療を始めてしばらくは、薬の服用をそのまま続けて頂いています。すぐに中止してしまうと、薬の離脱作用によって、鍼治療の効果に不安を感じる方が多いからです。体の調子が良くなると薬の必要性が減ります。その後、主治医の先生とご相談して頂きながら、薬の調整ができると考えます。

小さな細い鍼で、大きな幸せを。JR「岐阜」駅より車で7分 / 無料駐車場完備最寄りバス停:岐阜バス「柳ヶ瀬西口」小さな細い鍼で、大きな幸せを。JR「岐阜」駅より車で7分 / 無料駐車場完備最寄りバス停:岐阜バス「柳ヶ瀬西口」
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