片麻痺でお悩みの方へ
思うように体が動かない…その不自由さは、日常生活に大きなストレスをもたらしますよね。
この動画では
片麻痺の原因や特徴的な症状
そして改善のヒントについてわかりやすく解説します。
症状の理解を深めたい方、リハビリをがんばっている方、
少しでも前向きになりたい方に、参考になれば幸いです。
まず片麻痺とは何か、簡単にご説明します。
片麻痺とは脳の病気やけがによって、体の片側に運動や感覚の障害が出る状態をいいます。
原因として多いのは、脳梗塞や脳出血といった脳血管障害です。
そのほか、脳腫瘍や頭部の外傷などでも起こることがあります。
人間の脳は右脳が体の左側、左脳が体の右側をコントロールしています。
そのため右脳に損傷があると左半身に麻痺が起こり、左脳が損傷すると右半身に麻痺が起こるという特徴があります。
片麻痺では左右どちらに麻痺が出るかによって、現れる症状に特徴があります。
まず左片麻痺、つまり右脳に損傷がある場合。
このときは、半側空間失認と呼ばれる症状がみられることがあります。
これは自分の左側にあるものに気づきにくくなる状態です。
たとえば、食事が左側に置かれていても気づかず、食べ残してしまうといったことが起こります。
一方、右片麻痺、つまり左脳に損傷がある場合には、失語症がみられることがあります。
言語を司る中枢は多くの人で左脳にあります。
そのため左脳が損傷されると、話す、聞く、読む、書くといった言葉に関するさまざまな機能に障害が現れます。
片麻痺になった方の多くは、日常生活やコミュニケーションに困難を感じています。
でも私たちの脳には、代償機能と呼ばれる力があります。
損傷を受けた部分の代わりに、他の部位がその役割を担おうとするのです。
その力を引き出すには、リハビリや日々の訓練の積み重ねがとても大切です。
そして、ストレスを和らげること、血流を良くすることも、回復に向けての大きな助けになります。
一歩ずつでかまいません。
少しずつ前へ進んでいきましょう。