東洋医学研究所の黒野保三先生には、毎月1回けんこう新聞を発刊して頂いています。
その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。
今回は平成25年12月1日に発刊された第31刊けんこう新聞から、「生体制御療法1」です。
東洋医学研究所の鍼治療の中心となるのが、「黒野式全身調整基本穴」を用いた生体制御療法です。では、この「黒野式全身調整基本穴」の誕生の由来から紐解いていきましょう。
この研究は東洋医学研究所黒野保三所長の行なった研究です。まず、昭和31年から昭和43年までに来院された患者さんについて、治療効果と用いた経穴(ツボ)との関係を集計したところ、大変興味深い結果が得られました。
対象となるのは西洋医学で診断を得た内科領域の患者さんで、1人だけが訴えるようなまれな訴えをなくすために、少なくとも5人は同じ訴えをしたものだけを集めました。
例えば頭が痛いと訴える人が5人いなければ集計にはいれないということです。そして、細かい主訴(訴え)はたくさんあるのですが、わかりやすいようにもう少し大きく分類したものであらわすことにしました。
それが、不定愁訴症候群、消化器疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、代謝疾患、泌尿器疾患です。
対象患者さんは2083名にのぼりました。
内訳を見ますと、不定愁訴症候群が784名、消化器疾患が538名、呼吸器疾患が323名、循環器疾患が275名、代謝疾患が123名、泌尿器疾患が40名となりました。
このうち不定愁訴症候群、消化器疾患、呼吸器疾患の患者さんをあわせると全体の80%となりました。ここで不定愁訴というのは無兆候有訴群と名前をつけたように、症状がありながら明らかな診断名がつかない場合をさします。
そして、これらの患者さんに使用した経穴との関連をみていったわけです。そして、最終的には13の経穴が決定しました。
次回から、実際の経穴の使用頻度をあげながら基本穴決定の過程を紹介していきます。
2013.11.01更新
私は変わったの
東洋医学研究所の黒野保三先生には、毎月1回けんこう新聞を発刊して頂いています。
その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。
今回は平成25年11月1日に発刊された第30刊けんこう新聞から、「私は変わったの」です。
患者さんを治療していると良くなってきたと感じることや、患者さん自身から良くなってきましたと言っていただけることがあると思いますが、実際にどのくらいの数の人がどのようなことを言っているかを問われても答えられる人はそうはいないと思います。
そこで、鍼治療を受けられた患者さんがどのようになったのか、その患者さんが他の人からどのように評価されるようになったのかを知るために調査しました。
平成元年から三年までの三年間に東洋医学研究所に来院された約三00人について黒野保三所長がアンケート調査を実施しました。
最初に患者さん自身がどのように変わったかという項目についての解答のうち上位五番目までを紹介します。
一、健康に自信がつき体が軽く、調子が良い等(21例)
二、食欲が出てきた。食事がおいしくなった等(17例)
三、やる気が出て、よく仕事ができるようになった等(17例)
四、疲れにくくなり、寝起きが良くなった等(16例)
五、よく眠れる。寝つきが良く、ぐっすり眠れる等(15例)があげられました。
次に他の人からどのようにみられるようになったかという項目の上位五番目までを紹介します。
一、元気になったと言われた等(8例)
二、表情が明るく生き生きとしてきたと言われた等(7例)
三、身体や歩き方がしっかりしてきたと言われた等(6例)
四、若返ったと言われた等(5例)
五、顔色が良くなったと言われた等(5例)があげられました。
これを見ますと、実にさまざまな健康的作用が発揮されていることが分かります。
つまり、鍼治療は鎮痛作用を発揮させるだけではなく、どのような疾患においても生活の質の向上という観点からみれば対応できるということになります。
また、それを発展させていけば、健康管理や予防に重点をおいていくことも可能となります。
(文責福田裕康)
その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。
今回は平成25年11月1日に発刊された第30刊けんこう新聞から、「私は変わったの」です。
患者さんを治療していると良くなってきたと感じることや、患者さん自身から良くなってきましたと言っていただけることがあると思いますが、実際にどのくらいの数の人がどのようなことを言っているかを問われても答えられる人はそうはいないと思います。
そこで、鍼治療を受けられた患者さんがどのようになったのか、その患者さんが他の人からどのように評価されるようになったのかを知るために調査しました。
平成元年から三年までの三年間に東洋医学研究所に来院された約三00人について黒野保三所長がアンケート調査を実施しました。
最初に患者さん自身がどのように変わったかという項目についての解答のうち上位五番目までを紹介します。
一、健康に自信がつき体が軽く、調子が良い等(21例)
二、食欲が出てきた。食事がおいしくなった等(17例)
三、やる気が出て、よく仕事ができるようになった等(17例)
四、疲れにくくなり、寝起きが良くなった等(16例)
五、よく眠れる。寝つきが良く、ぐっすり眠れる等(15例)があげられました。
次に他の人からどのようにみられるようになったかという項目の上位五番目までを紹介します。
一、元気になったと言われた等(8例)
二、表情が明るく生き生きとしてきたと言われた等(7例)
三、身体や歩き方がしっかりしてきたと言われた等(6例)
四、若返ったと言われた等(5例)
五、顔色が良くなったと言われた等(5例)があげられました。
これを見ますと、実にさまざまな健康的作用が発揮されていることが分かります。
つまり、鍼治療は鎮痛作用を発揮させるだけではなく、どのような疾患においても生活の質の向上という観点からみれば対応できるということになります。
また、それを発展させていけば、健康管理や予防に重点をおいていくことも可能となります。
(文責福田裕康)
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