井島鍼灸院ブログ

2022.01.29更新

現在、井島鍼灸院では、ご来院頂いた患者様全員に、師匠 黒野保三先生の著書   長生き健康「鍼」 をプレゼントしております。是非、この機会にご来院下さい。

著書の中で黒野先生は、次のように述べておられます。

「現代の西洋医学が置き去りにしてしまつた大切な要素を現在でも保ちつづ けている鐡灸医学ではありますが、西洋医学の基準を満たす客観的な実証がこれまで十分 になされてこなかったために、その本来の有用性に見合っただけの社会的認知を得ていな いというのが現実です。そのことを憂いた私は、西洋医学の医師や研究者が納得できるような方法によって鑑灸 医学の効果と治癒が起きる原理を検証し、一般の方にも理解できる形での説明を40年(2008年現在)以上 の間、試みてきました。本書では過去の研究成果をさらにかみ砕いて説明したつもりです。この本が皆さんの鐘 灸医学への正しい理解の一助になったなら、それに勝る喜びはありません。」

長生き健康「鍼」

目次

はじめに

序章 鐡灸医学の視点から健康を考える

   予防医療の理想と現実
   鐡灸医学が説く「未病治」とは
   録灸師は「録灸医師」だった
   鐡灸医学と西洋医学の違い
   鐡灸医学が説く養生の秘訣

第1章 鐫灸医学の考え方に触れる

   1 鐡灸医学と西洋医学の考え方の違い

          鑑灸医学は総合循環主義医学 西洋医学との類似点

   2 東洋哲学と鐡灸医学の関係 東洋の自然思想と東洋哲学の特徴 

                  政治哲学からの影響について

   3 陰陽とは何か 人体の各部位にも陰陽がある 陰陽説の歴史

   4 虚実とは何か 陰陽との関係 体質タイプの見極めが必要

   5 気血とは何か 気は生命現象の根源 気の西洋医学的な解釈

   6 五行とは何か 五行は自然の循環を表す 

            鑑灸医学における五行説の問題点

   7 内因・外因とは 気象・感情の変化が病気を起こす 

             内因・外因の西洋医学的解釈

   8 四診とは何か 西洋医学と異なる人体へのアプローチ 

            脈診の信頼性を科学的に証明

第2章 緘とッボを科学する

   1 ッボの正体は何か ッボについての統一見解はない 

              ツボには神経・血管が多く存在する

   2 ッボには「深さ」がある 鑑を刺す深さは5〜7ミリが最適 

                 強刺激は神経の働きを鈍らせる

   3 ッボに緘を刺すと何が起きるのか 鑑によって免疫力と再生力が高まる

                     自律神経系を整え、免疫力を向上させる

   4 緘が痛みに効くのはなぜか 慢性的な痛みの正体 

                  鑑治療は痛みの悪循環を断ち切る

   5 緘の刺激はッボから離変場所にも作用する 手足のッボで腹部の体温が上昇した 

                        鑑治療によって全身の免疫機能が整う

   6 緘治療で免疫機能が高まる 免疫細胞が増えて活性化する 

                  β-エンドルフィンは免疫機能にも関わる

   7 鐡治療はさまざ去病気を改善する 鑑治療には多様な健康改善作用がある

                    鑑治療は統合的制御機構を活性化する

第3章 全身を整える太極療法

   1 太極療法とは何か 実証医学としての太極療法 

              黒野式全身調整基本穴の由来

   2 太極療法の実際(その1) 東洋医学研究所®における鑑治療の特徴 

                鑑治療の刺激量と刺激時間について

   3 太極療法の実際(その2) 適切な治療頻度を実験で証明

                超音波治療の高い有効率

   4 子どもにも緘治療は有効 鑑を刺さない小児鑑 

                 アレルギ-性疾患への小児鑑の成果

   5 東洋医学研究所グループについて 全日本鑑灸学会の認定制度 

                     技術・技能は一朝一タには育たない

鏡治療Q&A

第4章 太極療法の効果を実証する

   1 高血圧症への太極療法の効果 高血圧は多様な疾患のリスクを高める

    【調査研究::高血圧患者に対する鍼治療の検討】

     【臨床研究:高血圧に対する足三里刺鐡の有効性について】

   2 糖尿病への太極療法の効果 鑑による副作用のない糖尿病治療

    【基礎研究:ストレプトゾトシン糖尿病ラットに対する鐡治療の効果】

   3 免疫系への太極療法の効果
     免疫機能の増強を電子顕微鏡で確認

     【基礎研究:未病治に対する録治療の有効性】

    【調査研究:鑑治療来院年数と1年ごとの風邪回数の変化】

   4 慢性肝機能障害への太極療法の効果

     鑑治療は異常な肝細胞を修復する

    【基礎研究」実験的肝傷害に対する録の効果についての超微形態学的 研究】

    【基礎研究」薬物性肝傷害に対する鐡の予防効果についての実験的超 微形態学的研究】

    【臨床研究:慢性肝機能障害カルテ作成の基礎的検討】

   5 不定愁訴への太極療法の効果

     不定愁訴の客観的な基準作り

    【臨床研究」太極療法による不定愁訴の治療】

   6 老化現象への太極療法の効果

     鑑治療で細胞の老化を防ぐ

    【基礎研究」マウスの老化防止実験】

第5章 太極療法の実際

    63歳女性 高血圧症を伴った不定愁訴 〈主訴〉右の肩が痛い

    74歳女性 糖尿術 〈主訴〉血糖値を下げたい

    49歳男性 末期膵ガン〈主訴〉体重減少

    29歳女性 慢性肝炎 〈主訴〉全身倦怠感.起立性貧血 

    57歳女性 不定愁訴 〈主訴〉肩こり.首と後頭部の痛み

    29歳女性 慢性疲労症候群 〈主訴〉疲れやすい

    38歳女性 子宮筋腫字宮内膜症 〈主訴〉月経痛がひどい.太ももが冷える

    69歳男性 末梢性顔面神経まひ 〈主訴〉左顔面神経まひによる右側の拿っれ

    60歳男性 球脊髄性筋萎縮症 

     〈主訴〉左腕の筋力低下.左肩甲骨から左腕にかけての痛み・手のしびれと冷感

付録 1 健康チェック表

付録 2 体質チェック表

おわりに



投稿者: 井島鍼灸院

2022.01.21更新

前東洋医学研究所所長で、私の尊敬する師匠 黒野保三先生は昨年九月二十七日 九十二歳で永眠されました。 心よりご冥福をお祈り致しますとともに、これまでのご指導に深謝申し上げます。

黒野保三先生は、国民の健康を守るために鍼灸の地位を高めたいという情熱を持ち続けられました。昭和35年から鍼灸医学の基礎研究・臨床試験によって鍼灸診療を行ない、多くの研究を積み重ねてこられました。そして、伝統ある鍼灸医学の真髄を基盤とし、東西両医学の提携により治療の完璧を期すると共に、学会などの組織の拡充、人材の育成にも努めてこられました。

そんな 黒野保三先生に行って頂いた講演の動画配信がスタートしました。 是非、ご覧頂きたいと思います。 

②平成21年4月5日一般社団法人生体調整機構制御学会設立記念公開講演「生体調整機構と鍼灸診療との関わりについて」(43:21)


平成21年4月5日に名古屋市立大学付属病院で行われた一般社団法人生体調整機構制御学会設立記念公開講演「生体調整機構と鍼灸診療との関わりについて」 の動画になります。


一般社団法人生体調整機構制御学会は公益社団法人生体制御学会の前身団体です。鍼治療がどのように生体調整に関わっているのかについて、基礎研究、臨床研究で得られた結果から考察を述べてみえます。
医師、歯科医師、看護師、理学療法士、臨床検査技師、ロボット、AIなど幅広い分野の研究者が集まって、より良い医療を作り上げていきたいという想いを語られています。
無徴候・有訴群に対する鍼治療
長期鍼治療継続患者の自覚症状
薬物肝障害に対する鍼刺激の研究
慢性肝機能障害患者への鍼治療
鍼と超音波の併用療法の効果
鍼灸診療を行う者の心得
経穴の研究
侵害刺激による局所免疫
アンチエイジングの鍼治療の研究
鍼治療と免疫の研究
糖尿病ラットへの鍼治療の研究
心臓副交感神経を優位にする鍼刺激方法
鍼の熟練者の技術の研究
医療の水際における鍼灸師の役割
など
長年の研究・臨床経験から導き出された鍼治療のメカニズムとは?

平成18年11月9日 健康づくり講演会「健康長寿と東洋医学」 

講演内容

健康長寿とは?
「医」の字からみる医療の流れとは?
人生の3つの大きな事業とは?
鍼灸医師に必要なこと?
鍼治療の技術の研究とは?
自律神経を調節する方法とは?
老化を遅らせる鍼治療とは?
亭主を殺す10ヶ条とは?
健康のための10ヶ条とは?
など、60年以上の臨床歴から生まれる健康長寿と東洋医学の関係をわかりやすく説明されています。
健康長寿に興味がある方は是非ご覧ください。

投稿者: 井島鍼灸院

2022.01.11更新

1/7(金) 7:02配信 現代ビジネス 

西洋医学では手が届かない症状への解決策として、いま世界中で注目を集めているのが「東洋医学」だ。アメリカでは、「腰痛」への鍼(はり)治療が治療ガイドラインで認められ、公的な医療制度にも採用。ヨーロッパでも、うつ病の治療に鍼灸やヨガが用いられるなど、「東洋医学」がブームになっている。日本をはじめとする東アジア発祥の「東洋医学」が、なぜ世界に支持され広がっているのだろうか? (東洋医学ホントのチカラ取材班)

アメリカで研究・導入される鍼治療

 世界の最新科学をリードするアメリカで、鍼治療の導入が進んでいることをご存じだろうか? 

 最近、アメリカ内科学会のガイドラインでは「腰痛」への鍼治療が推奨され、メディケア(65歳以上の公的医療保険制度)でも鍼治療が採用されている。

 さらに驚くのは、世界最強のアメリカ軍で行われている鍼治療だ。なかでも、耳に鍼を刺す「耳鍼」を使って痛みを緩和する治療法は「戦場鍼(バトル・フィールド・アキュパンクチャー)」と呼ばれ、戦場での応急処置を主眼として研究と導入が進んでいる。

 こうした動きの背景にあるのが、アメリカ社会で大きな問題となっている「オピオイド(鎮痛薬)」の乱用問題だ。腰痛などの体の痛みを止める薬によって、薬物中毒が多発。年間数万人の死者がでるなど深刻な被害が続いている。そこで、薬物に頼らず「腰痛」を緩和する手段として、鍼治療の研究と導入が急ピッチで進んでいるのだ。

慢性腰痛 原因が「腰」にないケースも?

 では、なぜ鍼治療で腰痛などの痛みが改善するのか? 

 これまで世界で行われてきた科学研究を整理すると、その最も大きな治療メカニズムは、いわゆる「コリ」の解消だ。筋肉が疲労すると血行が悪くなり、組織が硬くなりコリができる。すると、たまった老廃物などが周囲の神経を刺激して、「痛み」が生じるのだ。

 そこで、コリに鍼を打つと、その刺激が神経に伝わり血流が増加。血行が良くなることで、たまった老廃物も除去され、コリも解消するワケだ。長年、鍼灸師として腰痛などの慢性痛の治療と研究に携わってきた明治国際医療大学の伊藤和憲教授によると、慢性腰痛患者の約7割は、腰回りの筋肉にあるコリが原因だという。では、残りの約3割の患者では、何が原因となっているのか? 

「脳」の働きを改善! 実証された鍼のチカラ

 慢性腰痛患者の約3割を苦しめる原因。そのひとつに、「脳」の変化がある。近年、さまざまな脳科学研究によって、慢性腰痛の患者では、痛みを感じる機能が変化し、痛みを過剰に感じているケースがあることが分かってきているのだ。

 そして最近、鍼治療が「脳」の働きを改善し、慢性腰痛を改善するメカニズムも明らかになりつつある。

 アメリカ・ハーバード大学のジャン・コン准教授らが2020年に発表した研究では、慢性腰痛の患者に鍼治療を行った時の脳の働きをfMRIを使って詳しく検証。すると、症状が改善した患者では、脳の痛みを抑制する機能の中心であるPAGに変化が確認された。PAGと脳内の痛みに関わる部位のネットワークが強化、つまり、痛みを抑制する働きが回復していたのだ。

 「慢性腰痛に対する鍼治療の効果に、疑う余地はありません」と断言するコン准教授。いまや、「東洋医学」は怪しいものではなく、科学的にも効果が裏付けられた治療法として認められつつあるのだ。

 

今、時代が再び変わろうとしているように感じます。

本当に健康、幸せになるためにはどうすべきなのか、黒野保三先生がずっと探究されていた真実が世の中に広がり始めました。

食と医療に疑問を持って下さい。もっと言えば、教育、歴史、科学、政治、情報の真実を今一度確認して下さい。

絶対に健康で幸せになれるはずです、日本の皆様、目を覚まし行動して下さい。

 

投稿者: 井島鍼灸院

SEARCH

ARCHIVE

CATEGORY

小さな細い鍼で、大きな幸せを。JR「岐阜」駅より車で7分 / 無料駐車場完備最寄りバス停:岐阜バス「柳ヶ瀬西口」小さな細い鍼で、大きな幸せを。JR「岐阜」駅より車で7分 / 無料駐車場完備最寄りバス停:岐阜バス「柳ヶ瀬西口」
  • 058-262-4939 受付時間9:00~12:0017:00~19:00bottom_btn02_sp.png
  • メールでのお問い合わせメールでのお問い合わせ