2014.04.24更新
アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因としては、ハウスダストや食物などのアレルゲンのほか、「手でかくこと」「ストレス」「発汗」「気候の変化」などさまざまなものがあります。
何が悪化させるかは、患者さんによって異なります。また、多くの場合は、こうした要因が複合的に働いて症状を悪化させると考えられています。かゆみをコントロールする具体的な方法としては、以下のようなことに注意して下さい。
〇 入浴、シャワーにより皮膚を清潔に保ちましょう。
ただし、ごしごし洗うのは避け、皮膚が傷つかないようにやさしく洗うことが大切です。
〇 室内を清潔に保ち、適温・適湿の環境を作りましょう。
室内をこまめに掃除し、カーペットやソファを清潔に保つなど、ダニ対策もしっかり行いましょう。
〇ツメは短く切り、かくことによる皮膚障害を避けましょう。
かくと角層が傷つき、バリア機能が損なわれるため、外部からの刺激を受けやすくなります。
〇 過剰なストレスをためないようにしましょう。
イライラしたときや逆にほっとした時に無意識にかいてしまい、それが徐々に習慣的にかくようになり、症状が悪化する大きな要因になっています。
その他に、症状を悪化させる食品を避けることや、刺激の少ない衣服を着用することも大切です。
東洋医学研究所®グループでは、アトピー性皮膚炎に対して長年にわたる治療経験と多くの情報を基に、統合的制御機構の活性化と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
さらに、それぞれの症状に合った生活習慣の改善を指導をさせて頂いております。
是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。
投稿者: 井島鍼灸院
2014.04.15更新
東洋医学研究所®グループの内藤真次先生の書かれたコラムを紹介させて頂きます。
記憶の不思議
あなたは7つ覚えられますか?
東洋医学研究所Ⓡグループいちえ鍼灸院 院長 内藤真次先生
はじめに
聖徳太子という方は10人の訴えを聞いても間違えることはなかったということを聞いたことがありますか?
信じられないようなお話ですが、私たちは10人といわず2、3人でも同時に聞いたり話したりすることはとても難しいと感じます。
また、時には一人の相手にさえ、受け答えに困ってしまう時があります。
それは、コンピューターの画面に向かい急な作業をしているときに電話がかかってきた場合など同時に他の作業を行うときです。
画面を見ながらでは相手の言っていることがよく分からない、相手の話すことが途切れがちに聞こえ、先に聞いた内容をすぐに忘れてしまうのです。
これではとても会話にはならず、相手の話した内容をその度に聞き直さなくてはならないことになってしまいます。
これは、会話をするときには相手の話す内容をしばらく覚えておく必要があるためです。
コンピューターの画面を見て作業しながらですと、相手の話すことを覚えることも、聞き取ることも難しいのです。
一体脳はどれだけのことを一時的に記憶できるのでしょうか?
今回は短期記憶についてお話しいたします。
短期記憶と長期記憶
私たちが、保持期間の違う短期と長期の2種類の記憶を持っていることは、19世紀末にわかりました。米国の心理学者ウィリアム・ジェームスは、人間には過去の記憶の他に、ほんのわずかの間だけ保持しうるような記憶システムがあると考えました。
彼は人間の記憶を一次記憶と二次記憶という2つの種類に区別して考えることを提案しました。
過去の経験や出来事などが保持されている記憶システムは二次記憶としたうえで、これとは異なるごく短期間の記憶を一次記憶と定義したのです。
30秒から数分間の一時的な記憶を短期記憶(一次記憶)といいます。
電話帳を見ながら電話番号を暗唱してダイヤルするときや、暗算を行うときなど必要な部分を一時的に蓄えておく記憶です。
もう一つの長期記憶(二次記憶)は色々な種類があり、過去の自分の経験や出来事に関連した想い出を記憶しているエピソード記憶、そして単語や言葉などの意味記憶、さらには、自転車の乗り方や箸を使うなどの感覚や身体で覚えている手続き記憶と呼ばれる身体の記憶もあります。
短期記憶の容量
短期記憶にはどれだけでも覚えられるわけではありません。
容量には制限があり、私たちが一度に記憶できる内容はきわめて限定されているのです。
たとえば、数字であれば、いったいいくつまで記憶できることが出来るでしょうか。
これについてはランダムな数字などを聞かせて直ぐに言わせてみることにより、一度に記憶できる数、いわゆるメモリスパン(記憶範囲)を測定することが出来ます。
アメリカの心理学者ミラーは、1956年に「不思議な数7±2」という論文を発表しました。
一度に覚えられるメモリスパンには制限があり、個人差はありますが、成人ではだいたい5つから9つ、平均すると一度に約7個まで記憶することが可能であるといいます。
下には、5~9桁の数字が書かれています。
37945
549821
6597812
26578423
19782453
上から順番に一列ずつ一度声に出して読み、直ぐに目を閉じ再び同じ数字を暗唱してみてください。5桁の数字は簡単にできると思います。
7桁以上が暗唱できれば短期記憶は良いといえます。
メモリスパンはアルファベットでもやはり7±2になるといいます。
それでは次のような場合はどうでしょうか。
I B M N H K N T T F B I
これは12個のアルファベットを並べたものですが、12個はメモリスパンの7±2を超えています。
しかし、このアルファベットは、IBM NHK NTTFBI というように、3つずつ並べてみるとそれぞれがまとまりを持っています。
つまり、メモリスパンは、ある時は数字の一桁、ある時にはアルファベットの3文字のまとまりというように、単位の大きさが変化するのです。
このような不思議な項目の単位をミラーはチャンク(chunk)と呼びました。
最近になって、一度に記憶できるチャンク数は、約4チャンクであるという報告もあります。
電話番号なども市外局番-市内局番-加入者番号というように構成されています。
このように多くの数字もまとまりを付けるとたくさんの数字でも覚えやすくなるのです。
おわりに
私たちは生活の中で、会話だけではなく、買い物や本を読む時など、情報を頭で処理しながら、内容をほんのわずかの間だけ覚えておかなければならない場面がたくさんあります。
このような場面で、一時的に必要な事柄を保持する働きをしているのが、短期記憶なのです。
また、短期記憶は情報を保持するだけでなく、既に学習した知識や経験を絶えず参照するときにも、非常に重要な働きをしているのです。
短期記憶は、情報を頭の中で何回も繰り返し唱えることを絶えずおこなっていないと、20秒くらいで忘れてしまいます。
大切な用事は素早くこなしてしまうか、忘れないように繰返し頭の中で唱えておかなければなりません。
記憶は繰返し覚えることが一番大切なのです。
投稿者: 井島鍼灸院
2014.04.10更新
昨日、有限会社みの一テントさんに店舗前のテントを設置していただきました。
私のイメージ通りにして頂き、仕事も丁寧で手早く、大変感謝しております。
店舗前も大変明るくなりました。
是非、ご来院下さい。
投稿者: 井島鍼灸院