井島鍼灸院ブログ

2025.07.19更新

今回は 耳鳴りについて わかりやすく解説していきます

耳鳴りとは
周囲に実際の音源がないのに
耳や頭の中で「音が聞こえる」と感じる現象です

耳鳴りには いくつかの種類があります

まず 自覚的耳鳴りです
これは 本人にしか聞こえない耳鳴りで
内耳や聴神経の異常が主な原因とされます
耳鳴りの多くがこのタイプです

次に 他覚的耳鳴りです
こちらは 体内で実際に音が発生しており
聴診器などを使えば 第三者にも確認できる場合があります
血流の音や 筋肉のけいれんが原因とされています

耳鳴りの音の感じ方は 実にさまざまです

「キーン」「ジー」「ピー」などの高い音
「ブーン」「ゴー」などの低い音
また 心拍に合わせた脈打つような音を感じることもあります

耳鳴りには 難聴や耳のつまった感じ
聴覚過敏を伴うこともあります
症状の強さや感じ方は人によって大きく異なります

なぜ耳鳴りが起こるのでしょうか

主な原因の一つが難聴です
加齢や騒音によるもの
突発性難聴やメニエール病などが関係しています

ほかにも耳の病気が原因になることもあります

精神的ストレスや自律神経のバランスの乱れも
耳鳴りを悪化させる要因です。

その他の要因として
首・肩の筋肉の緊張
顎関節の不調
薬の副作用で起こることもあります

近年明らかになってきた耳鳴りの仕組みについて
わかりやすくご説明します

最近の研究では
脳の働きに注目が集まっています

聴力が低下すると
脳は足りない音を補おうとして
いつもより敏感に音を探すようになります
その結果
本来は存在しないはずの音まで感じ取ってしまい
耳鳴りとして認識されることがあります
これは
脳が無音の状態を異常と感じ
何らかの信号を「音」として捉えてしまうためです

また
脳のネットワークも関係しています
脳の中で音を感じ取るとき
注意や感情をつかさどる部分も一緒に働きます
脳全体のバランスが崩れると
耳鳴りが強く意識されやすくなります

ストレスや不安が強いと
自律神経が過敏になり
脳も刺激に対して敏感になります
そのため
日常のちょっとした変化や体調の波で耳鳴りを感じやすくなることもあります

このように
耳鳴りは耳だけでなく脳の働きや生活習慣
ストレスなど
さまざまな要因が重なり合って起こる症状です

生活リズムを整えることで自律神経のバランスが保たれ
耳鳴りの症状も和らぎやすくなります
また
耳鳴りが気になるときや強くなるタイミングを記録しておくと
悪化しやすい状況や対策が見つけやすくなります
ヘッドホンやイヤホンの大音量や長時間の使用は耳への負担になるので
控えるようにしましょう

セルフケアは
すぐに効果が出るものではありませんが
毎日の積み重ねが大切です

投稿者: 井島鍼灸院

2025.07.15更新

 

今日は、体の要、とても大事なツボ。

黒野式全身調整基本穴の一つ、天枢をご紹介します。

お腹の調子が悪いとき。
便秘や下痢。
胃のもたれや、張り。
そんなときに、とても効果的なツボなんです。

さっそく見ていきましょう。

天枢は、
足の陽明胃経という経絡に属しています。

胃や腸など、消化器の働きに関係の深い経絡です。
その中でも、天枢は、とくに重要な場所とされています。

さらに、天枢は「大腸のぼけつ」とも呼ばれています。
つまり、大腸の気が集まる、特別なツボなんです。

場所は、おへその真横。
左右、それぞれ外方2寸。
お腹の筋肉のラインにあります。

「天枢」という名前の意味。
「天」は、上のほう。

漢字の「枢」は、「木」と「区」を組み合わせてできています。
「木」はそのまま木のパーツ、「区」は“区切る”や“曲がる”の意味があり、
なんと「クルッと回る」イメージを表しているんです!

だから「枢」は、もともと“扉の回転軸”を表す漢字だったんですね。
でも、ここで終わりじゃありません!

この「枢」、やがて「物事の中心」や「大事な部分」という意味に広がっていきます。
たとえば「中枢」や「枢要」など、
今でも“中心”や“かなめ”という意味で使われています。
つまり、「枢」という漢字には、
“みんなをつなぎ、動かす力”というワクワクするパワーが込められているんです!

昔の人は、おへそを中心に、上を「天」、下を「地」と考えました。
天枢は、おへそのすぐ横。
胃や腸のはたらきを調整する、まさに体の“大事な部分”。
だから、「天枢」と名付けられたんです。

効果は、たくさんあります。

便秘や、下痢。
お腹のハリや、腹痛。
消化不良、食欲不振。
月経不順や、生理痛などの婦人科の症状。
泌尿器の不調。

実際に、過敏性腸症候群や、機能性便秘に対して、
薬よりも効果があった、という報告もあります。

「天枢」は、体のさまざまな不調に対応する、
とても大切なツボです。

 

 

 

 

投稿者: 井島鍼灸院

2025.07.07更新

 


今日は、師匠、黒野保三先生に教えて頂いた、少し深いお話をさせてください。
「鍼灸の真髄」――その核心に迫ります。
「鍼灸って、ツボに針を刺すだけじゃないの?」
そんなふうに思っている方こそ、ぜひ最後までご覧ください。

【基本にこそ真理がある】
鍼灸の本質は、シンプルな基本に凝縮されています。
派手な技や珍しい道具に頼るのではなく、素朴な形に立ち返り、基本を積み上げていく――
それこそが鍼灸の力を最大限に引き出す近道なんです。
「はやく上手になりたい!」という気持ちは大切ですが、焦らず一歩ずつ。
この姿勢が真髄に触れるために最も大切なのです。

【上医と下医、その違いとは?】
では、鍼灸師としての深みはどこで決まるのでしょうか?
たとえば、
カイは、見た目や症状だけを見て形式的な治療を行います。
一方、
上医は、患者さんの全体を観て、気や血の流れ、精神の状態までも見抜いて治療を行います。
つまり、「今日はこの人の気が弱っているな…」
「このツボじゃなく、今日はここに反応が出てるぞ」
そんなふうに直感と経験で治療の方針を柔軟に変えていくのです。
形式に縛られないからこそ、本当に患者さんに合った施術ができる。
これが上医の真骨頂なのです。

【理論×経験=本物の鍼灸】
でもただ感覚に頼るだけではいけません。
しっかりとした理論を学び、系統立てて積み上げていくこと。
これができてはじめて、鍼灸の技術が誰にでも伝えられるものになるんです。

独学で学んだ知識は、説明しようとするとどうしても言葉だけに頼りがち。

だからこそ、信頼できる師についてしっかりと受け継いでいくことが大切なんです。

【求められる「人間力」】
では、鍼灸師にとって技術だけで十分なのでしょうか?
答えは、NO。
本当に患者さんと向き合うには、こんな3つの力が必要です。
自然を敬う心と信仰心を持つ感性
 → 自然の流れと人の体は、つながっています。
人生を深く学び、東洋哲学と医学を融合できる力
 → 鍼灸は心と体のバランスを見る医学なのです。
患者さんの生活や気持ちに寄り添える力
 → 体だけでなく人生そのものをサポートする存在でありたい。
これらを身につけてこそ、鍼灸の真髄が本当に自分のものになっていくのです。

【学び続ける姿勢が未来を変える】
そしてもうひとつ大切なのは――
常にアンテナを張って、新しい発見にワクワクしながら学び続ける姿勢です。
現代医学の知識も取り入れ、鍼灸の伝統と融合させていく。
そうすることで、より確かな効果を患者さんに届けることができるのです。

鍼灸の世界は奥深くて、そして人間らしさに満ちています。
決して特別な人だけのものではありません。
誰でも一歩ずつ丁寧に学びを重ねていけば、
そこに広がるのはまるで宇宙のような、無限の可能性。
基本に忠実にそして謙虚に学び続けること。
それが、鍼灸の真髄に近づく最も確かな道です。

投稿者: 井島鍼灸院

2025.07.02更新

日頃は当院をご愛顧頂き、心より感謝申し上げます。

今年のお盆休みは、8月15日(金)・16日(土)・17日(日)にさせていただきます。

何卒、宜しくお願い申し上げます。

投稿者: 井島鍼灸院

2025.07.01更新

「腰が軽くなる!疲れも吹き飛ぶ!?腎兪(じんゆ)のパワーとは!」
「朝起きると、なんだか腰が重たい…。」
「デスクワークのあと、腰がバキバキ…。」
そんな経験、ありませんか?
実は、それ…あるツボがカギかもしれません。
今回ご紹介するのは、腰痛・冷え・疲れ・不眠までケアできる!
東洋医学のスーパーツボ、**腎兪(じんゆ)**です!

投稿者: 井島鍼灸院

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