
「歩く」ことは基礎体力を養うのに最も安全で効果的な方法です。ここで歩くことが肉体に及ぼす効果を再確認してみましょう。
1.歩くことで無意識のうちに腹筋や背筋が鍛えられ、姿勢が良くなり、持久力や心肺機能が向上します。
2.大腿の内側にある内転筋という筋肉が柔軟性を保ち、腰の湾曲を防ぎ、肉体の老化を遅らせます。
3.体内のリズムが整って食欲が増進し、適度な疲労感が安眠を促します。
人間の体は歩くために都合よく作らえています。そして古くから私たち日本人は、体を動かすことで健康を保ち、豊かな暮らしを作り上げてきました。
黒野保三先生は、新年のコラムの中で歩く方法について、「散歩を始められる方は、初日に15分歩いてみて、問題がなければ1週間続けます。次週は20分という具合に5分づつ、40分から50分までのばして下さい。散歩を6か月以上続けますと、体調が良い方向へ変化します。」と述べられています。
わずかな時間でもよいので、歩く時間を作りましょう。
私も1日30分~1時間歩くようにしています。おかげさまで体重のコントロールもしやすく、夜もよく眠れます。
歩くことは、文字通り体力を養い健康を維持する最初の一歩と言えるでしょう。
参考文献 倫理研究所 「職場の教養」