
鍼灸院で治療させて頂く不妊症は、はっきりとした原因がないのに妊娠にいたらない機能性不妊の場合がほとんどです。
何らかのストレスにより自律神経に乱れが生じ、全身の血液循環の悪化や、ホルモン分泌のアンバランスなどが起こり、機能性不妊になると考えられています。
さらに不妊症であることのストレスや、病院への通院、治療が繰り返されることでの生活環境の乱れなどで不妊悪循環をおこしてしまいます。
私自身の治療経験からも、不妊症の患者さんは様々なストレスを抱えてみえる場合が多いですし、全身の血液循環の悪化からくると思われますが、冷え性で手足が非常に冷たい方が多いと感じます。
まわりからのいろいろな意見に振り回されることなく、必要以上にあせることなく、本来、自分の身体の持つ力を最大限に発揮できるようにしていくことが大切であると考えます。
そこで、鍼灸治療により自律神経の安定を図ることで、血流の改善をはかり、不妊悪循環をたちきることが期待できます。
また、腰や頭が痛いなど母体の調子が悪い状態は、妊孕力(妊娠する力)に影響すると考えられます。
妊娠して出産するのに充分に耐えられる体であることが重要だからです。
その他にも、不妊症の検査結果から、卵子の状態、ピックアップ機能、子宮経頚管粘液、着床などの問題を考慮し、男性側の状況、遺伝的素因、生活習慣など様々な観点から問題点を分析し、鍼治療でお役にたてることを考えます。
このように、妊孕力を上げるための細かいポイントを積み重ね、結果を出していくことを目指します。
その結果、最近では6月に1人、7月に1人妊娠の陽性反応がでました。
患者さんにも喜んで頂け、自分自身もうれしいので、本当に感謝しております。
さらに、努力を重ねていきたいと思います。