井島鍼灸院ブログ

2025.06.16更新

井島鍼灸院には、不整脈の症状で来院される方もいらっしゃいます。中にはそれほど心配しなくてもよいケースもありますが、注意が必要な場合もあるため、正しく理解しておくことが大切です。

不整脈とは?

心臓は電気の信号によって、リズムよく収縮(しゅうしゅく)と拡張(かくちょう)を繰り返しています。この電気の信号は、心臓の上部にある「洞房結節(どうぼうけっせつ)」という場所から発生します。

不整脈とは、この電気の流れに乱れが生じて、脈が遅くなったり(徐脈)、速くなったり(頻脈)、不規則に打ったりする状態のことです。

不整脈の原因は?

不整脈の原因には、次のようなものがあります:

  • 生まれつきの体質
  • 加齢(年齢を重ねること)
  • 自律神経の乱れ
  • 健康な人でも一時的に起こるもの(生理的な不整脈)

また、次のような病気が関係していることもあります:

  • 心臓の病気(心筋梗塞や心臓弁膜症など)
  • 甲状腺の病気(甲状腺機能亢進症)
  • 慢性の肺の病気 など

すべての不整脈が治療を必要とするわけではありませんが、中には重症化して命に関わるものもあるため、注意が必要です。

不整脈のタイプ

不整脈は、大きく分けて「脈が速くなるタイプ(頻脈性)」と「脈が遅くなるタイプ(徐脈性)」の2つがあります。

【頻脈性不整脈】

期外収縮(きがいしゅうしゅく)
一瞬、予定外の場所から電気信号が出ることで脈がとぶように感じます。症状がないこともあります。

発作性上室性頻拍(ほっさせいじょうしつせいひんぱく)
心臓の電気信号が何度も繰り返し回ってしまい、突然動悸が起こって突然おさまるのが特徴です。

心室頻拍・心室細動
心臓の下の部分(心室)がうまく動かなくなり、命に関わる重い不整脈です。放置すると失神や心停止を引き起こす危険があります。

心房細動・心房粗動
心臓の上の部分(心房)で電気信号が乱れ、速く・不規則な脈になります。高齢の方に多く、動悸や息切れを引き起こします。

【徐脈性不整脈】

洞不全症候群
電気の出発点である洞房結節がうまく働かなくなり、極端に脈が遅くなります。高齢者や心臓に病気がある方に多く、重症になると失神や突然死の原因になることもあります。

房室ブロック
心房から心室へ電気がうまく伝わらず、脈が遅くなります。夜間に一時的に起こることもありますが、重い場合は危険です。

ワンポイントアドバイス

不整脈の中には、専門的な治療が必要なものもありますが、多くは命に関わらない「無害な不整脈」です。

大切なのは、不安を持ちすぎないこと。過度なストレス、飲酒、喫煙は不整脈を悪化させることがあるので、できるだけ控えましょう。

鍼灸治療も選択肢の一つです

世界保健機関(WHO)では、不整脈を鍼灸の適応疾患の一つとして挙げています。

井島鍼灸院では、不整脈の患者さんに対して、長年の経験をもとに「体の調整力を高める鍼治療」を行っています。あわせて、症状に応じた生活習慣のアドバイスもさせていただいています。

副作用のない鍼灸治療を、不整脈のケアの選択肢の一つとしてご検討ください。

投稿者: 井島鍼灸院

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