2014.08.20更新
市民公開講座のお知らせ
「環境変化に起因する疼痛悪化のメカニズム」
ー内耳と自律神経系の関与ー
講師:佐藤 純先生 (名古屋大学動物実験支援センター教授)
天気と痛みの関係についてわかりやすくお話し頂けます。
日時:8月31日(日) 14:40〜16:10
会場:名古屋市立大学医学部総合情報センター川澄分館図書館3階
さくら講堂 (名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1)
参加費は無料ですのでぜひご参加ください。
予約の必要はありません。
投稿者:
2014.08.19更新
不整脈とは

井島鍼灸院には、不整脈で来院される方がおみえになります。あまり心配しなくてよいケースが多いのですが、注意が必要な場合があります。
不整脈とは?
心臓の収縮と弛緩は、心臓内を決まった経路に沿って正確に調整された速度で伝わる電気刺激によって制御されています。この電気刺激は、心臓のペースメーカーである洞房結節というところから起こります。
不整脈がみられるということは、一連の心臓内の電気的流れになんらかの異常が生じていることを意味します。
具体的には、脈がゆっくり打ったり(徐脈)、速く打ったり(頻脈)、不規則に打ったりするのが、不整脈と考えられます。
不整脈の原因は?
不整脈は、先天的なものや加齢に伴うもの、自律神経活動の異常で生じるもの、健康な人でもときどき起こる生理的なものなどがあります。
また、心臓の病気(心臓弁膜症、心筋梗塞など)や、甲状腺機能亢進症、慢性の肺疾患などによっても起こります。
治療の必要がないものもありますが、心臓の病気に関係するものなど、なかには重症化することもありますので注意が必要です。
頻脈性と徐脈性に分類されます。
頻脈性不整脈には以下のような種類があります。
期外収縮
速いタイミングで洞房結節以外の場所から、一瞬電気信号が発生するもので、脈がとぶ感じをおぼえますが、症状のないこともあります。
発作性上室性頻拍
心臓の電気信号が複数の経路を伝わって、繰り返し旋回することによって生じる不整脈です。突然起こり突然停止する動悸がみられるのが特徴です。
心室頻拍・心室細動
血液を送り出すポンプの役割をしている心室が痙攣を起こすような状態となり、最も危険性の高い不整脈とされています。心室頻拍では血圧が下がる程度のこともありますが、ひどくなると失神を起こし、心室細動では心停止の状態となり、それを数分間放置すれば死に至ります。
心房細動・心房粗動
心房内での複数の電気信号(1分間に約300回)が、ある程度間引きされ心室に伝わります。加齢とともに起こりやすくなります。強い動悸や息切れの原因となります。
徐脈性不整脈には洞不全症候群と房室ブロックがあります。
洞不全症候群
洞房結節に異常が生じて、高度の徐脈をおこす病気です。高齢者や虚血性心疾患の患者に起こります。進行すると長時間の心停止をきたし、失神、突然死の原因となります。
房室ブロック
心房から心室へ電気信号がうまく伝わらないことで高度の徐脈を起こす状態です。健康な人でも夜間に起こることがあります。心室に近いところで電気信号が途絶えると、失神や突然死の原因となることがあります。
ワンポイントアドバイス
重症化する可能性のある不整脈については、専門機関による治療が必要です。しかし、不整脈の多くをしめる無害なものについては、まず、患者自身が不安を持たないよう再確認することが重要です。そして、過剰なストレスや飲酒、喫煙は避けましょう。適度な運動や、自律神経を調整するための乾布摩擦などは不整脈の改善に効果的です。
WHOでは不整脈を鍼灸治療の適応症の草案に加えています。
東洋医学研究所®グループでは、不整脈に対して長年にわたる治療経験と多くの情報を基に、統合的制御機構の活性化を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
また、不整脈の状態にあった生活指導もさせて頂いております。
是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。
投稿者:
2014.08.12更新
生体制御療法5
その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。
今回は平成26年8月1日に発刊された第37刊けんこう新聞から、「生体制御療法5」です。
生体制御療法5
前回までにこちら(術者)が最適に刺激を行う方法を考察してきました。
その刺激に対して患者さんがどのような生体反応を起こしているかについて考察するための一つの現象を確認し、東洋医学研究所®黒野保三所長はそこに加重現象が起こることを見いだし、現在の治療に応用しております。
少しわかりにくいので順をおって説明します。
東洋医学研究所®の治療は等間隔での週2回以上の治療を原則としています。
なぜ2回以上なのでしょう。
研究結果からいうと鍼治療後に生体反応が続いている72時間以内に、次の鍼治療をすると刺激が重なりあって大きな治療効果を得られる知見があるからです。
つまり、そのような刺激の重なりあいによる治療効果の向上を潜伏加重現象と呼んでいます。
では、刺激の効果が残っているとか、どのくらいで効果が無くなったという根拠はどこにあるかということですが、これは以前にもこの欄で紹介させていただきましたが、黒野所長が遠隔部刺激による腹部皮膚温の変化の研究を行ったときの予備実験から導き出されたものです。
もう一度復習しておきますと、例えば月曜日に鍼刺激を行って何らかの反応が出た被験者に水曜日に鍼刺激を行おうとすると、月曜日の鍼刺激をうける前には安定していた皮膚温に変化がみられ、コントロールが取れない状態でした。
金曜日には鍼刺激の影響はなくなっていてコントロールが取れました。
研究では、研究時に与える刺激以外の要素は少ない方が正しい評価を導けるので、この実験系では月曜日に鍼刺激を行った被験者は最低でも水曜日以降にしか実験に参加できませんでした。
つまり、体内では鍼刺激をうけた時だけではなく、それ以降も変化状態が持続していることが考えられます。
東洋医学研究所®では、鍼による生体反応がなくならない間隔、つまり等間隔で週2回以上の頻度で今まで患者さんに対して鍼治療を行ない、非常によい治療成績をあげることができているのには、このような実験の裏づけがあったわけです。
投稿者:
2014.08.07更新
鍼治療はいつしたらいいのでしょう?
鍼治療はいつしたらいいのでしょう?
-食べることから考えて見ましょう-
東洋医学研究所®グループ福田鍼灸院 院長 福田裕康先生
「鍼治療はいつしたらいいのでしょうか?」と問われたら「今でしょう」とどこかで聞いたフレーズを答えるでしょう。
別に今調子悪くないのに治療した方がいいのでしょうか?
そんな疑問に答えるのに、人が物をたべるという観点から考えることにしてみました。
人はなぜ食べ続けるのでしょうか?
今、鍼治療をした方がいいというなら体の中では日々や時間によって、変化が起きているはずです。
その答えの大きなヒントになるのが食事だと考えています。
なぜ人は食べ続けているのでしょうか?
あたりまえの話ですが、人は一日に三食食べます。
そして、食事をするためには、食料を確保しなければなりません。
食材を買いにいったり、時には採りにいったりして大変な苦労なはずです。
それでも食べ続けなければなりません。
なぜ食べるのでしょう?
「お腹が空くから、食べます。」ほとんどは、その通りだと思いますが、何か心配事があった時、考え事があった時に、お腹が空いているのに食べたくない時もあります。お腹が空っぽになったら必ずしも食べ物が必要ということもありません。
少し余談になりますが、風邪をひいたときには食欲をおさえて、お腹が空いた状態のほうが風邪と戦う力が強くなることも知られています。
では、「食べ続けないとエネルギーがなくなるから」はどうでしょうか?
すごくお腹が空いているときに、どんぶりに盛ったご飯をかきこみ、お腹が満たされると満足感とともに、だんだんと力がついてきた気になります。
なぜ食べ続けるかの一つの答えはこのエネルギーだといえると思います。
人間の体はエネルギーをずっと蓄えておくことはできません。
常に補給し続けなければなりません。
これで、人はなぜ食べ続けるかという疑問に答えてよかったということでいいでしょうか。
もう少し考えてみましょう。
では、エネルギーをとる、言い換えればカロリーをとるだけでいいのでしょうか?
たしかにカロリーのあるものを食べれば、満腹感も得られ一見問題がないようにみえます。
でも、カロリーをたくさんとる食事は肥満を起こしやすくするだけではなく、直接、糖尿病や高血圧といった生活習慣病といわれる病気に直結することは皆さんも知るところとなりました。
一つの種類の食べ物をとるのではなく、いろいろな種類の食物をとらないといけないことも周知の事実です。
また、ダイエットの是非はともかくとしてダイエットをおこなうときも、単純に食べるものを減らすのではなく、いろいろな種類の食物を食べて全体的に減らしていかないと、ダイエットどころか病気をつくることもわかるでしょう。
このように考えると、食べ続ける理由には、エネルギーを作るということはもちろん、それぞれの栄養素が必要なのは体をつくることに使われているからであるということがいえます。
そして、体をつくっているものは細胞であり、これは非常に壊れやすいもので、いつもどこかで壊れているといってもいいくらいです。
そして、その修復を常日頃から行うために、その材料となる食事を取らなければいけないということになります。
食べ続けなければいけない理由はここにありました。
実際に人の体の中では、一日に1兆個の古い細胞が死に、同じ数の新しい細胞が生まれているわけです。
新しい細胞ができるときには遺伝子をコピーして大量の細胞ができますが、そのなかでどうしてもコピーミスがあることは、さけられないといわれています。
このコピーミスを引き起こす原因は、喫煙、飲酒、ストレスなどたくさんありますが、通常コピーミスで生まれた細胞の大半は死ぬはずです。
死なずに残った細胞もさらに体の中にある免疫というシステムを使って追っかけていくのですが、まれにこの免疫の監視の目をくぐりぬける細胞があるのです。
これが、後になって悪いことをするわけです。
そして、これは年齢とともに起こりやすくなるとも言われています。
ヒトの細胞は壊れやすく毎日壊れており、また新しくなる時にもいろいろなリスクがあることがわかりました。
鍼治療はいつするの?
そこで、もう一度最初の疑問へ。
鍼治療はいつ行えばいいでしょう?
健康で快適な身体で、老化によるリスクを減らすことができれば、どんな病気になるリスクも減らすことができるはずです。
理想はそうでも、実際に鍼治療でこんなことが出来るのでしょうか。
答えは出来ているはずです。
しかし、完全な証拠を提出できるために努力中ですというところです。
東洋医学研究所®黒野保三所長が行ってきた研究の中に、ネズミの老化を細胞レベルでとらえ、老化するとでてくる細胞の特徴を鍼治療で抑えることができました。
長期に鍼治療をしたラットでは、胃や腸の動きを調節する神経細胞の働きをよくし、神経細胞を新しく作ったであろうと思われる結果も得ています。
また、臨床の現場の研究では、定期的に鍼治療を行っている人は、免疫細胞の活性化があり、明らかに風邪をひきにくくなっていました。
このように、細胞レベルでの変化が認められているのです。
東洋医学では昔から、「未病治」という言葉があるように、病気になる前が大事であると捉えてます。
人の体はずっと同じではなく、食べることから考えたように、常に成長し、壊れ、また生まれを繰り返していますが、その時の体に最適な環境作りのお手伝いは、鍼治療が他の医療から一歩抜け出しています。
ぜひ、これを体を見直すきっかけにしていただけることを願っています。
投稿者:
2014.08.04更新
花火大会に行ってきました。
打ち上げているすぐ近くまで行ってきました。大変迫力があり、感動しました。わらびもち、みたらし団子、かき氷などを頂き、大満足でした。

投稿者:
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