井島鍼灸院ブログ

2013.02.16更新

東海地方の飛散開始時期

環境省によると、スギ花粉の飛散開始は、関東地方南部や東海地方が2月中旬で花粉飛散のピークは、3月上旬〜中旬になる見込みです。

スギとヒノキの飛散量は、名古屋市で昨年の6.6倍、東京都心でも5倍近いとみられる。昨年は症状が軽くても、例年、重い症状が出る人は注意が必要としています。

しかし、(公社)生体制御学会の生体防御免疫疾患班で行った花粉症に対する鍼治療の研究で分かったことは、一定以上の花粉が飛散した場合は、ほぼ同程度の花粉症症状が出るということです。

他の研究でも同じ結果が出ており、花粉の飛散量が5倍になると、花粉症症状も5倍になることはありませんので心配しすぎないようにして下さい。

さらに、岐阜県に関しては花粉の飛散量が前年並という予想になっています。岐阜県にお住いの方にとっては良い情報かと思います。

花粉の飛散が増えてくるときの注意点は、花粉が飛散する前からマスクを着用しておくことや、冬はもともと寒さと乾燥で鼻の粘膜がただれやすく、花粉症の症状を悪化させやすいことを理解することです。

 自律神経の乱れも症状を悪化させるので、疲労や睡眠不足に注意してください。お酒も鼻の粘膜の血管を拡張して症状を悪化させるので、控えましょう。外出後の帰宅時には服をはたき、花粉を室内に入れないように注意して下さい。布団を外に干さず、洗濯物は花粉を払ってから取り込むことも重要です。 

そのうえで、花粉飛散前からの鍼治療で花粉症症状をできるだけ軽く抑えることができると考えます。(詳しくは適応疾患の花粉症をご覧下さい。)

是非、副作用のない鍼治療をお試し下さい。


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投稿者: 井島鍼灸院

2013.02.15更新

生体制御療法とは、東洋医学研究所所長の黒野保三先生の考案された治療法です。生体に鍼による物理刺激(physical acapuncture)を与え、生体内に有する各種調整機構を正常にリセットをすることを目的とした健康維持・疾病予防・疾病改善・社会復帰まで幅広く応用できる治療法です。

黒野保三先生が1956年より今日に至るまで55年間たゆまぬ基礎的研究・臨床試験を続け、その研究結果をもとに応用した治療法です。

また、生体制御療法は「未だ病まざる病を医す」の健康管理と、統合的制御系による恒常性維持機構、生体防御機構および自然治癒機構の活性化を目的として考案された療法です。

近年、生命体が持つ高次複雑系、すなわち発生・分化・生殖・死までも統御する遺伝子ネットワークや、脳・神経システム等を総合的に調整する生体の統合的制御系が明らかにされてきました。

このことによって、鍼灸医学における二元論的概念による陰陽・虚実・気血等に歪みが生じた時、鍼灸治療によって再生・修復して生体のバランスシステムの調整をする自己統御系の活性化が行われるという考え方と、近代医学でいう恒常性維持機構の調節および生体防御機構、自然治癒機構の研究との関連性が大きくクローズアップされるものと考えられます。

前述したように鍼灸診療は、「未だ病まざる病を医す」、すなわち「未病治」「自然治癒力」の活性化により、生体の恒常性を保たせることができるといわれてきたことは周知のとおりです。

東洋医学研究所®における研究においても鍼治療によりマウスの膵外分泌細胞の結晶構造の再生現象が認められたり、人体免疫系に及ぼす鍼治療の基礎研究において貪食細胞とリンパ球の接触行動、及びリンパ球の増殖や活性化が確認されています。





したがって、東洋医学研究所®では鍼灸治療により、統合的制御機構の活性化及び、生体の再生・修復能が活性化されることを生体制御療法の基本理念としております。

その結果は文献に詳しく記載されております。


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投稿者: 井島鍼灸院

2013.02.09更新

第262回定例講習会に参加させて頂きました。

日時:平成25年2月3日(第1日曜日)午前9時30分~午後3時
場所:名古屋市立大学医学部教育棟2F 第1講義室
      TEL052-853-8767
内容
1)基礎生理学

          
(公社)生体制御学会研究部長       皆川宗徳 先生

「心拍変動解析による鍼刺激に対する自律神経反応の評価」と題し、スライドを使用し、2012年12月に自律神経雑誌に掲載された黒野保三先生の「心拍変動解析による鍼刺激に対する自律神経反応の評価―腹部鍼刺激に対する自律神経反応の評価―」が発表されるまでの、研究の基礎や経緯について詳細な説明がなされた。鍼治療の治効メカニズムにおける自律神経の働きのなかでも、副交感神経の特徴と作用機序を理解するための情報が示された。

黒野名誉会長が長年にわたり研究されてこられたことが、現在、確実に実を結び世界に発信されていることを知りました。

研究の本質について理解することと、このような貴重な研究を多くの方に知って頂けるように努力したいと思いました。


2)痛みの基礎 (社)全日本鍼灸学会認定指定研修C講座

名古屋市立東部医療センター名誉院長           
(公社)日本女医医会会長          津田喬子 先生

「痛みとこころ」と題し、痛みの局所で起こる反応とそれを脳で認識し伝えていく機構について説明がなされました。また、痛みが急性期から慢性期に移行するときの仕組みや治療する時に考えなければいけないことについて、こころとして捉えられる脳の仕組みを加味した疼痛抑制の機序について示唆されました。

鍼灸師にとって、必要のない痛みを緩和することは大変重要な役割です。

痛みの総合的な解説と心との関係を大変わかりやすくお話しして頂きました。心から感謝申し上げます。

3)疼痛疾患の基礎・臨床、診断と治療

 (公社)生体制御学会監事
(公社)生体制御学会研究部疼痛疾患班班長    河瀬美之 先生

「腰痛に対する徒手検査」と題し、生体制御学会のホームページからダウンロードできる腰痛に対する徒手検査記録表を用い、徒手検査の意義や行い方が説明されました。その後、代表者に徒手検査を行い、腰痛に対するアプローチ法が行われました。

腰痛で鍼灸院に来院される患者さんはたいへん多く、その際の徒手検査について大変わかりやすく解説して頂きました。

確実に身につけて、臨床に応用したいと思いました。

4)疼痛疾患に対する症例報告及び症例検討

臨床鍼灸医学研究会会員  近藤利夫 先生

「腰下肢痛に対する鍼治療の検討―薬剤の副作用の可能性がある自律神経失調症症状を伴った一症例―」と題した症例が報告され、その後、活発な質疑応答があった。 

臨床で大変参考になる症例を紹介して頂きました。

本当に内容の濃い定例講習会でした。このような会に参加させて頂けることに心から感謝します。


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投稿者: 井島鍼灸院

2013.02.05更新

これまでも逆子の患者さんは、かなりの確率で治っておられます。
最近も、続けて3人の患者さんが、それぞれ2回、2回、3回の治療で治られました。

帝王切開になると体の負担が大きくなりますので、できれば自然に出産したいという思いは切実だと思います。

このホームページの逆子治療のところで紹介させて頂いていますが、
鍼灸治療は、至陰という経穴(ツボ)を使用します。

妊娠7ヶ月では、胎児がよく動くため再度逆子になってしまうことがあり、8ヶ月~9ヶ月が治療の時期としては適しています。

9ヶ月を過ぎると胎児が大きくなっているので子宮の中で回転するのが困難になり治療が難しいといわれています。

.逆子に対する鍼灸治療の効果についての報告は、(社)全日本鍼灸学会の学術大会でも行われています。

藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院の川瀬らの報告では、至陰の他に三陰交と湧泉という経穴(ツボ)を使った灸による治療効果について矯正率95.9%と報告しています。 

東洋医学研究所(R)グループでも、逆子に対する鍼灸治療をさせて頂いていますが、時期的な問題など特殊な場合を除いて、ほとんどよい結果が得られています。

さらに鍼灸治療により出産に対する不安をやわらげ、安産に導くことができると考えます。

是非、副作用のない鍼灸治療を受けられることをお勧め致します。 
 


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投稿者: 井島鍼灸院

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