不妊治療

不妊症にお悩みの方へ

 

不妊治療に取り組む中で、婦人科でのさまざまな検査を受けても異常が見つからず、 体外受精や顕微授精といった高度生殖医療を続けても、なかなか結果につながらない ――そんな声を、この30年、数多くお聞きしてきました。体調そのものは悪くない のに結果が出ない。「自分の何がいけないのだろう」という不安を抱えながら、 忙しい毎日の中で通院を続けること自体が、大きな負担になっている方も少なく ありません。原因がわからないことそのものが、じわじわと心をすり減らして いきます。

 

当院での鍼治療は、婦人科での検査や高度生殖医療に代わるものではなく、それら と並行して体全体のコンディションを整えるためのサポートとして行っています。 体の状態だけでなく、抱えていらっしゃる不安にも向き合いながら、無理のない 形で妊娠しやすい体づくりをお手伝いしたいと考えています。

 

不妊症はとてもデリケートな問題です。問診の際に隣のベッドが気になる、という 場面も少なくありません。そのため、ご来院前に「不妊症および不育症問診票」(左をクリックしファイルを開いて下さい)に詳しくご記入いただくことで、当日お話し する内容をできるだけ減らすようにしています。記入しづらい項目、説明しづらい 項目については、直接ご相談ください。

 

 

 

なぜ妊娠しにくくなるのか

体調に大きな異常が見つからなくても、冷え・不規則な食事・慢性的な睡眠不足・ 長期にわたる仕事上のストレスといった、一つひとつは「よくあること」に見える 要因が積み重なることで、妊娠する力(妊孕力)が少しずつ、しかし確実に低下 していることがあります。

 

大切なのは、この低下には個人差が非常に大きいという点です。同じような生活を 送っていても、余裕を持って妊娠に至る方もいれば、あと少しのところで結果が 出ない、いわば「ギリギリのライン」で足踏みをしてしまっている方もいます。 検査データ上は「異常なし」であっても、体本来のポテンシャルが発揮できて いない、という状態は十分にあり得ることです。晩婚化・晩産化による年齢的な 要因だけでは説明できない、生活の質そのものが関わっているケースも少なく ないというのが、臨床の現場での実感です。

当院の治療内容

当院では、生体制御療法として「黒野式全身調整基本穴」と呼ばれる13穴への鍼 治療を行っています。これは恩師・黒野保三先生が、来院された患者さん一人 ひとりの症状と経穴、その改善効果を長年記録し続け、蓄積されたデータをもとに 使用頻度と有効率の高い経穴を厳選してまとめられたものです。お腹側(陰)と 背中側(陽)にバランス良く配置されており、全身に鍼を行うことで、体全体の 恒常性を保とうとする働きに内側から働きかけます。(黒野式全身調整基本穴に ついて詳しくはこちら)

この全身への施術に加え、局所療法として、月経不順など婦人科系の不調に古く から用いられてきた三陰交(さんいんこう)、生殖機能の低下に用いられる関元 (かんげん)、消化吸収を高め気血を補う足三里(あしさんり)などの要穴も 組み合わせています。全身のバランスを整えながら、局所の要穴も加えることで、 より重層的なアプローチを行っています。

あわせて、1MHzの超音波治療機も併用しています。組織を微細なレベルで振動 させ、鍼だけでは届きにくい深部の血流環境にも働きかけることで、骨盤内の 巡りをサポートすることが期待できます。施術を1回受ければすぐに結果が出る というものではなく、生活習慣の見直しも含めて、ある程度の期間、継続して 取り組んでいただくことを基本としています。

研究から見えてきたこと

体外受精の補助療法としての鍼治療は、2002年の報告をきっかけに世界的な注目 を集めましたが、2013年に発表されたコクラン・レビューでは「効果を示す エビデンスはない」という否定的な結論が出され、長らく懐疑的な見方をされて きました。

ところが2023年以降、統合される研究の数が大幅に増え、状況は少しずつ変化して います。2025年に発表された複数の大規模なメタ分析(数千〜1万人規模)では、 複数の月経周期にわたって継続的に施術を行った群で、臨床妊娠率・生児出生率の 改善が報告されています。単発の施術ではなく、数ヶ月単位で体づくりに取り組む ことが大切だと当院が考え、3ヶ月〜1年という期間を目安にしているのは、こう した知見とも重なります。鍼治療がなぜこうした変化をもたらしうるのかについて は、自律神経を介したストレスホルモンの調整や、子宮・卵巣への血流改善などが 仮説として挙げられています。

もちろん効果には個人差があり、研究としてもまだ発展途上の分野です。「鍼を 打てば必ず結果が出る」といった安易な説明はいたしません。詳しい研究の経緯を 知りたい方は、こちらの記事(note)で詳しくご紹介しています。

施術費用と期間

不妊治療の施術費は、他の治療と同じ4,000円です。治療を行う期間は、3ヶ月を ひとつの目安とし、1年までを重要な期間と考えています。その後については、 その時点での状況をご説明したうえで、患者さんお一人おひとりとご相談させて いただいております。

男性不妊症について

不妊症の原因のうち、約40%は男性側にあると考えられており、その割合は年々 増加傾向にあります。原因の多くは、精巣でうまく精子がつくれない造精機能障害 (乏精子症・精子無力症など)で、原因がわからないケースも少なくありません。 海外の研究では、鍼治療によって精子の運動率や濃度に良い変化が見られたと する報告もあります。

 

 

当院にいらっしゃるご夫婦のお話を伺っていても、男性側が仕事などのストレス で体調を崩されているケースは多く、ぜひご夫婦一緒にご来院いただくことを お勧めしています。不妊治療は、どちらか一方が頑張りすぎたり、相手にまかせ きりになったりすると、二人の距離が離れてしまい、うまくいかなくなることが あります。男性側の問題も考慮しながら、そのご夫婦にあった形で協力の仕方を アドバイスさせていただきますので、安心してご相談ください。

まずはご相談ください

不妊症は、検査データだけでは測りきれない、心身全体のコンディションが大きく 関わる状態です。当院では、黒野式全身調整基本穴を用いた全身への鍼治療と 超音波治療を組み合わせながら、お一人おひとりの体質や生活背景に合わせた アドバイスを行うことで、妊孕力そのものを底上げするお手伝いをしたいと考えて います。婦人科での治療を続けながら、体そのもののコンディションを底上げ したいとお考えの方は、お気軽に当院へご相談ください。

小さな細い鍼で、大きな幸せを。JR「岐阜」駅より車で7分 / 無料駐車場完備最寄りバス停:岐阜バス「柳ヶ瀬西口」小さな細い鍼で、大きな幸せを。JR「岐阜」駅より車で7分 / 無料駐車場完備最寄りバス停:岐阜バス「柳ヶ瀬西口」
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