今日は、呼吸や皮膚、そして感情にまで関わる、すごいツボをご紹介します。
黒野式全身調整基本穴のひとつ、その名も―― 肺兪!
このツボは、
「足の太陽ぼうこうけい」という経絡に属しています。
「え? 肺なのに膀胱?」
そう思った方、ご安心ください。
このぼうこうけいは、
頭から足まで背中をまっすぐ通る、
超ロングコースの経絡なんです。
全身をめぐりながら、
五臓六腑に対応する背中のツボたちを、つないでいます。
その中の一つが――
肺とつながる、肺兪なんですね!
■肺兪って、どこにあるの?
場所は、背中の第3胸椎という骨の高さ。
背骨の真ん中から外方1.5寸
肩甲骨の内側、ちょっと上あたりです。
さあ、背中に手を当ててみましょう。
背骨と肩甲骨の間のちょうど半分、肩甲骨の中央の高さ――
そこが、あなたのパワースポットです!
■ 肺兪という名前に込められた意味
まず「肺」はもちろん、五臓のひとつ。
呼吸を司る、大切な臓器ですね。
では、「兪」とは…?
この漢字には、いくつもの意味が込められています。
たとえば、 「答える」 「安らぐ」 「癒える」 「運ぶ」 「注ぐ」
中でも注目なのが――
「癒す」や「気や血を運ぶ」という意味。
つまり肺兪は、肺の力を癒し、元気を運ぶツボなんです。
■どんな症状に効くの?
まずは、王道の働きから。
肺兪は、
✅ 咳が止まらない
✅ 息が苦しい
✅ 喘息がつらい
そんな呼吸器の不調に、ダイレクトに効くツボです。
喉や口のトラブルにも?
✅ 口の中が荒れている
✅ 声がガラガラする
こうした喉や口のトラブルにも、肺兪が活躍します。
胃の不調や肌荒れにも!?
✅ 慢性的な胃の不調
✅ 肌荒れやアトピー
東洋医学では、肺は皮膚や消化器とも深くつながっていると考えます。
さらに!姿勢の崩れにも?
驚くかもしれませんが…
✅ 背中が丸くなる(亀背)
こんなときにも、肺兪は使われています。
なぜなら――
姿勢のバランスとも関係しているからなんです。
背中の肺兪穴が固くこわばると、
呼吸が浅くなり、心もふさがってしまう。
でも、ここをゆるめると――
深く息を吸って、自然と背すじが伸びるようになります。
ちょっとスピリチュアルな話
肺は、東洋医学で「悲しみの臓」とも言われています。
なんとなく胸が重い…
涙が出そう…
言葉にならない思いがある…
そんな時、肺兪のまわりが、固くなっていたり、冷えていたりすることがあります。
✅ ✅ 鍼治療でやさしく刺激すると、
呼吸が整い、
心もスーッと静かになることがあります。
心のデトックスにも、肺兪はとても大切なんですね。
井島鍼灸院では、肺兪をはじめとする全身調整のツボを活かし、
お一人おひとりに合わせた施術を行っています。
「咳が長引いている…」
「呼吸が浅くてつらい…」
「心も疲れているかも…」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。
あなたの呼吸が、深くやさしくなりますように。