井島鍼灸院ブログ

2025.06.18更新

最近「脈が飛ぶ感じがする」「動悸が気になる」といったお悩みを感じていませんか?
実際、井島鍼灸院にも病院で検査を受けたけれど異常なし。でも、なんとなく不安で…という方が来院されています。

この動画では不整脈とは何か、どういう種類があるのかをわかりやすく解説したうえで
鍼灸によるケアの可能性についてもお伝えしていきます。

不安を少し軽くし、自分に合った相談先を見つけるヒントになるはずです。

不整脈とは、心臓の電気的なリズムが乱れて脈が正常ではなくなる状態を指します。
具体的には、脈が速すぎる、遅すぎる、不規則に打つといった特徴があります。

心臓は、洞房結節と呼ばれる部分から電気信号が出て、その信号が心臓の中を順番に伝わることで、心臓が規則正しく動きます。この電気の流れが乱れると、心臓のリズムが乱れて不整脈になります。

不整脈の原因はさまざまで、加齢、自律神経のバランスの乱れ、心臓の病気、ストレス、ホルモン異常などがあげられます。なかには、健康な人にも一時的に出る心配のいらないものもあります。
たとえば、期外収縮は一瞬だけ脈がとぶように感じることがあります。
これは、いつもとは違う場所から突然電気が出ることで起こります。
ほとんどが無症状で、心配のいらないことも多いです。

一方で心房細動や心室頻拍、心室細動などの不整脈は、放置すると命にかかわる危険があります。
不整脈と一口に言っても、
症状のないものから、命にかかわるものまで、さまざまです。

脈の乱れを感じたら、
まずは病院での検査をおすすめします。

無害な不整脈なのか、それとも精密検査が必要なのか、その見極めが非常に大切です。

近年、不整脈の中でもストレスや生活習慣の影響を受けやすいタイプに対して、
鍼灸による自律神経の調整が有効ではないかと注目されています。

井島鍼灸院では、こうしたケースに対し全身のバランスを整える鍼治療や
患者さんの状態に合わせた生活指導を行っています。
自律神経の乱れを整えることで、動悸や息苦しさが落ち着いたというお声もいただいています。

また鍼灸は薬に頼らずに行える補助療法であり、副作用の心配が少ない点も特徴です。
そのため継続的な体調管理や不安感の軽減を目的に、トータルケアの一環として選ばれる方も多くいらっしゃいます。
「特に異常はないけれど気になる」という方には、
鍼灸による自律神経のケアも、選択肢のひとつになるかもしれません。

投稿者: 井島鍼灸院

2025.06.16更新

井島鍼灸院には、不整脈の症状で来院される方もいらっしゃいます。中にはそれほど心配しなくてもよいケースもありますが、注意が必要な場合もあるため、正しく理解しておくことが大切です。

不整脈とは?

心臓は電気の信号によって、リズムよく収縮(しゅうしゅく)と拡張(かくちょう)を繰り返しています。この電気の信号は、心臓の上部にある「洞房結節(どうぼうけっせつ)」という場所から発生します。

不整脈とは、この電気の流れに乱れが生じて、脈が遅くなったり(徐脈)、速くなったり(頻脈)、不規則に打ったりする状態のことです。

不整脈の原因は?

不整脈の原因には、次のようなものがあります:

  • 生まれつきの体質
  • 加齢(年齢を重ねること)
  • 自律神経の乱れ
  • 健康な人でも一時的に起こるもの(生理的な不整脈)

また、次のような病気が関係していることもあります:

  • 心臓の病気(心筋梗塞や心臓弁膜症など)
  • 甲状腺の病気(甲状腺機能亢進症)
  • 慢性の肺の病気 など

すべての不整脈が治療を必要とするわけではありませんが、中には重症化して命に関わるものもあるため、注意が必要です。

不整脈のタイプ

不整脈は、大きく分けて「脈が速くなるタイプ(頻脈性)」と「脈が遅くなるタイプ(徐脈性)」の2つがあります。

【頻脈性不整脈】

期外収縮(きがいしゅうしゅく)
一瞬、予定外の場所から電気信号が出ることで脈がとぶように感じます。症状がないこともあります。

発作性上室性頻拍(ほっさせいじょうしつせいひんぱく)
心臓の電気信号が何度も繰り返し回ってしまい、突然動悸が起こって突然おさまるのが特徴です。

心室頻拍・心室細動
心臓の下の部分(心室)がうまく動かなくなり、命に関わる重い不整脈です。放置すると失神や心停止を引き起こす危険があります。

心房細動・心房粗動
心臓の上の部分(心房)で電気信号が乱れ、速く・不規則な脈になります。高齢の方に多く、動悸や息切れを引き起こします。

【徐脈性不整脈】

洞不全症候群
電気の出発点である洞房結節がうまく働かなくなり、極端に脈が遅くなります。高齢者や心臓に病気がある方に多く、重症になると失神や突然死の原因になることもあります。

房室ブロック
心房から心室へ電気がうまく伝わらず、脈が遅くなります。夜間に一時的に起こることもありますが、重い場合は危険です。

ワンポイントアドバイス

不整脈の中には、専門的な治療が必要なものもありますが、多くは命に関わらない「無害な不整脈」です。

大切なのは、不安を持ちすぎないこと。過度なストレス、飲酒、喫煙は不整脈を悪化させることがあるので、できるだけ控えましょう。

鍼灸治療も選択肢の一つです

世界保健機関(WHO)では、不整脈を鍼灸の適応疾患の一つとして挙げています。

井島鍼灸院では、不整脈の患者さんに対して、長年の経験をもとに「体の調整力を高める鍼治療」を行っています。あわせて、症状に応じた生活習慣のアドバイスもさせていただいています。

副作用のない鍼灸治療を、不整脈のケアの選択肢の一つとしてご検討ください。

投稿者: 井島鍼灸院

2025.06.16更新

岐阜市の井島鍼灸院で行っている鍼治療の流れをご紹介します。初めての方にもわかりやすく、丁寧な施術の内容を動画でご覧いただけます。

 

投稿者: 井島鍼灸院

2025.06.12更新

「手がしびれる」「力が入らない」「夜中に痛みで目が覚める」

その症状、
橈骨神経麻痺・正中神経麻痺・尺骨神経麻痺、かもしれません。

これらは絞扼性神経障害と呼ばれ、
日常生活の中で気づかないうちに起こることが多い、神経のトラブルです。

この動画では神経麻痺の症状や原因について
わかりやすく解説します。

「湿布や痛み止めを使っても、症状が改善しない」
「マッサージしても良くならず、ずっと悩んでいる」

井島鍼灸院には、そんなお悩みを抱えた方が来院されます。

特にデスクワークや家事、育児、介護などで
腕や手を酷使している方に、多く見られる症状です。

そのまま放っておくと、筋肉の萎縮や動かしにくさにつながることもあります。

早めの対処が大切です。

腕や手には橈骨神経・正中神経・尺骨神経の3つの主要な末梢神経が通っています。

これらの神経が骨や筋肉、靭帯など周囲の組織に圧迫されることで起こるのが「絞扼性神経障害」です。

運動神経が障害されると、筋力が低下し、筋肉が痩せてきます。
感覚神経が障害されると、しびれや痛み、あるいは感覚の鈍さが現れます。

このような神経麻痺は、たいてい一本の神経だけに起こる「単神経炎」という形で現れます。

手や腕に症状が出やすいのが特徴です。

橈骨神経麻痺になると、手首や指を伸ばせなくなり
手がダランと垂れた状態になります。
この状態は「垂れ手」と呼ばれます。

手首を持ち上げようとしても動かず
腕を前に出すと、手がそのまま下に垂れてしまうのが特徴です。
物をつかもうとしても、手首がぐにゃっと落ちたり字が書きにくくなったりします。

さらに親指から人差し指にかけて
しびれや感覚の鈍さが出ることもあります。

原因の多くは、上腕の中央あたりで神経が圧迫されることです。
よくあるきっかけとして

「恋人に腕枕をしたまま寝てしまった」
「酔って自分の腕に頭をのせて寝てしまった」

といった状況があり
このことから、「ハネムーン麻痺」 や 「土曜の夜の麻痺 」とも呼ばれています。

正中神経麻痺になると
親指から薬指にかけて、しびれや痛みが現れます。
特に夜中に痛みで目が覚めるといったことも多く
つらい症状です。

この神経は手首の「手根管」というトンネルの中を通っていて
その通り道が狭くなると神経が圧迫され「手根管症候群」という状態になります。

パソコン作業や育児などで手をよく使う人に多いのが特徴です。

症状が進行すると、親指の付け根の筋肉がやせてしまい
親指がうまく開けなくなる「猿手」という状態になることもあります。

猿手になると
親指が手のひらにくっついたままになり
他の指と向かい合うことができません。
その姿がサルの手に似ていることから
猿手と呼ばれています。

この状態になると
ペンが持ちにくい、ボタンがとめづらい
細かい作業がしにくいといった不便が出てきます。

尺骨神経麻痺では
小指や薬指にしびれや動かしづらさが出てきます。
指を開いたり閉じたりする動きがうまくできなくなり
進行すると「鷲手」と呼ばれる状態になることがあります。

鷲手とは、小指側の筋肉がやせてしまい
特に手を開いたときに
小指と薬指が内側に曲がってしまうのが特徴です。
鷲のかぎ爪のような形になるため
この名前がついています。

物をうまく握れなかったり
指の間に力が入らなかったりと
日常生活にも支障をきたします。

尺骨神経が圧迫されやすい場所は2か所あります。

1つ目は、肘の内側
ここでの圧迫は「肘部管症候群」と呼ばれます。
スポーツや日常動作で肘を酷使したり
リウマチや骨折による変形が原因になることもあります。

2つ目は手のひらの小指側
自転車に長時間乗る、腕立て伏せを繰り返すなど
手首に負担がかかる動作が原因になります。

鍼治療の方法についても解説していますので、是非、動画を最期までご覧ください。

 

投稿者: 井島鍼灸院

2025.06.09更新

目次
00:00 OP
00:15 Q.鍼って痛くないですか?副作用はありませんか?
00:33 Q.どれくらいのペースで通えばいいんですか?
00:52 Q.車で行けますか?駐車場はありますか?
01:10 Q.着替えは必要ですか?服装に決まりはありますか?
01:33 Q.小さな子どもがいるのですが、一緒に行っても大丈夫ですか?

是非、ご覧ください。

投稿者: 井島鍼灸院

2025.06.07更新

 

 

経絡とは?

経絡とは?

想像してみてください。あなたの体の中に、目には見えない不思議な道が走っているんです。

これが「経絡」。東洋医学では生命エネルギーの「気」と「血」がこの道を通って全身を巡っていると考えているんです。

この経絡、なんと12本の主要な道(正経十二経脈)と、8本の特別な道(奇経八脈)、そしてたくさんの脇道(絡脈)で構成されているんですよ。まるで体内高速道路網みたいですね!

経絡は体の表面から内部まで張り巡らされていて、臓器や組織をつないでいます。この道を通って気と血が全身を駆け巡り、体の機能を調整しているんです。

東洋医学では、この経絡の流れが滞ると病気になると考えています。だから鍼灸治療では経絡上の特別なポイント(ツボ)を刺激して、気の流れを整えるんです。

経絡理論は体全体のバランスを重視します。まさに森を見る視点と言えますね。

この経絡、体中を縦横無尽に走る神秘的なネットワーク。東洋医学の診断や治療の要となる、とっても大切な概念なんです。

投稿者: 井島鍼灸院

2025.06.05更新

肩や首のこり、疲れやすさ、風邪のひきやすさ……そんなお悩みに効く、背中のとっておきのツボをご存じですか?
今日は、黒野式全身調整基本穴のひとつであり、“最強ともいえる背中のツボ”大杼をご紹介します!

大杼は、はいゆや、百労、なんて別名もあって、
昔からとても重要なツボとして知られています。
大杼は、体の背面を流れる足の太陽膀胱経という経絡にあります。
この経絡は、背中や足を通って、体の奥深くに働きかけます。
さらに大杼は、東洋医学で、はちえけつと呼ばれる、特別な8つのツボのうちの1つなんです。
はちえけつは人体の、臓、腑、気、血、脈、筋、骨、髄という八つの組織や機能に、それぞれ深く関与する8つの特効穴を指します。
大杼はこつえつまり、骨に深く関係するツボ!

【大杼の位置】
大杼は、首をぐっと下に曲げたときに一番出っ張る背骨、そのすぐ下にある、第1胸椎と第2胸椎の棘突起間の両側、1寸5分のところにあります。
ちょうど肩甲骨の上のあたり、背中の真ん中より少し外側ですね。

【名前の由来】
杼という言葉、聞いたことありますか?
これは、昔の織物を作る道具、いわば糸巻きのこと。
機織りのとき、横糸を左右にスーッと送る、あの道具なんです。
さて、人の背中の上部、ちょうど首と背中の境目に、
ゴツッとした骨が左右に出っ張っています。
この椎骨の横突起の形が、なんと、杼、”そっくりだったんです!
だから昔は、この骨を杼骨と呼んでいました。そして、左右の杼骨の外側にあるこのツボ。
それが大きな杼、大杼と名づけられました。
名前ひとつに、こんなに歴史と形の意味が詰まっているなんて、面白いですよね!

【効果・効能】
大杼は、肩や首のこり、寝違え、頸椎症など、首から肩のつらい不調に効果抜群。
漢方的には骨会という特別な役割もあり、骨や免疫に関わる症状にもよく使われます。さらに!骨のツボとして、骨格のバランスを整える働きもあるんです。
風邪をひきやすい、疲れが取れない、そんなときにも、このツボが頼りになりますよ。

背中にそっとある大杼のツボ、でもその力はとってもパワフル。
気になる不調がある方は、ぜひプロの鍼灸師に相談してみてくださいね!

ツボの力で毎日をもっとラクに。
井島鍼灸院でした。

投稿者: 井島鍼灸院

2025.06.02更新

朝、起き上がると、ふらっとしたり。
立ち上がったときに、めまいや、立ちくらみを感じることはありませんか?

その症状……
起立性低血圧かもしれません。

自律神経の乱れや
成長期のお子さん、ストレスの多い方に多く見られるこの症状は、
日常生活に支障をきたすこともあります。

今回は、そんな起立性低血圧の原因や特徴
そして、鍼灸でどのようなケアができるのか
詳しくお伝えしていきます。

起立性低血圧とは
座っている状態や、寝ている状態から立ち上がったときに
血圧が急に下がって
めまいや立ちくらみなどの症状が出る状態のことです。

立ち上がってから3分以内に
上の血圧が20ミリ下がるか、
下の血圧が10ミリ下がったときに
起立性低血圧と診断されることがあります。

一時的な症状に見えても、
日常生活に大きな影響を与えることがあります。

正しく理解し、対策することが大切です。

起立性低血圧の症状は人によって異なりますが、
よく見られるのは次のようなものです。

立ち上がったときにふらついたり、めまいがする。
視界が白くなったり、暗くなったりする。
頭が痛くなったり、重くだるく感じる。
肩や首がつっぱるように痛む。
朝、体がだるくてなかなか起きられないほどの強い倦怠感。

また「横になると、すぐに楽になる」というのも特徴のひとつです。

普段は元気なのに、朝起きたときや立ち上がった瞬間に、急に具合が悪くなる。
そんな経験はありませんか?

起立性低血圧の原因はさまざまありますが、
中心にあるのは自律神経の乱れです。

立ち上がると、重力の影響で
血液が一時的に下半身にたまります。
その結果、脳への血流が減ってしまいます。

それを補うために
自律神経が働いて、血管を収縮させたり
心拍数を上げたりして脳への血流を保とうとします。

しかし、自律神経の働きがうまくいかないと
脳への血流が一時的に不足し
めまいや失神などの症状が出てしまうのです。

このような状態は

中学生や高校生など、成長期のお子さん
高齢者の方
ストレスや不規則な生活リズムによって自律神経が乱れやすい方
こうした方に多く見られます。

最近では、夜型の生活やスマホの使いすぎ、
そして睡眠不足によって生活リズムが乱れ、
自律神経のバランスが崩れている方も増えています。

「年齢のせいかな」
「自分は朝が弱いかも」
そう思っていたら、実は起立性低血圧だったということも少なくありません。

起立性低血圧のつらさは、日常のちょっとした工夫でやわらぐことがあります。
ご自身の体にやさしく向き合いながら、できることから試してみてください。

まずは急に立ち上がらないことが大切です。

朝、目が覚めてもすぐに起き上がらず、
まずは手足を軽く動かしてみてください。
そのあと深呼吸をしてゆっくりと体を起こしましょう。
こうした工夫でふらつきを防ぎやすくなります。

そして規則正しい生活を心がけましょう。

夜ふかしや、スマホの使いすぎは、自律神経を乱す大きな原因になります。
できるだけ決まった時間に寝て、決まった時間に起きるようにしましょう。
それだけでも少しずつ体が整っていきますよ。

これらのセルフケアを続けても、症状が改善しない場合には、
自律神経の働きを整える鍼灸治療もひとつの選択肢です。

無理せず自分に合った方法で、少しずつ心と体を整えていきましょう。

投稿者: 井島鍼灸院

2025.05.30更新

 いつまでも咳が止まらない…それ、副鼻腔のせいかもしれません!

こんにちは。

「風邪は治ったのに、なぜか咳だけが何週間も続いている…」そんな経験、ありませんか?

もしかしたらそれ、「副鼻腔気管支症候群(ふくびくうきかんししょうこうぐん)」かもしれません。
ちょっと難しそうな名前ですが、実は“鼻”と“気管支”の両方に炎症が起こっている状態のこと。放っておくと、毎日の生活にも影響が出てしまうことがあるんです。

副鼻腔気管支症候群って何?

この病気は、簡単にいうと「副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と、気管支炎が同時に起こる状態」。
鼻と気管支は、実は空気の通り道としてつながっているため、片方が炎症を起こすと、もう片方にも影響が出やすいのです。

そのため、風邪のあとに副鼻腔炎が残ってしまい、それが引き金になって咳が続いてしまう、なんてことも。

どんな症状が出るの?

副鼻腔気管支症候群の特徴は、長く続く湿った咳
カラカラした咳ではなく、ゴホゴホと痰が絡む感じの咳です。さらにこんな症状も…

  • 黄色〜緑色の粘り気のある痰
  • 同じく粘り気のある鼻水
  • 鼻づまりや頭の重さ
  • 鼻水がのどに落ちてくる感じ(後鼻漏)
  • のどの違和感、咳払いが止まらない
  • においがわからない(嗅覚障害)
  • 微熱が続く

風邪とは違う…でも喘息とも違う…
そんなとき、この病気が隠れていることがあります。

原因は?どうして起こるの?

原因として考えられているのは、主に次の2つの説です。

  1. 後鼻漏説:寝ている間に鼻の奥から痰が喉に落ち、それが気道を刺激する。
  2. 線毛(せんもう)機能の低下:鼻や気管支にある“異物を外に追い出す働き”が弱くなり、炎症が続いてしまう。

どちらにしても、鼻と気管支の連携プレーがうまくいかないことで、症状が慢性化してしまうのです。

どうやって診断するの?

診断のポイントは、「呼吸困難を伴わない湿った咳が8週間以上続いていること」。
これに加えて、副鼻腔炎の兆候(鼻づまりや画像検査での所見)があれば、この病気が疑われます。

検査としては…

  • 胸のレントゲンや副鼻腔のCT
  • 血液検査
  • 痰や鼻水の検査(好中球という細胞が多く出ているか)
  • 呼吸機能検査

 

放っておくとどうなるの?

この病気、ただの咳とあなどって放っておくと、呼吸がしづらくなって日常生活に支障が出ることも。
仕事や家事に集中できない…寝ていても咳で目が覚める…そんな日々になってしまいます。

だからこそ、早めの診断と治療がとても大切なんです。

まとめ:長引く咳は、体からのサインかも!

「ただの風邪だと思っていたのに、咳だけがいつまでも続く」
そんなときは、鼻の奥と気管支のトラブルが関係しているかもしれません。

◆こんな方は要チェック!

  • 風邪が治っても咳が2ヶ月以上止まらない
  • 鼻づまりや後鼻漏、痰もある
  • 咳はあるけど、ゼーゼーする感じや息苦しさはない

これらに心当たりがある方、あなたの咳の原因は「副鼻腔気管支症候群」かもしれません!

投稿者: 井島鍼灸院

2025.05.29更新

師匠黒野保三先生にとても大切な心得として、いつも教えていただきました。

医療の原点、それがヒポクラテスの誓い

一般に「治療を受ける」とき、無意識のうちに信じているもの。それは“この人なら命を預けられる”という安心感です。その信頼の原点となる考えが、実は2500年以上も前のギリシャに存在していました。それこそが、ヒポクラテスの誓いです。

誓いの中に込められた7つの約束

ヒポクラテスの誓いには、心を打つ約束が詰まっています。

  • 師匠を家族のように敬うこと
  • 師の子孫には無償で医術を伝えること
  • 知識を限られた者にだけ継承すること
  • 害のある治療を絶対に行わないこと
  • 人を傷つける薬を与えないこと
  • 清く正しい姿勢で生涯を過ごすこと
  • 秘密を決して漏らさないこと

どの言葉にも、命と向き合う覚悟がにじんでいます。

2500年の時を越え、今なお語り継がれる理由

この誓いが生まれたのは、紀元前5世紀の古代ギリシャ。医学の父・ヒポクラテスとその弟子たちが生んだ精神は、今なお医療の道を志す者たちの道標です。

特に以下の3点は、現代医療にも深く結びついています。

  • 患者の利益を最優先に考える
  • 守秘義務を徹底する
  • 医師としての誇りと責任を忘れない

一方で、「知識の門戸を閉じる姿勢」や「医師の判断が絶対」という考えは、時代の流れとともに見直されつつあります。

現代の医療とヒポクラテスの誓いの共鳴

いま、医療の現場では患者の意思決定が大切にされています。かつてのように「医師がすべて決める」時代ではありません。

  • インフォームド・コンセント(十分な説明と同意)
  • セカンドオピニオン(他の医師の意見も聞く)
  • 患者中心の医療

これらは、誓いの精神を土台にしながら進化した考え方です。

誓いが唱えられた時代にはなかった言葉ですが、その核心は同じ。“患者のために”という姿勢に、時代は関係ありません。

医療に携わるすべての人へ届けたいメッセージ

ヒポクラテスの誓いは、単なる歴史ではありません。今も医師や医療従事者にとって心の支えであり、信頼の証でもあります。

「目の前の患者に、最善を尽くす」
この想いが、医療のすべてをつくっているのです。

まとめ:2500年前の誓いが、明日の医療を支える

ヒポクラテスの誓いは、形を変えながらも現代の医療に息づいています。
その精神は、命を守るすべての現場にとっての原点です。

これからも、信頼と倫理を大切にする医療が広がることを願ってやみません。
そして私たち一人ひとりが、その誓いの意味を知ることこそ、安心して医療と向き合う第一歩になるのではないでしょうか。

投稿者: 井島鍼灸院

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