2025年5月11日に放送されたNHKスペシャル「人体III」第2集『細胞40兆 限りあるから命は輝く』の中でセノセント細胞が紹介されていました。
セノセント細胞って?
みなさん、「セノセント細胞(老化細胞)」って聞いたことありますか?
なんだか難しそう…でも実はこれ、私たちの体の老化や健康、さらには長寿にまで関係する重要な細胞なんです!
今回は、そんなセノセント細胞について、ちょっとワクワクしながら学んでみましょう!
セノセント細胞ってなに?
セノセント細胞、別名「老化細胞」とは、簡単に言うと“年をとった細胞”のこと。
でも、ただ古くなっただけじゃありません!
例えば、紫外線を浴びすぎたり、ストレスがかかったりすると、私たちの細胞はダメージを受けますよね。
そのときに「これ以上ムリして分裂したら危ない!」と判断して、細胞が自らストップをかけるんです。
そうして止まったまま体の中に居続けるのが、セノセント細胞。
彼らはもう増えませんが、死ぬわけでもなく、ひっそりと体内に残っているのです。
実はいいこともしてくれてる?
「老化細胞」って聞くと、悪いイメージばかり浮かびますよね?
でも、実はセノセント細胞には「がんを防ぐ」すごい力もあるんです!
もし傷ついた細胞がそのまま分裂を続けたら、がん細胞になるリスクが高まります。
そこで「ストップ!」と止めてくれるのがセノセント細胞。
つまり、がん予防の番人でもあるんです!
でも…増えすぎると大変なことに!
ところが、このセノセント細胞が増えすぎると、話は別。
彼らは「SASP(サスプ)」という物質を出して、周りの細胞に影響を与え始めます。
このSASP、最初は修復や免疫に役立つのですが、たまりすぎると炎症を起こしたり、周りの細胞まで老化させてしまうことがわかってきました。
つまり、体にとって良い働きも悪い働きもする“二面性をもつ細胞”なんですね。
どうやって見つけるの?
セノセント細胞を見つけるためには、いろいろな検査方法があります。
特定の色素に反応したり、DNAの変化を見たり…でも実は、「これが老化細胞です!」と一発でわかる方法はまだありません。
しかも、老化細胞といっても、その特徴はバラバラ。
活動が活発なものから、静かに存在しているものまで、段階や種類もいろいろなんです。
セノセント細胞とどう付き合うべき?
最近では、セノセント細胞を取り除く薬(セノリティクス)や、彼らの悪影響だけを抑える方法が研究されています。
でも私たちにできることは、そもそも老化細胞を増やさない生活を心がけること!
- バランスの良い食事
- 質の良い睡眠
- 適度な運動
- ストレスをためない生活
どれも、セノセント細胞の暴走を防ぐ鍵なんです。
まとめ:セノセント細胞は「老化の鍵」だった!
セノセント細胞は、
✅ がんを防ぐヒーローでもあり、
✅ 老化を進める厄介者でもある、
とっても不思議な存在。
でも、私たちの毎日の生活習慣が、彼らの振る舞いを左右するとしたら?
ちょっと体にいいこと、始めてみたくなりませんか?
老化のメカニズムを知ることは、未来の自分のための第一歩です。
これからも、体の中のふしぎを一緒に楽しく学んでいきましょう!