適応症

2011.12.14更新

食物アレルギーとは?
 食物アレルギーとは、食べた食物が原因となって、アレルギー症状を起こす病気です。
 多くは皮膚のかゆみ、蕁麻疹などがみられますが、時には腹痛や呼吸困難などの症状を起こすこともあります。
 また、重症の場合にはアナフィラキシー(全身で起こるアレルギー反応によるショック症状)を起こすこともあります。
 食物アレルギーは、以前乳幼児に多いとされていましたが、最近では成人でも決して少なくありません。




原因となり易い食物は?
 アレルギーを起こす食物を食物アレルゲンといいます。食物アレルゲンとして、卵、牛乳、小麦(3大アレルゲン)が知られています。この他にも大豆、肉類、魚類、甲殻類(エビ、カニなど)、野菜、果物、チョコレートなども食物アレルギーを引き起こすことがあります。
 また、そば、ピーナッツなどは、卵、牛乳、小麦に比べると、食物アレルギーの頻度は高くないものの、アナフィラキシーを起こすなど重症化しやすい食べ物ですので、十分な注意が必要です。
 そして、この食物アレルゲンは年齢によって違います。例えば小児によくみられるのは、卵や牛乳、小麦、大豆で、成人によくみられるのは、魚類、甲殻類、そば、果物などです。

症状は?
 通常、食物アレルギーの症状として最も多いのは、蕁麻疹や湿疹といった皮膚症状で、この他下痢や嘔吐、腹痛などの消化器症状、咳や呼吸困難などの呼吸器症状、口や喉の粘膜のはれ、鼻水、目のはれ、かゆみなどが現れることがあります。
 食物によるアナフィラキシーの場合は、皮膚、消化器、呼吸器症状の他、血圧低下、意識障害、不整脈などをともないます。

 ただし、食物アレルギーは正しい対応をすれば必ずしもこわいものではありません。原因を正しく理解して、必要最小限の食物アレルゲンの除去を常に心がけて、生活の質をよく保てば克服できる病気と考えられています。

 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような食物アレルギーに対して、専門医療機関との連携をとりながら、全身の調整と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

かんのむしとは?
 かんのむしとは、かんが強いとも表現され、小児が異常に興奮しやすくなっている状態をいいます。
 眉間に青筋が現れる、顔色が青白い、表情がこわばっているなど、顔に症状が表れることが多いのが特徴です。
 その他、人に噛みつく、キーキー叫ぶ、髪の毛が逆立つ、食欲がないなどの症状があります。
 夜泣きや、寝つきが悪いのも、かんのむしのひとつの症状とも考えられます。



夜泣き・かんのむしの原因は?
 夜泣き・かんのむしの原因は明らかになっていません。
 ただ、小児は、動きたくても思ったように動けず、何か伝えたくても言葉が不十分でうまく伝わりません。
 したがって、小児は常に情緒不安定な状態で生活しているといっても過言ではありません。そのようなストレスが自律神経機能を乱して夜泣き・かんのむしの症状が現れるのではないかと考えられています。
 また、小児期の精神と身体の急速な成長のために生じるアンバランスも原因の一つではないかと考えられています。

小児鍼の効果についての研究報告がなされています。
 第53回(社)全日本鍼灸学会学術大会(千葉大会)で、東洋医学研究所®グループの米山、黒野らによって「小児期のアレルギー疾患及び愁訴に対する鍼治療の有効性」が報告されています。
 この調査では、8歳以下の小児患者85例のアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなど様々な愁訴に対する鍼治療の有効性が検討されています。
 調査結果から、小児鍼はアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなどの愁訴に有効な治療法であり、主訴のほかにも「風邪をひきにくくなった・丈夫になった・元気になった・食欲が出た・よく眠るようになった」など、身体に良い変化がみられることが明らかになりました。
 また、鍼治療を開始する年齢が3歳以下であることと、1年以上治療を継続することで、より有効性が高まることが認められました。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような研究実績に基づき、小児のアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなど様々な愁訴に対し小児鍼をさせて頂いております
 
 是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

夜泣きとは?
  夜泣きとは、眠っていた赤ちゃんが理由もなく突然泣き出すことをいいます。おむつが濡れていたり、お腹がすいているなど、はっきりとした理由のある場合は夜泣きとはいいません。むずがる程度ものから、火がついたように泣く程度のものまでさまざまです。一般的には生後2~3ヶ月ころから始まります。
 夜泣きとは、こま切れに眠る赤ちゃんの時期から大人に近い睡眠になるころに始まり、ちょうどこの時期に、大人で夢を見ているとされるREM睡眠も現れてきます。
 また、母親を区別したり人見知りが始まる時期にも一致し、睡眠の成熟だけでなく脳の発達も関係していると考えられています。



夜泣き・かんのむしの原因は?
 夜泣き・かんのむしの原因は明らかになっていません。
 ただ、小児は、動きたくても思ったように動けず、何か伝えたくても言葉が不十分でうまく伝わりません。
 したがって、小児は常に情緒不安定な状態で生活しているといっても過言ではありません。そのようなストレスが自律神経機能を乱して夜泣き・かんのむしの症状が現れるのではないかと考えられています。
 また、小児期の精神と身体の急速な成長のために生じるアンバランスも原因の一つではないかと考えられています。

小児鍼の効果についての研究報告がなされています。
 第53回(社)全日本鍼灸学会学術大会(千葉大会)で、東洋医学研究所®グループの米山、黒野らによって「小児期のアレルギー疾患及び愁訴に対する鍼治療の有効性」が報告されています。
 この調査では、8歳以下の小児患者85例のアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなど様々な愁訴に対する鍼治療の有効性が検討されています。
 調査結果から、小児鍼はアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなどの愁訴に有効な治療法であり、主訴のほかにも「風邪をひきにくくなった・丈夫になった・元気になった・食欲が出た・よく眠るようになった」など、身体に良い変化がみられることが明らかになりました。
 また、鍼治療を開始する年齢が3歳以下であることと、1年以上治療を継続することで、より有効性が高まることが認められました。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような研究実績に基づき、小児のアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなど様々な愁訴に対し小児鍼をさせて頂いております
 
 是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

夜尿症とは?
 夜尿症は、夜間の尿産生メカニズムの異常や、蓄尿メカニズムの異常、睡眠覚醒の異常などが複雑に関与した症候群とされています。
 5歳児で10~15%、10歳児で約7%にみられ、どの年齢においても男児が2~3倍多いことが知られています。
 乳幼児から引き続いて起こる一時性と、6ヶ月以上自立した後にみられる二次性に分けられます。
 一般的に治療の対象となるのは小学校入学以降とされています。



原因は?
 夜間睡眠中には排尿を少なくする2つのメカニズムがあります。ひとつは、夜間に抗利尿ホルモンの分泌が増加することにより、尿量が昼間の約60%に減少します。もうひとつは、自律神経のバランスにより、夜間睡眠中に膀胱で尿を貯める力(膀胱容量)が昼間の約1.5倍に増加します。
 このような、夜間睡眠中の尿量の減少、膀胱容量の増加は成長とともに発達し、3~4歳を過ぎると、多くは夜間睡眠中の尿量を朝まで膀胱に貯めることができるようになります。
 夜尿症の子供は、夜間睡眠中の抗利尿ホルモンの増加が少なく、尿量の減少が不十分であったり、自律神経のバランスが未熟で膀胱容量の増加が不十分なために、夜間睡眠中に膀胱容量以上に尿ができ、睡眠中に尿意が発生します。そして、子供は生理的に眠りが深いために、この尿意では覚醒することができずに夜尿をすることになります。
 さらにこのような原因に、膀胱機能及び成熟の遅れ、精神的ストレス、遺伝的因子などが複雑に影響していると考えられています。

生活指導や治療に際しての注意事項は?
 夜尿症の生活指導には、水分や食物を制限するという考え方もありますが、根本的な治療とはいえません。体を極端に冷やすような飲食や、就寝の直前に多量の水分を取ることは控えた方がよいですが、その他はあまり制限する必要はないと考えます。
 また、家族が夜尿をしかったり、治すことをあせったりしても、逆効果になることもありますので、おおらかな気持ちで接するように心がけて下さい。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような夜尿症に対して全身の調整をすることにより、自律神経の安定をはかるとともに、局所の症状改善を目的とした鍼治療(小児鍼)をさせて頂いております。

 また、子供さんの状態に合わせた生活指導もさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

アトピー性皮膚炎とは?
年齢によって、症状が変化します。
  乳児期には、頭から顔にかけて、赤いぽつぽつ、じゅくじゅくした発疹が出ます。全身に広がりやすく、首、肘のくぼみ、膝のうらなどが赤くなります。

 小児期は 顔面の発疹が減り、肘や膝の関節の皮膚が厚くなり、ざらざらしてきます。かゆみをともなう発疹がつづき、ひたいや首、臀部などにも出ます。

 思春期・成年期は 小児期にいったん治った患者さんが再発するケースも多く、アトピー性皮膚炎の悪化しやすい時期です。小児期とほぼ同じ部位に発疹がでますが、さらに乾燥してきます。



慢性的でかゆみの強いことが特徴です。
 アトピー性皮膚炎の特徴は、まず慢性であること、一般に十年以上つづくことも珍しくありません。
 つぎに、かゆみが激しいことも特徴で、このため、落ち着いて勉強ができないという子どももいるくらいです。かくとそこが象の皮膚のようになって(苔癬化)、さらにかゆくなるといった悪循環が生じます。

 また、アトピー性皮膚炎の肌は抵抗力が弱いため、細菌感染やウイルス感染を起こしやすいと考えられています。

遺伝的な素因が原因となり、アレルギーやストレスが関係していると考えられています。
 遺伝的な素因が考えられており、両親がアトピー性皮膚炎であったり、その家系に、喘息、アレルギー性鼻炎などがみられることが少なくありません。

 また、食物や環境上の特定の抗原(ダニやハウスダストなど)によるアレルギーも病気の悪化に関係していると考えられています。しかし、1 歳以下の子は、卵、牛乳が原因になることがありますが、年長児は食事が問題になることは少ないことなど、まだ、アレルギーとの関与は十分に明らかになっていません。
 その他、ストレスはかゆみを悪化させる大きな原因と考えられています。
 
 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、アトピー性皮膚炎に対して体質の改善と症状の緩和を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 また、鍼治療によりストレスによる影響を軽減し、さらに、適切な生活指導をさせて頂くことにより症状の悪化を防ぐことができると考えます。
 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。


 適応症の連載を始めさせて頂いてから、現在までに73の疾患について紹介させて頂きました。その間に約6年が経過し、疾患に関する新しい情報や、鍼治療効果の研究などが報告されてきました。
 そこで平成21年7月から、これらの新しい情報に加え、患者様の役に立つワンポイントアドバイスを、新しく連載させて頂きたいと思います。(2010.7.15)


アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療の研究をご紹介します。
  全日本鍼灸学会雑誌,第59巻4号,334‐352,2009.において明治国際医療大学の江川らによる「皮膚と鍼灸-鍼灸医学における皮膚とは何か、皮膚症状に対する鍼灸の有効性を考える-」が報告されています。

 その中の「アトピー性皮膚炎に対する鍼治療効果」の研究では、成人期のアトピー性皮膚炎患者45例を対象に鍼灸治療の臨床的効果について検討しています。
 その結果、平均治療期間7.6ヶ月、平均治療回数24回により、掻痒感については80%の症例において改善(やや有効以上)が認められ、皮疹についても78%の症例において改善(著明に改善、改善)が認められました。
 治療回数(期間)と治療効果の関連性について検討すると鍼灸治療回数が30回あるいは治療期間が1年以上にわたる場合には掻痒感や皮疹が改善する症例の割合が高く認められたことを報告をしています。
 

ワンポイントアドバイス
 アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因としては、ハウスダストや食物などのアレルゲンのほか、「手でかくこと」「ストレス」「発汗」「気候の変化」などさまざまなものがあります。
 何が悪化を助長させるかは、患者さんによって異なります。また、多くの場合は、こうした要因が複合的に働いて症状を悪化させると考えられています。かゆみをコントロールする具体的な方法としては、以下のようなことに注意して下さい。

 入浴、シャワーにより皮膚を清潔に保ちましょう。ただし、ごしごし洗うのは避け、皮膚が傷つかないようにやさしく洗うことが大切です。

 室内を清潔に保ち、適温・適湿の環境を作りましょう。室内をこまめに掃除し、カーペットやソファを清潔に保つなど、ダニ対策もしっかり行いましょう。

ツメは短く切り、かくことによる皮膚障害を避けましょう。かくと角層が傷つき、バリア機能が損なわれるため、外部からの刺激を受けやすくなります。

 過剰なストレスをためないようにしましょう。イライラしたときや逆にほっとした時に無意識にかいてしまい、それが徐々に習慣的にかくようになり、症状が悪化する大きな要因になっています。

 その他に、症状を悪化させる食品を避けることや、刺激の少ない衣服を着用することも大切です。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、アトピー性皮膚炎に対して長年にわたる治療経験と多くの情報を基に、統合的制御機構の活性化と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 さらに、それぞれの症状に合った生活習慣の改善を指導をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

冷え性とは?
原因疾患がないのに、ある特定の部位だけに冷えを感じます。
  冷えとは、身体の他の部分はまったく冷たさを感じないような室温なのに、手、足などのある特定の部位だけが不快な冷たさを感じることです。

 冷えをともなう疾患には、バージャー病や動脈血栓症、動脈塞栓症、レイノー病などがあります。
 
 このような疾患もないのに冷えを感じるものを俗に冷え症といい、女性に多いものです。



冷え症には次のような原因が考えられます。
 体温調節の大事な手段に血液による熱の運搬があります。自律神経の働きにより、身体の冷えた部分に温かい血液を必要な量送り込むのですが、自律神経の働きがみだれると血管運動神経が障害され血行不良状態となり、冷えを感じます。
 さらに、この冷えの不快感がストレスとなり、自律神経機能のみだれを増すため、血行不良状態を慢性化させるという悪循環を作り出します。

 また、外気が冷たくなると、脳や内臓が正常に働くために必要な熱を、身体から逃がさないために、手足などの毛細血管を収縮させます。そのため末梢部分での血行不良が起こります。ここまでは、誰にでも起こる正常反応なのですが、冷え症の場合、その後外気が暖かくなっても、毛細血管の状態がなかなか元に戻らず慢性的な冷えを感じることになります。

 その他、低血圧や貧血、運動不足で、末梢部分の毛細血管まで十分な血液が送れないなどの理由が考えられています。

血行不良はその他の症状を引き起こします。
 冷え症の原因である血行不良はさらに肩こり、腰痛、肌荒れ、むくみなどをひき起こします。
 
 血行不良の状態では筋肉を使うと発生する疲労物質(乳酸)が、毛細血管の中を流れにくくなり、筋肉の中に溜まってしまうため、肩こりや腰痛をひき起こします。

 また、毛細血管が収縮した状態が続くと、健康な肌を作るために必要な物質が届かず、新陳代謝ができにくくなり、肌荒れの原因になります。

 この他にも、血行不良は様々な症状をひき起こしますが、冷え症の方は慢性的にこの状態が続いていることになり、なるべく早期に改善することが望まれます。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、長年に亘りこのような冷え症の治療をさせて頂いております。
 生体制御療法(黒野式全身調整基本穴の使用)の鍼治療により、総合的統御機構の活性化を行い、自律神経の働きを正常にし血行不良を改善します。
 是非、継続的な鍼治療をお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

更年期障害とは?
 女性の更年期には、女性ホルモンの分泌が急激に低下するため、身体に生理的な変化が起き、のぼせや、冷え、肩こり、めまいなどさまざまな症状が現れます。
 これが更年期障害ですが、これらの症状は、女性ホルモン分泌の低下のほか、自律神経の問題も影響すると考えられています。



症状は?
 更年期障害の症状は、非常に多様です。身体症状で最もよくみられるのは「のぼせ(ホットフラッシュ)、発汗」です。気温に関係なく、急に顔や上半身が熱くなったり、急に汗がでたりします。他にも、冷え、動悸、息切れ、肩こり、腰痛、頭痛、めまい、耳鳴り、立ちくらみ、関節痛、吐き気、疲れやすいなど、人によって様々な症状が現れ、日常生活に支障が生じる場合があります。
 精神症状では、落ち込み、憂うつ、イライラ、やる気が出ないなどの症状がよくみられます。他にも不安、集中力・思考力の低下、不眠など様々な症状を訴えることもあります。そのため、以前できていた家事や仕事ができなくなることがあります。

原因は?
 更年期障害が起きる主な原因は、女性ホルモンの急激な分泌低下です。女性ホルモンの働きである女性としての組織や細胞の機能を維持することや、脳の代謝の維持などができにくくなるための症状がでます。

 また、女性ホルモンの分泌の中枢は、脳の視床下部にあるため、その分泌が低下すると、分泌を高めようとして視床下部の過活動の状態が続きます。視床下部には、自律神経の中枢もあるため、自律神経に関係する身体症状が起こり、さらにその影響が、脳の感情などに関係する大脳辺縁系にも及び、精神症状が起こると考えられています。

 その他、環境や性格なども症状の現れ方に影響を与えています。環境から生じるストレス(夫婦や親子間の関係)や個人の性格(几帳面、完壁主義)、趣味や友人が少ないなどの要因が加わることで更年期障害の症状がさらに強くなると考えられています。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような更年期障害に対して全身の調整と、局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 また、更年期障害の状態に合わせた生活指導もさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

月経困難症(dysmenorrhea)とは?
    月経に伴う何らかの疼痛は50~60%の女性にみられるといわれていますが、その中で疼痛が激しく臥床や休養を必要とし、医学的な対応を必要とするものを月経困難症と呼びます。
 月経直前あるいは月経時の下腹部痛や腰痛など骨盤を中心とした痛みを主症状としますが、種々の随伴症状(下腹部膨満感、悪心・嘔吐、頭痛、下痢、体がだるい、嗜眠、食欲不振、イライラなど)が発現することもあります。
 月経困難症は女性のQOLを脅かし、学業や就労を妨げ、ひいては産業・経済面にまで影響を及ぼしかねない疾患であり、これを正しく認識して的確に対応していくことが必要であります。また、月経困難症の背景には、時に不妊症の原因となり得る疾患が潜んでいることがあり、治療の時期を失することのないよう注意が必要であります。


月経困難症の分類
1.原発性(機能性)月経困難症
 骨盤内に器質的疾患を伴わないもので、機能性月経困難症とも呼ばれます。排卵性月経時にみられることが多く、一般に排卵は初経後半年ないしは数年経てから始まることが多いため、原発性(機能性)月経困難症もこの頃から始まることが多くなります。初経後5~8年で20%の症例に月経困難症を認め、その症状も次第に増強することが多いです。痙攣性の下腹部痛が背部や大腿へ放散し、嘔気、嘔吐、下痢、頭痛などを伴うこともあります。通常これらの症状は、月経開始数時間前ないし開始時に始まり、数時間から数日持続します。

2.続発性(器質性)月経困難症
 婦人科的な器質的疾患により疼痛がもたらされるものであり、通常は初経後ある期間を経てから月経痛が出現します。原因疾患としては子宮内膜症、子宮腺筋症の頻度が高く、月経困難症の約50%に何らかの内膜症が存在します。続いて骨盤内炎症、骨盤内癒着、子宮頚管狭窄なども月経困難症の原因となり得ます。

機能性月経困難症の病態生理
 現在のところ様々な説があり、もっとも有名なのが"プロスタグランディン(PGs)説"であります。
 その他に、心因説、内分泌説、子宮筋過強収縮説、頚管因子説などがあります。

月経困難症に対する鍼治療の研究報告がなされています。
 第48回(社)全日本鍼灸学会学術大会(神奈川大会)に於いて石神龍代先生が『続発性月経困難症に対する鍼治療の一症例』と題して、また、第54回(社)全日本鍼灸学会学術大会(福岡大会)に於いて山下喜代先生が『続発性月経困難症に対する鍼治療の検討』と題して報告しています。
 これらの研究は月経困難症状を有する患者さんに対して「月経困難症状質問表」を使用して、生体の総合的統御機構の活性化を目的とした太極療法と特殊穴を用いた鍼治療により月経困難症状が改善することを定量的に検討したものです。特に下腹部痛、下腹部膨満感、嗜眠、腰痛、体がだるいなどの症状がよく改善しています。

 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、長年に亘りこのような月経困難症の治療をさせて頂いております。
 月経困難症状で悩んでおられる方は、是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

線維筋痛症とは?
激しい痛みが全身に生じる病気です。
 日本では2007年現在、厚生労働省の調査から有病率は人口の約1.7%で、患者数は200万人と推定されています。
 全体の75%が女性で、特に20~60歳の発症率が高いといわれています。また、患者の約5%が小児という調査結果もあります。



どのように診断するのか?
 現段階では1990年にアメリカリウマチ学会が作成した診断基準を用いています。広範囲に及ぶ痛みが3カ月以上続き、全身にある18箇所の診断特異的圧痛点を4Kgの力で押したときに11箇所以上痛みを感じることで診断されます。11箇所以上でなくても専門医の判断で診断されることもあります。ただし、症状が他の病気によるものでないことが条件になります。
 この診断特異的圧痛点については、第53回(社)全日本鍼灸学会学術大会(千葉大会)に於いて、黒野保三所長と、厚生労働省線維筋痛症調査研究班の松本美富士先生の共同研究で、『線維筋痛症の病態・治療に関する鍼灸医学的検討(第1報) -診断特異的圧痛点と経穴の相関-』と題して報告されています。
 この研究では、線維筋痛症の診断特異的圧痛点が、鍼灸治療に使用される特定の経穴(つぼ)と一致していることが報告されています。


原因は?
 明確な原因は現在のところ不明です。事故、外科手術、自己免疫疾患、歯科治療、肉体的又は精神的ストレス、PTSD(心的外傷)、妊娠、出産、ウイルス感染、化学物質過敏症、子宮内膜症、風邪など多様なきっかけが、痛みの要因となり、発症してるのではないかと考えられています。

症状は?
 全身に激しい痛みを生じます。痛みは、日常生活で経験する痛みと異なり、電気が走るような痛みという表現で患者に形容されています。
 症状は、個人差がありますが、軽度なら仕事を続けられる場合があります。重度の場合は日常生活に支障をきたし、自力で生活できない場合もあります。症状が重くなると髪や爪に触れただけで痛みが起こり、意識を失いそうになったり、寝たきりになることもあります。

線維筋痛症に対する鍼治療の研究報告がなされています。
 第55回(社)全日本鍼灸学会学術大会(金沢大会)に於いて黒野保三所長と、厚生労働省線維筋痛症調査研究班の松本美富士先生の共同研究で、『本邦線維筋痛症の全国疫学調査報告 ‐特に治療実態とその治療効果について‐』と題して報告されています。
 この研究では、線維筋痛症の有病率はこれまで想定されていたほどまれな病態でなく、比較的頻度の高いリウマチ性疾患であることや、線維筋痛症患者の6.7%が鍼治療を受けており、担当医の評価による鍼治療の効果は60.0%であったことなどが報告されています。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような研究結果をもとに線維筋痛症に対して全身の調整と、局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

 

 

慢性疲労症候群(CFS)とは?
  はっきりした心理的・身体的な原因がなく、神経、筋肉の障害も認められないにもかかわらず、仕事や家事を休まなければならないような、時には寝込んでしまうような強い疲労感やだるさが半年以上も続いたり、再発を繰り返したりする病気です。

 女性に多い傾向があり、20才~40才代の発症が多いのが特徴です。




長期間持続する強い疲労感が主訴です。
 この強い疲労感は休息によっても改善しないのが特徴です。
 強い疲労感やだるさのほかに、微熱が出て、のどが赤く腫れて痛み、首のリンパ節も痛みます。
 そのほかに、不眠、頭痛、日光過敏、もの忘れ、集中力の低下、無気力、興奮、ぼんやりする、関節や筋肉の痛み、脱力などもともないます。

原因はまだはっきりわかっていません。
 慢性疲労症候群の原因については、まだ、はっきりわかっていません。ウィルス感染、アレルギー、免疫学的異常、心理学的要因などが複雑に絡み合っていると考えられています。
 そのため診断は、典型的な症状に加えて、甲状腺の機能異常や関節リウマチ、結核、うつ病、不安神経症など、他の考えられる病気を除外することで行われています。

慢性疲労症候群に対する鍼治療の研究がなされています。
 全日本鍼灸学会雑誌第 44巻3号(1994年) に於いて、石神龍代先生、黒野保三先生、絹田 章先生、冨田靖延先生、林 尚臣先生、渡 仲三先生、松本美富士先生が「慢性疲労症侯群に対する鍼治療の検討」と題して報告しています。 この論文は(社)全日本鍼灸学会会員の学術の向上を図る目的で優秀な論文を表彰するために創設された高木賞の第一回受賞論文となりました。

 この研究は、従来から報告されている各種薬物療法では、症状の改善が認められなかった慢性疲労症候群症例8例に対して、鍼冶療を施したところ、慢性疲労症侯群の中心的症状である激しい疲労感は明らかに改善し、随伴症状である様々な身体症状も一部の症例において改善がみられたことや、免疫学的検査において低下していた末梢血γδT細胞比率が有意に回復したことを報告しています。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような研究実績に基づき長年に亘り慢性疲労症候群の治療をさせて頂いております。
 慢性疲労症候群で悩んでおられる方は、是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

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