原因疾患がないのに、ある特定の部位だけに冷えを感じます
冷えとは、身体の他の部分はまったく冷たさを感じないような室温なのに、手、足などのある特定の部位だけが不快な冷たさを感じることです。
冷えをともなう疾患には、バージャー病や動脈血栓症、動脈塞栓症、レイノー病などがあります。このような疾患もないのに冷えを感じるものを俗に冷え症といい、女性に多い症状です。
冷え症には次のような原因が考えられます
体温調節の大事な手段に血液による熱の運搬があります。自律神経の働きにより、身体の冷えた部分に温かい血液を必要な量送り込むのですが、自律神経の働きがみだれると血管運動神経が障害され血行不良状態となり、冷えを感じます。
また、外気が冷たくなると、脳や内臓が正常に働くために必要な熱を、身体から逃がさないために、手足などの毛細血管を収縮させます。そのため末梢部分での血行不良が起こります。
ここまでは、誰にでも起こる正常反応なのですが、冷え症の場合、その後外気が暖かくなっても、毛細血管の状態がなかなか元に戻らず慢性的な冷えを感じることになります。
血行不良はその他の症状を引き起こします
冷え症の原因である血行不良はさらに肩こり、腰痛、肌荒れ、むくみなどをひき起こします。
また、毛細血管が収縮した状態が続くと、健康な肌を作るために必要な物質が届かず、新陳代謝ができにくくなり、肌荒れの原因になります。
冷え症を改善するためのワンポイントアドバイス
冷え症を改善するためには、生活習慣全体を見直して体質改善を図る必要があります。
長い目でじっくりと冷え症対策に取り組んでいくことが重要です。
☆ 適度な運動をしましょう
日頃からウォーキングなどで身体を動かして、筋肉をしっかり働かせることで、体が熱を産み出しやすくなります。
☆ ストレスをためないようにしましょう
過度な緊張状態が続くと、自律神経に影響が出るため、冷え症の原因となります。
ストレスを感じたら、すぐに趣味や休息などで解消することも大切です。
☆ 食習慣を改善しましょう
乱れた食生活は、冷えの大きな原因となります。食事の種類・量・栄養バランスという三つの観点から、食事の内容を見直していくようにするとよいでしょう。
東洋医学研究所では、長年に亘り、このような冷え症に対して治療をさせて頂いております。
生体制御療法(黒野式全身調整基本穴の使用)の鍼治療により、総合的統御機構の活性化をはかり、自律神経の働きを正常にすることで血行不良を改善します。
是非、継続的な鍼治療をお勧め致します。