不妊症とは「妊娠を望み2年以上夫婦生活を営んでいても妊娠に恵まれないもの」をいいます。そのうち、男性に 原因があると考えられる場合を男性不妊といいます。
男性不妊が全不妊症の30~40%を占めると言われており、その割合は年々増加傾向にあります。
増加している原因として、食生活や生活環境の変化により、成人男子の精子の数が減少していることや、精子の運動率が低下していることが報告されています。
男性不妊の原因
男性不妊の原因の約90%は造精機能障害(乏精子症、精子無力症、精子奇形症、無精子症など)です。精巣でうまく精子がつくれず、精子の数が少なかったり、精子の運動率が低かったり、精子の質の悪い状態です。
WHOでは、精子の数や運動率の正常値について、「精液の量が2ml以上、精子の数が1ml中に2千万匹以上、精子の運動率(全精子中の活動的な精子の割合)60%以上」と定めています。
造精機能障害の原因は大部分が不明ですが、原因のわかるものとしては、染色体異常などの先天的なものや、男性ホルモンの欠乏などの後天的なものがあります。
造精機能障害以外の男性不妊の原因としては、精管がふさがるなど精子の輸送経路に問題がある場合やEDなど性機能に問題がある場合があります。
ワンポイントアドバイス
男性不妊の原因が不明である場合は、生活習慣の改善が基本です。栄養バランスのよい食事を心がけ、睡眠を十分にとりましょう。様々なストレスが影響しますので、ストレスの緩和が重要です。自信を持って明るく生活しましょう。
また、不妊症の原因が男性にあったとしても、不妊治療による身体的負担や精神的負担は、女性に大きくなります。男性はこのことをよく理解して、相手をいたわることが大切です。一方女性も、原因が男性にあった場合は、過度のプレッシャーをかけないように配慮しましょう。
不妊治療は、どちらか一方が頑張りすぎたり、相手にまかせっきりになると、2人の距離が離れてしまい、治療がうまくいきません。2人で一緒に考えて、相談しながら治療を進めていくことが大切です。
東洋医学研究所®では、不妊症に対して長年にわたる治療経験と多くの情報を基に、統合的制御機構の活性化を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
また、それぞれの患者にあった生活指導をするとともに、鍼治療の果たす役割をわかりやすく説明させて頂いております。
是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。