関節に無理な力がかかって、関節をつないでいる靭帯や腱が傷ついた状態を捻挫といいます。
靭帯の損傷度により、Ⅰ~Ⅲ度に分けられます。Ⅰ度は靭帯の小線維の断裂、Ⅱ度は靭帯の部分断裂、Ⅲ度は完全断裂です。
捻挫は関節がある部位なら全身におこりますが、特に足首(足関節部)に多く発症します。足首には体重がかかるので、完治する前に無理をすると治りにくく、安易に放置すると、繰り返しおきることもあり、きちんとした治療が大切です。
症状は?
捻挫の症状は、痛めた関節の種類や靭帯損傷の程度によってさまざまですが、痛みと腫れ、熱感が主な症状です。動かすことにより痛みは強くなります。Ⅱ度以上の捻挫では歩くことが困難になり、関節の動揺性などの機能障害がみられます。
足関節を捻挫したときは、骨折や靭帯断裂を伴うことがあり、このときには皮下出血がひどく、激痛が起こります。
また、膝関節を捻挫したときは、半月板に損傷がおこっていることがあります。痛みが強いときは、捻挫以外の損傷を疑ってみることも必要です。
捻挫と脱臼の違いは?
捻挫と脱臼は、相対する骨がつくる関節面のずれがあるかないかによって区別されます。
靭帯の断裂があっても、関節面が正常な位置関係を保っているものが捻挫で、靭帯の断裂などで関節面がずれたものが脱臼です。
捻挫の応急処置のワンポイントアドバイス
捻挫をしたときの応急処置にはRICE法という方法があります。
R:REST=安静、I:ICE=冷やす、C:COMPRESSION=圧迫、E:ELEVATION=高挙です。
REST:安静 関節を無理に動かしたりすると、後遺症が残る可能性がある他、捻挫を悪化させてしまう恐れがあるので安静にしましょう。
ICE:冷やす 捻挫をした直後は、すぐに冷やしましょう。目安としては、15分~30分冷やします。冷やし過ぎて凍傷にならないように気をつけましょう。
COMPRESSION:圧迫 患部を包帯などで巻きます。指先などがしびれる、白くなるといった症状が出た場合は、包帯を強く巻き過ぎているので、巻く力を緩めましょう。そして、包帯などをした後も、冷やすことは続けます。
ELEVATION:高挙 患部を心臓より高くすることで、皮下出血を予防することができます。
ただし、応急処置をした後も痛みが激しいときは、捻挫以外の損傷の可能性もありますので、まず整形外科などの受診をお勧めします。
東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような捻挫に対して鍼治療を行い、局所の血流をより良好に保ち、早期の症状改善を目的とした治療をさせて頂いております。
是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。
2011.12.13更新
捻挫
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2011.12.13更新
顎関節症
顎の関節は他の関節と少し違った仕組みになっています。
顎の関節は他の関節と少し違った仕組みになっています。口を大きく開いたときには骨のはじ(下顎骨)がおよそ2cmくらい前方に移動します。
このとき下顎骨は回転しながら滑り降りていくのですが、滑る面の骨に著しいデコボコがあったり、動く骨と滑る骨の間にある関節円板という組織に変形や位置のずれがおきていると、動く途中の下顎骨がなめらかに動くことができず、つかえながら乗り越える音がします。
このように、顎関節を動かす筋肉や関節の機能異常をおもな徴候とする病気を、顎関節症といいます。10歳代の終わりから20歳代の若い女性に多く、最近では子供にも増えているといわれます。
顎関節症には次のような原因が考えられます。
顎関節症の原因には、食事のときに正面を向かずに横のテレビをみながら食事をするなど顎関節の使い方が悪いもの。慢性の肩こりや腰痛などを持っているようなからだの不調が顎に影響を与えるもの。歯の治療や喪失、痛みなどによって今まで食べていた状態が変化し、顎の使い方が変わるような口の中に原因があるものなどが考えられます。
また、幼児の顎関節症の原因では悪い噛み方、不良な歯の詰め物、指しゃぶりなどが考えられます。
顎の症状以外に副症状をともなう場合もあります。
口を大きくあけたり、ものをかんだりしたときに、ぎこちない動きとなって自由に動かせず、痛みをともない、口をあけるときにひっかかったり、口を開閉すると関節の音(カックン、コツコツ、プチプチ、ジャリジャリ)がするといった症状がありますが、腫れたり、熱が出たりすることはありません。
これ以外に副症状をともなう場合もあります。副症状として、頭部、頚部、肩、腰、手足の疼痛、めまい、耳なり、耳閉塞、目(充血)、鼻(鼻閉感)、自律神経失調症の諸症状、顎位が定まらない咬合異常などがみられます。
東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、長年に亘りこのような顎関節症の治療をさせて頂いております。
症状の程度によっては、治療に時間のかかることもありますが、是非、継続的な鍼治療をお勧め致します。
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2011.12.13更新
テニス肘
肘の外側の部分を上腕骨外側上果といい手首や指を伸ばす(そらす)筋肉が骨についているところです。テニスのラケットを振ること(特にバックハンド)により筋肉に負担がかかり上腕骨外側上果に炎症がおこり痛みがでます。テニスプレーヤに多発する障害ですがゴルフ、バトミントン、ボーリングなど肘を使い、道具を使って手をふる運動一般に起こります。前腕の伸筋を使いすぎると同じように若い人では頑張りすぎる人(使いすぎ症候群)に見られます。中高年では家事(皿洗い)を行う人、農作業(鎌での草刈り)を行う人、肘の関節の曲げ伸ばしを繰り返す職業の人(清掃員)などにも見られます。
原因は筋肉や腱の使いすぎです。
大きく2つの要因が考えられます。1つは筋腱の使いすぎによるものです。テニス等のスポーツの練習量が多ければ発生頻度が高くなります。フォームの乱れやラケットの選び方が適切でないことも要因になります。もう一つは、加齢に伴う筋腱の衰えです。こうした要因から、40歳代に多く見られるとともに、日常生活の家事で発症する主婦も少なくありません。発症の平均年齢は男性37歳、女性36歳、男女比は1:3で中年女性に多く見られます。若年層の発症では逆にフォアハンドテニス肘(肘の内側の痛み)が多くなります。運動部に所属している中高生やハードヒットやサーブの際の手首のステップが原因になってプロのテニス選手に起こるのもファハンド型です。
症状は、タオルや雑巾を絞る時などに肘の外側に痛みがでます。
上腕骨外側上果(肘の外側)に圧痛があります。手関節の伸展時(肘を伸ばし
手首をそらす)の痛みおよび手関節伸展動作に抵抗を加えた時の痛みが増強します。肘関節の屈伸運動は比較的に楽であり、通常拘縮(手首が固まる)はありません。日常生活において重いものを持つ、タオルや雑巾を絞る、字を書く、蛇口をひねる、車の運転、ほうきの使用やドアのノブを回す動作などで痛みが誘発されます。テニスに起因するのはバックハンドストロークを打つときに痛みを感じる程度からはじまり、進行するとラケットを握ることも出来なくなり握力は低下します。
東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)ではテニス肘に対する鍼治療を行っています。
是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。
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2011.12.13更新
肘痛
しかし、原因はテニスだけとはかぎらず、ゴルフ、バトミントン、ボ-リングなど手首や肘をよく使うスポーツには共通して起こります。また、部品の組み立てや、板金などのような手や肘をよく使う職業の人や、家事などの影響で主婦にも起こりやすいといわれています。
肘関節の外側が痛み、指で圧迫すると強く痛みます。また、前腕をひねるときに強く痛むのが特徴で、タオルやぞうきんをしぼるような動作をすると痛みが強くなります。
野球の投球動作で起こる肘の障害を野球肘と呼びます。
子どもの関節はまだ未完成で、おとなの関節に比べると弱いものです。野球の投球動作は、肘の内側には引っ張られる力が、外側には押し付けられる力が加わります。この動作を長期間繰り返すことは子どもの肘関節に過大な負荷をかけます。カーブやシュートなどの変化球を投げると、手首から肘までの部分にひねりを加えなければならず、肘関節にいっそう重い負担がかかります。そのため内側は靭帯が伸ばされ(上腕骨内上顆炎)、外側は骨と骨がぶつかって軟骨に傷がつきます。ひどくなると骨のかけら(離断性骨軟骨炎)ができます。
投球時だけ肘が痛む程度から、強い痛みのために日常動作ができない程度まで痛み方はいろいろです。肘が腫れることはありませんが、肘が伸ばせなくことがあります。
肘痛を早く治すためのワンポイントアドバイス
強い痛みがあるときは安静にしましょう
肘痛は肘の周りの筋肉が炎症を起こしている状態なので、肘痛を起こした原因と考えられるテニスや野球などは、痛みがなくなるまでできるだけひかえましょう。
肘の負担を減らしましょう
重いものを持つときは、片手で持つことは避け、両手で持ちましょう。
また、肘を伸ばしての作業は手首や指を曲げ伸ばしする筋肉により負担がかかります。なるべく肘を曲げて行ないましょう。
東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、長年に亘りこのような肘痛の治療をさせて頂いております。
症状の程度によっては、治療に時間のかかることもありますが、是非、継続的な鍼治療をお勧め致します。
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2011.12.13更新
五十肩
五十肩という病名は、平均寿命が30~40歳と短かった江戸時代に長寿病とも呼ばれ、長生きした人のかかる肩の疾患という意味でつけられました。
中高年で突然に、肩関節の痛みと運動障害を引き起こす病気です。診断がはっきりわかる肩関節の病気(腱板断裂、石灰沈着腱板炎など)をのぞくひとつの症候群です。
原因はまだはっきりとわかっていません。
加齢により肩関節やその周囲の組織が老化し、本来滑らかに動くはずの部分に摩擦が生じて炎症が起こり、肩が痛くなる病気といわれています。
痛みであまり肩を動かせないため、肩関節や周囲の組織の血行が悪くなり癒着が起こることがあります。そのため、ますます動かしにくくなってしまいます。このような悪循環が症状を長期化させると考えられています。
症状は?
肩の痛みは安静にしていても強く、夜間に激しいのが特徴です。その痛みは腕に放散します。日常生活では、髪をとかしたり、帯を結んだりした時に痛みが強くなります。そのため、肩関節の動きはかなり制限されます。
病気の経過としては、激しい痛みのある時期「急性期」、動かすと痛い「慢性期」、痛みがないが運動の制限がある「回復期」に分けられます。
五十肩は自然に治るとも言われますが、その時期に合った適切な治療をしないと症状が長引くことがあります。
また、睡眠不足や痛みのストレスにより体調を崩される方が多くみられます。
鍼と超音波の併用治療
五十肩に対する効果
昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛性疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。
その中で五十肩に対しての結果は、患者114名のうち55名が著効、24名が有効、20名が比較的有効、13名がやや有効、2名が無効となり、112名の方に効果がみとめられたため、有効率は98.2%でした。
以上のことから、上記のような五十肩に対する鍼治療の効果が実証されています。
ワンポイントアドバイス
肩関節の炎症が治まった場合、特に注意することは肩関節の血行悪化を防ぐことです。
肩の冷えを防ぐ
肩を冷やすと痛みが強くなり、治癒するまでの期間が長くなります。寒い時はもちろんですが、最近では夏場に冷房で肩を冷やす機会が多いため、カーディガンを羽織るなど注意が必要です。
ストレスをためない
ストレスなどの精神的な緊張が続くと、肩の血行が悪くなります。そもそも五十肩は、ストレスがたまっているときに発症しやすい傾向があるといわれています。発症してからもストレスをためないように、時々気分転換をしましょう。
適度な運動
お風呂から出た後など、肩関節の血行が良くなっている時に行うのが効果的です。
肩の上下:足を肩幅に開きあごを引いて立ち、背すじを伸ばします。息を吸いながら両肩を上げ、息を吐きながらゆっくりおろします。ポイントは肩を上げるときに肩甲骨を意識して背中の内側へ背骨に寄せて行いましょう。
腕を上げる:腕を90度前に伸ばして、5秒ほどかけてまっすぐ上にあげ、ゆっくり5秒ほどかけておろします。腕をあげる途中で痛くなったら、それよりほんの少しだけさらに上にあげてからゆっくりおろしましょう。
腕回し:両腕を伸ばして、ゆっくり大きく回します。外回し内回しを交互に繰り返します。痛みの強いときには、肘を曲げて小さく回すなど、無理をしない程度に行いましょう。
東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、五十肩に対して長年にわたる治療経験と研究実績を基に、統合的制御機構の活性化と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
さらに、それぞれの症状に合った生活習慣の改善や、運動療法を指導させて頂いております。
是非、安心して鍼治療を受けられることをお勧め致します。
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2011.12.13更新
頚肩腕症候群
頸、肩、腕から手指に及ぶ疼痛、麻痺、循環障害(冷え)など神経や血管の症状を訴えるものを頸肩腕症候群と呼びます。
一側の手指、ことに指先のしびれ感、腕の痛みに始まり、指の巧緻(こうち)運動障害(はしが持てない、ボタンのかけはずしができない)、手指の小さな筋の萎縮などをきたし、症状が反対側の指や腕に及び下肢のほうに症状が及ぶこともあります。
これらの症状はいろいろな原因によって起こってきます。頸椎およびその周辺の軟部組織の老化や、一定の姿勢で長時間作業するような職業の人に見られるような筋の疲労、また心理的精神的なものが影響として考えられます。このような原因に加えて姿勢の悪さが大きく関係しているといわれています。
広い意味では、原因となる疾患として
①頸部椎間板ヘルニア
②頸部変形性脊椎症
③後縦靭帯骨化症
④黄色靭帯骨化症・肥厚症
⑤胸郭出口症候群
なども含め、これらのように原因が分かっておらず検査でも引っかからなくて、病態も分かっていないものも頸肩腕症候群と呼びます。
鍼と超音波の併用療法
-頸肩腕症候群に対する効果-
昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。
223名中、全治した方が192名、症状が軽減した方が20名。
212名の方に対して効果が見られ、95.1%の改善率でありました。
以上のことから、上記のような頸肩腕症候群に対する鍼治療の効果が実証されています。さらに、東洋医学研究所®では上記を参考に30年間にわたり神経痛に対する鍼治療を行い高い成果を上げています。
是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。
頚肩腕症候群予防のワンポイントアドバイス
頚肩腕症候群を予防するためには、良い姿勢を保つこと、長時間同じ姿勢をとり続けないこと、適度な運動をすること、ストレスを減らすこと、冷やさないことなどが重要であると考えられています。
良い姿勢を保つ
立っているときや、パソコン作業をしているときは、知らないうちに猫背になって、あごを突き出していることがあります。このような姿勢は、頚や肩に負担が集中して疲労しやすいので、時々自分の姿勢をチェックして背筋を伸ばし、軽くあごを引いた姿勢をとりましょう。
長時間同じ姿勢をとり続けない
いくら良い姿勢でも、長時間同じ姿勢を続けていれば、筋肉が疲労して頚や肩など痛みがでてきます。座って作業をしているときは、30分~1時間に1回は休憩をとって、背伸びをする、立ち上がる、周囲を歩くなどを行って血流を良くしましょう。
適度な運動
ストレッチは仕事の休憩時間など、ちょっとした時間に行い頚肩腕症候群の予防・解消に役立ててください。ポイントは、勢いをつけず、ゆっくりと行うことです。また、無理をせず、自分に合ったペースで、毎日少しずつ行うことが重要です。痛みが出たらすぐに中止してください。
頚のストレッチの例
①頚を左右交互にゆっくりと倒していきます。
②首をゆっくり前に倒します。
③首をゆっくり回しましょう。
肩のストレッチの例
①腕を前に伸ばします。伸ばした腕を反対の腕で胸の方に引きつけます。
②腕を上へ上げます。片方の手で肘をつかみます。つかんだ手で顔のほうに引き寄せます。
③両方の腕を前に伸ばします。そのまま肩甲骨を離すように腕を伸ばします。
東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、上記のような長年にわたる臨床研究を根拠に頚肩腕症候群に対する鍼治療をさせて頂いております。
また、その患者の状態に合わせたストレスや冷えを防ぐワンポイントアドバイスもさせて頂いております。
頚や肩の状態は変わらないとあきらめないで、もっと快適に仕事ができ、日常生活を送れるように、是非、鍼治療を受けられることをお勧め致します。
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