適応症

2011.12.14更新

 頭痛は大きく分けると、脳や体に病気があって起こる「症候性頭痛」と、頭痛もちの頭痛といわれる「機能性頭痛」の2つに分けられます。
 そして、鍼灸治療にかかわりの深い「機能性頭痛」には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛などの種類があります。それぞれの違いについて簡単にご紹介します。



 緊張型頭痛
 日本では成人の22%が悩んでいる頭痛です。頭痛の原因の7~8割を占めるといわれ、中高年に多く、はっきりした性差はありません。頭痛の頻度は月に数回程度から毎日とさまざまです。
〔原因〕
 不安・抑うつなどの精神的なストレスや、姿勢の異常などによる身体的なストレスにより、首や頭の周りを取り巻く筋肉が収縮し緊張がたかまります。すると、血液の流れが悪くなってこりの状態となり痛みが起こります。この痛みがさらに筋肉の血流を悪くし、悪循環を引き起こすため頭痛はだらだらといつまでも続きます。
〔症状〕
 いつとはなしに始まり、だらだらと持続する頭痛です。部位は頭部から首筋にかけて痛むことが多く、頭全体であったり、はちまき様のこともあります。痛みの程度は軽度から中等度で、日常生活への影響は軽度です。痛み方は圧迫感や頭重感が特徴で「鉢巻をしているような」「帽子をかぶされているような」と表現されます。

片頭痛
 成人の1割弱が片頭痛であるといわれています。女性に多い頭痛で男性の4倍です。子供の時から始まることが多く、頻度は月に1~2回程度で繰り返し起こります。
〔原因〕
 血管説、神経説、三叉神経血管説の3つの説があります。
〔症状〕 
 頭痛の部位は、片側のこめかみから目のあたりに起こり、波打つように「ズキンズキン」と痛みます。ひどくなると頭全体に拍動感のない持続的な痛みとなります。日常生活がとても続けられないほどの痛みで、ひどいと寝込んでしまいます。日常的な動作や入浴、体操は痛みを悪化させます。しばしば吐き気や嘔吐を伴い、光や音に過敏となります。
30歳代の男性に多いタイプの頭痛で、年に1~2回、あるいは2~3年に1回起こりますが、いったん起こり始めると1~2ヶ月間連日のように群発するのが特徴です。

群発頭痛
〔原因〕
 片頭痛と同じように「血管が拡張して痛む頭痛」と考えられています。
〔症状〕
 睡眠中に起こりやすく、頻度は1日1回、約1時間で自然に治まります。痛みの部位は片方の目、目の上、こめかみのあたりで、その痛みの程度は「えぐられるような」激しい頭痛です。発作中、頭痛の側の目が充血したり、涙が出たり、脹れたり、鼻がつまったり、鼻汁が出たりします。
 片頭痛と違って吐き気や嘔吐はありません。
 以上のような違いから頭痛を正しく鑑別し、適切な治療をしていくことが大切であると考えます。頭痛は患者さんにとって、非常な苦痛であり日常生活の大きな妨げになります。鍼治療により健康な生活を取り戻している方も多くみえます。
 是非、副作用のない鍼治療を試してみてください。

投稿者: 井島鍼灸院

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