適応症

2011.12.13更新

朝、立ち上がるとふらつくあなたへ。

それ、「起立性低血圧」かもしれません!

朝起きた瞬間、ふわっとめまい。
「寝起きがツラいのは年のせい?」
「立ち上がったら、目の前が真っ白に…」
そんな経験、ありませんか?

それ、もしかしたら 起立性低血圧(きりつせいていけつあつ)かもしれません。

最近では、中高生などの成長期のお子さんから、ストレスの多い働き盛りの大人、そして高齢者まで、幅広い世代に見られるこの症状。
実は、自律神経のバランスが崩れることによって引き起こされているケースが多いのです。

起立性低血圧って、どんな状態?

起立性低血圧とは、寝ていたり座っていた状態から急に立ち上がると、血圧が一気に下がってしまうことで起こるめまいやふらつきのこと。

具体的には、立ち上がってから3分以内に

  • 上の血圧が20mmHg以上下がる
  • 下の血圧が10mmHg以上下がる

などの場合、診断されることがあります。

「たかが立ちくらみ」と思って放っておくと、転倒してケガをするおそれもあるため注意が必要です。

こんな症状、ありませんか?

起立性低血圧の方によく見られるのは、こんな症状です:

  • 立ち上がった瞬間にクラッとする
  • 視界が真っ白になったり暗くなったりする
  • 頭が重い・だるい・痛い
  • 首や肩がつっぱってつらい
  • 朝、ベッドからなかなか出られないくらい体がだるい
  • 横になるとラクになる

「朝が弱いのは体質だから」と思っていたら、実はこの症状だった…なんてことも。

なぜ起こる? 自律神経との関係

立ち上がるとき、重力の影響で血液が下半身に一気に流れます。
それを補うため、自律神経が働いて心拍数を上げたり血管を収縮させたりしながら、脳に必要な血液を届けています。

でも、ストレスや睡眠不足、スマホの使いすぎ、夜型の生活などが原因で自律神経のバランスが崩れてしまうと、うまく調整できなくなり、脳への血流が足りなくなって、ふらつきや失神のような症状が出てしまうんです。

どんな人に多いの?

起立性低血圧は、以下のような方に多く見られます。

  • 中学生・高校生など、成長期の子ども
  • 高齢者
  • ストレスの多い社会人
  • 夜ふかしや生活リズムの乱れがある方

もし「朝、起きるのが本当にしんどい」「立ち上がるたびにクラクラする」と感じることが多いなら、体からのサインかもしれません。

今日からできるセルフケア

起立性低血圧の症状は、ちょっとした工夫でぐっとラクになることがあります!

ポイントは、「急に動かない」「生活リズムを整える」こと。

  • 朝起きたら、すぐに起き上がらず、手足を軽く動かしてからゆっくり体を起こす
  • 深呼吸して血流を安定させる
  • 決まった時間に寝て、決まった時間に起きる
  • スマホは寝る前にOFF。光の刺激が自律神経を乱します

これらを意識するだけでも、体は少しずつ整っていきますよ。

鍼灸でできること

「セルフケアを続けてるけど、なかなか良くならない…」
そんな方には、鍼灸(しんきゅう)治療もおすすめです。

鍼灸では、自律神経の働きを整え、体全体のバランスを整えることを目的とした施術を行います。
特に当院では、全身調整の基本穴を中心に、めまいやふらつきを改善に導く施術をご提案しています。

体の深い部分から整えることで、朝のだるさやめまいがスッと軽くなる方も多いですよ。

まとめ:朝の不調、見逃さないで

起立性低血圧は「体質」と思われがちですが、
原因を知ってケアしていけば、日常生活がグンとラクになる可能性があります。

「ただの朝のだるさ」と片づけず、
ご自身の体の声に耳を傾けてみませんか?

もしセルフケアだけでは不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの毎日がもっと軽やかに、前向きに変わるお手伝いができたらうれしいです。

投稿者: 井島鍼灸院

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