
最近も、顔面神経麻痺の患者さんが来院されました。
改善の度合いやスピードに差はあるものの、良い結果が得られています。
当院による顔面神経麻痺に対する鍼治療の研究報告
第57回全日本鍼灸学会学術大会(京都大会)において、「末梢性顔面神経麻痺に対する鍼治療の1症例」を報告しています。
この症例では、顔面神経麻痺(ベル麻痺)に対して鍼治療を施したところ、顔面運動スコア(40点法)において、6点と完全麻痺の状態であったものが36点とほとんど正常範囲に回復しました。
また、第59回全日本鍼灸学会学術大会(大阪大会)において、「ラムゼイハント症候群に対する鍼治療の1症例」を報告しています。
この症例では、ラムゼイハント症候群に対して鍼治療を施したところ、顔面運動スコア(40点法)において4点(完全麻痺)であったものが、最終時の50回目には38点となり、顔面神経麻痺の症状が正常な状態に回復しました。
このように学会発表させて頂いた症例以外にも、改善した症例を経験しております。
顔面神経麻痺に対する決定的な治療方法がない現状で、副作用のない鍼治療は非常に有効な選択肢の1つであると思います。