あなたの腰痛の原因を探りましょう
まずは初めに、次にあげる症状をお持ちの人は原因疾患を確認して下さい
症 状 | 疑われる病気 |
横になって安静にしていても痛い | 背骨の腫瘍や細菌感染、内臓の病気 |
熱がある | 背骨や内臓の細菌感染などの炎症 |
どんどん痛みが強くなってゆく | 背骨の腫瘍・細菌感染 |
強く打ったり、転んだ後の痛み | 背骨の骨折 |
過去にガンの手術を受けた、体重減少 | ガンの背骨への転移 |
排尿障害 | 重症のヘルニア、脊柱管狭窄症 |
上記のうち、「熱がある」は風邪の熱、「排尿障害」は膀胱や前立腺からのものは除いて下さい。
上記にあてはまらない人は一般にいう腰痛症と考えられますので、次の質問に答えながら原因を探求してゆきましょう。
あなたの腰痛に対する症状を3つに分類しました。
①下の物を取る時に痛い
②体を左右に傾ける時や後ろにそらす時に痛い
③長時間立っている時や座っている時に痛い
どの症状があるかをチェックして下記の質問にお答え下さい。
なお、複数の症状がある場合、あてはまる症状に対する質問に答え、最後のタイプをご確認下さい。
下のものを取る時につらい

体を左右に傾ける・後ろにそらす時に痛い 長時間立っている・座っている時に痛い

ご自分がどのタイプかわかりましたでしょうか?
これはあくまでも目安です。実際に触ったり徒手検査を行わないと把握できませんが、おおまかなものは症状を聞くだけでわかります。
各タイプ別にみてゆきましょう。
タイプ1 筋性腰痛
草むしりなど、長時間中腰の姿勢を続けた後に立ち上がった時、「う~っつ」と言って腰を伸ばし、伸ばしきると楽になる状態のひどいものを言います。筋肉の血行が悪くなるためとされています。
俗に言う「ぎっくり腰」はこの部類に属します。
注意点
①横になって安静にする期間は1日を限度にした方が早く社会復帰できます。
②同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう。
③ぎっくり腰を何度も繰り返すような場合は早めの治療が必要です。
④痛みが強くなってきたと思ったらすぐに鍼治療を受ければ1~2回で良くなることが多い代表的な腰痛です。
⑤軽い散歩を日頃から行い、腰痛体操をしましょう。
ブログがたいへん長くなりますので、今回はタイプ1の筋性腰痛の説明をさせて頂きました。
次回はタイプ2の椎間板性腰痛です。