朝日新聞 DIGITAL 3/4(金) 19:30配信より
4月から不妊治療の保険適用が広がることを踏まえ、厚生労働省は4日、保険対象の技術とセットにして治療費の一部に保険が適用される「先進医療」技術6項目を発表した。保険対象の技術と対象外の技術を組み合わせた治療は、国が「混合診療」として保険の適用を認めていないが、先進医療の技術は対象外でも例外扱いとなる。
今回、先進医療とされたのは、専用のカメラで受精卵を撮影して培養状態を評価する「タイムラプス」や、培養液を子宮に注入して受精卵を着床しやすくする「SEET(シート)法」、子宮内膜が受精卵の着床に適しているかを調べる「子宮内膜受容能検査」など。
六つはいずれも不妊治療の過程で、追加の選択肢となる「オプション」と言われる。日本生殖医学会は昨年、詳しい治療技術を高い順にA、B、Cの推奨度で評価するガイドラインをまとめたが、今回の6技術はいずれもCで、厚労省が決めた保険の対象には入らなかった。ただ、先進的な技術として、安全性や有効性の検討が進んでいた。