適応症

2011.12.14更新

心臓神経症とは?
  心臓神経症とは、基本的には心臓には病気がないにもかかわらず、胸痛、動悸などの心臓に関係した訴えがある場合に用いられる病名です。

 神経症的な素因のある人に起こりやすく、心電図検査で心配する必要のない不整脈を指摘されたことがきっかけとなることも少なくありません。




原因は?
 心臓神経症は、ストレス、過労などがきっかけとなり発症しますが、狭心症や心筋梗塞などの心臓病に対する極度の不安がその中心にあると考えられています。
 
 ストレス、過労、不安感などは心臓の働きを活発にする交感神経を刺激します。すると心拍数が増え、動悸を強く感じたりします。一度こうした症状を感じると心臓病に対する不安が生まれ、その不安が徐々に大きくなり突然死への恐れなども感じはじめ、胸痛、呼吸困難、めまいなどのより大きな症状を感じるようになってしまうのです。

症状は胸痛、動悸、めまいなどです。
 胸痛、動悸、めまいなどの症状が出ます。
 このうち胸痛はほとんどが訴えるものですが、その痛みは一見、狭心症の症状と似ています。しかし、よく調べると多くの点で違いがあることがわかります。

 心臓神経症で感じる胸痛は「チクチク」と表現されるような痛みで、傷む部分が左胸のごく狭い範囲に限られており、手で圧迫すると痛みが強くなったり、さすると痛みがおさまったりして、心臓の痛みとしてはおかしな点が多いのです。この痛みは運動したり、興奮したりしている時ではなく、たいていは一人で静かにしている時に現れ、長いときは1日中続くこともあります。

 その他の症状としては、息切れ、呼吸困難、手足のしびれ、疲れやすい、頭痛、不眠など多彩な症状を伴うことがあります。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような心臓神経症に対し鍼治療を行い、全身の調整をさせて頂くことで症状を緩和することにより、不安感をとり除くような治療をさせて頂いております。

 心臓神経症で悩んでおられる方は、是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

定義は?
 「心身症とは身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害がみとめられる病態をいう。
 ただし、神経症やうつ病など他の精神障害にともなう身体症状は除外する。」
(日本心身医学会 1991年)




原因は?
 心身症の発症や増悪には、心理的あるいは家庭や社会的な要因が大きく関わっていると考えられています。
 そのメカニズムははっきりとわかっていませんが、持続するストレスが中枢神経系(脳)を介して、自律神経系、内分泌系、免疫系に影響を与え、それがある程度続くと内臓の働きや構造に異常を来たすと考えられています。
 例えば、仕事に悩んだり、家庭内のもめごとに悩んだりしている時に、高血圧や、胃・十二指腸潰瘍が起こってくるなどがその良い例です。
 また発症の際、どの内臓に異常をきたすかは、もともと弱いところにでる、ストレスの種類によって決まる、性格傾向によって決まるといった考え方があります。

心身症が認められる身体疾患は?
  心身症では、特に自律神経に支配されている臓器である胃・腸などの消化器、心臓・血管などの循環器、気管支・肺などの呼吸器、腎臓・尿路などの泌尿器などの他、内分泌・代謝系、皮膚科領域、整形外科領域、婦人科領域などに病気が起こります。
 その例としては、気管支喘息、胃潰瘍、皮膚炎、関節リウマチ、高血圧症、糖尿病、アトピー性皮膚炎、月経異常などがあります。
 そして、神経症やうつ病など他の精神障害は必ず不安や興奮といった精神症状をともなうのに対して、心身症では明らかな精神症状が現れません。
 したがって、表面的にみれば、一般的な身体の病気を扱う内科や外科の病気と、なかなか区別しがたい病気であるといえます。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような心身症に対して全身の調整と症状の改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

うつ病にはタイプがあります。
 一般にうつ病と呼ばれるのは、うつ病で紹介した定型うつ病で、抑うつ気分と、興味・喜びの喪失などが主な症状となります。この定型うつ病とはタイプの違う非定型うつ病が、20~30代の女性を中心に増えています。
 今回はこの非定型うつ病について紹介します。


 うつ病にはタイプがあります。
 一般にうつ病と呼ばれるのは、うつ病で紹介した定型うつ病で、抑うつ気分と、興味・喜びの喪失などが主な症状となります。この定型うつ病とはタイプの違う非定型うつ病が、20~30代の女性を中心に増えています。
 今回はこの非定型うつ病について紹介します。

非定型うつ病とは?
 この非定型うつ病は、かつて「神経性うつ病」と呼ばれていたタイプです。
 非定型うつ病は、何か楽しいことや、望ましいことがあると、気分がよくなります。定型うつ病では、何があっても元気が出ないのに対し、出来事に反応して気分が明るくなるのが大きな特徴です。
 また、定型うつ病は、朝起きたときから午前中不調なのに対し、非定型うつ病は、日中は比較的安定していますが、夕方から夜にかけて気持ちが不安定になるのが特徴です。
 その他、非定型うつ病の特徴は、1日10時間以上にも及ぶくらい睡眠時間をとっているにもかかわらず、昼間には眠気を感じ、いくら寝ても寝足りないように感じたり、食べることで気を紛らわそうと過食傾向になります。さらに、イライラして落ち着かないため、集中力が散漫になり人間関係のトラブルも起きやすくなりるといわれています。

非定型うつ病を改善するワンポイントアドバイス
 非定型うつ病の場合、定型うつ病とは、症状のあらわれ方だけでなく、対処の方法も異なるため注意が必要です。
 定型うつ病では、ゆっくりと体を休め、ストレスにつながる環境を取り除くことが必要と考えられています。
 一方、非定型うつ病では、まずは規則正しい生活を送ることが大切です。

可能な場合はなるべく仕事へ行く
 多少つらくても時間通りに会社に出かけ、仕事に取り組むことも必要です。そのことが体内リズムを正常にしてくれるのです。好きなことだけやっていると、睡眠・覚醒のリズムが狂ってしまい逆効果になります。

規則正しい生活をする  
 「朝はきちんと起き、3度の食事を食べ、夜は遅くとも12時には寝る」という規則正しい生活を心がけましょう。朝起きて光を浴びると、睡眠サイクルがリセットされ、体のリズムが整います。

毎日目標を持って生活する
 掃除や整理整頓など、何かしないといけないという自覚を持って生活することが昼間の覚醒を促し、生活のリズムを整えるのに役立ちます。

1日1回は外へ出る
 光を浴び、ウォーキングなどの軽い有酸素運動をすると、脳では気分を安定させる脳内物質の分泌が増えると考えられています。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、うつ病に対して長年にわたる治療経験と多くの医学情報を基に、統合的制御機構の活性化を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 さらに、それぞれの症状に合った生活習慣の改善について指導させて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

 

 

自律神経失調症とは?
現代はストレス社会と呼ばれ、多くの方がストレスによって自律神経に乱れを生じ、様々な症状で苦しんでいます。

自律神経の治療なら岐阜市の井島鍼灸院(1)

自律神経の治療なら岐阜市の井島鍼灸院(2)

ストレスに負けない6か条

ストレス

しかし、病院で検査を受けても特に原因となるような体の異常は見つからず積極的な治療も受けられないまま、周囲からは理解されず「なまけ病だ」などと見られて悩んでいます。
いまだ明確な定義のない「自律神経失調症」という病名は、このような人たちの治療を行っていくためにつけられた便宜上の病名ともいえます。 
特に現れやすい症状はめまい、体のだるさ、頭痛、動悸の4つですが、自律神経は体全体を調整しているため、以下のような千差万別の症状が現れます。




全身症状
だるい、疲れやすい、微熱、めまい、ふわふわ感、ほてり、食欲不振、
不眠、朝起きるのがつらいなど。

精神症状
不安感、イライラ、気がめいる、さびしい、悲しい、怒りっぽい、細かい
ことが気になる、記憶力の低下など。

各臓器・器官に現れる症状
『頭』 
 頭痛、頭重
『目』 
 目の疲れ、目の痛み、涙目、目が開かない
『耳』
 耳鳴り、耳がつまった感じ
『口』
 口の渇き、味覚異常、口の中の痛み・違和感
『のど』
 異物感、圧迫感、つまった感じ、イガイガ・ムズムズ感
『呼吸器』
 息が苦しい・つまる・吸いにくい、息切れ
『循環器』
 動悸、胸部の圧迫感、胸痛、立ちくらみ、めまい、気が遠くなる、
 血圧の変動、のぼせ、冷え
『消化器』
 吐気、嘔吐、食道のつまった感じ、胃の不快感、腹痛、腹鳴、
 便秘、下痢
『膀胱』
 頻尿、尿が出にくい、残尿感
『筋肉・関節』
 首筋・肩のこりや痛み、背中・腰の緊張感、関節のだるさ
『手・腕』
 しびれ、痛み、感覚異常、冷え、ほてり
『足』
 しびれ、痛み、冷え、ほてり
『皮膚』
 多汗、汗が出にくい、冷や汗、皮膚の乾燥、かゆみ

 自律神経失調症の症状は、生まれつきその人の弱い部分に現れやすいのが特徴になっています。症状が固定する場合もありますが、長い経過のうちに症状が移り変わることがよくあります。またいくつかの症状をあわせもっていることも多く、症状が強くなったり弱くなったり、ときによって波があるのも特徴です。ただ、慢性化してくれば全身症状や精神症状も現れてくるのが普通です。
 
鍼と超音波の併用療法
-自律神経失調症に対する効果-
 昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛性疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。
 その中で自律神経失調症に対しての結果は、患者125名のうち59名が著効、26名が有効、8名が比較的有効、14名がやや有効、18名が
無効となり、107名の方に効果がみとめられたため、有効率は85.6%
でした。
 以上のことから、上記のような自律神経失調症に対する鍼治療の効果が実証されています。
 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では上記を参考に30年間に亘り自律神経失調症に対する鍼治療を行い高い成果を上げています。
 是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

めまいとは?
めまいには大きく分けて、自分の身体や周囲がぐるぐる回っているように感じる回転性めまいと、身体がふらついたりまっすぐ歩けない浮動性めまいがあります。
 体内には体の平衡を保つ仕組みがあります。これが、耳の病気や脳の病気などにより障害されると、バランスが崩れ、めまいが起こります。




回転性めまい
 運動感覚や位置感覚の異常を、かなりはっきり自覚するめまいで、自分の身体や周囲のものがぐるぐる回転するように感じる回転感、エレベーターに乗っているように感じる昇降感、床が揺れて歩けないように感じる傾斜感などを示すめまいのことをいいます。
 回転性めまいは、内耳や前庭神経に関わる異常によって引き起こされることが多く、原因となる病気にはメニエール病、前庭神経炎、突発性難聴などがあります。そのため、難聴、耳閉感、耳鳴りなどの聴覚症状を伴うことがあります。
 回転性めまいは、発症が急激な場合が多く、吐き気、嘔吐がみられ、頭痛、手足のしびれ、麻痺、ろれつが回らない、意識がなくなるなどの症状がある場合は、脳に障害が起こっている可能性もありますので早急に対処することが大切です。

浮動性めまい
 回転性めまいと比較すると、漠然としており、体がふわっとする感じ、頭の中で何かが揺れ動く感じ、自分の体がなんとなく不安定な感じ、地面や床が揺れ動く感じなどのように、あまりはっきりとしない状態のめまいのことをいいます。
 浮動性めまいは、内耳や前庭神経以外の中枢神経の異常、全身的な異常、婦人科や神経内科で扱う異常などによって起こることが多く、原因となる病気には、低血圧、高血圧、更年期障害、不安神経症などがあります。
 浮動性めまいは、立ちくらみ、脱力感、頭痛を伴うことがあり、身体や頭を動かしたときに増強することがあるため、楽な姿勢をとり、安静を保つことが大切です。
 

 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このようなめまいに対して、専門医療機関と連携し、全身の調整と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 また、めまいは疲労やストレスなどにより症状が出やすくなったり、強くなることが知られており、これらを防ぐためにも、 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

メニエール病とは?
耳鳴りや難聴をともなっためまい発作が突然起こってくる病気です。
  耳鳴りや難聴(ほとんど片側の耳だけ)をともなっためまい発作が突然起こってくる病気です。

 心身のストレスが発病に大きく関係します。前ぶれなしにめまいが起こるのでびっくりしますが、めまい発作は、長くて数日でおさまります。

 好発年齢は30から40歳代の働き盛りに多く性別の差はありません。
 めまいがおこる発作期とめまいがおさまる休止期があり、これを交互に繰り返します。休止期には、耳鳴りや難聴もほとんどなくなり、健康な人と変わりなく生活できます。




発作にはリンパ水腫が関係していると考えられていますが、確かなことは不明です。
 内リンパ(内耳にある膜迷路という部分の内側を満たしているリンパ液)の量が何らかの原因で異常に増えてしまうことがあります。
 その原因としては自律神経異常、水分塩分代謝異常、自己免疫、ストレスなどが考えられていますが確かなことは不明です。この内リンパの異常に増えた状態を内リンパ水腫といいます。

 膜迷路には、聴覚をつかさどる蝸牛神経と平衡感覚をつかさどる前庭神経の末端である内耳感覚細胞がありますので、内リンパ水腫によってその機能が障害され、めまい、耳鳴り、難聴などの症状が起こってくるのではないかと考えられています。

 また、神経質できちょうめんな性格の人、自律神経が不安定な人に起こりやすく、こういう人ほどめまい発作の症状が強く、また、再発しやすい傾向があるといわれています。

回転性のめまいがほとんどで、めまい発作の間隔や強さは、人によって、また、同じ人でも時期によって変わってきます。
 多くの場合は、突然めまい発作がおこります。頭を動かすとめまいが強まり、悪心や嘔吐もともないます。めまい発作の種類は、自分が周囲がぐるぐる回る感じの回転性のめまいがほとんどであるが、ふらふら感や動揺性めまいであることもあります。

 強いめまい発作があると、仕事を中断しなくてはならない状態、あるいは立ち上がることもできない状態となります。めまい発作の間隔や強さは、人によって、また、同じ人でも時期によって変わってきます。
 
 他の症状としては、難聴や耳鳴り、耳閉感など、聴覚に関する障害を伴うことがあり、普通は片方におこります。耳以外の症状としては自律神経に関係すると考えられる顔面蒼白、冷あせ、吐き気などがみられます。

  東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、良性めまい及びメニエール病に対して関連部位の血流を改善し症状を軽減するとともに、生体制御療法による全身の調整を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
  是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

帯状疱疹とは?
   帯状疱疹とは、水疱瘡(みずぼうそう)の原因となる水痘・帯状疱疹(ヘルペス)ウイルスが起こす皮膚の病気です。
 初感染時にウイルスは知覚神経に潜伏し、その後、長期間を経た後に、過労や免疫の低下などで再活性化します。
 帯状疱疹は、1つの神経支配領域(例えば、お腹から背中にかけて左右どちらか)に沿って帯状に発疹(水泡)がでてくることが特徴です。ウイルスにより神経が損傷されるため、様々な程度の神経痛のような痛みがでます。



帯状疱疹の経過
 発疹(水泡)が現れる約1週間前から、神経痛に似た痛みが生じます。その後神経に沿って虫刺され様の紅斑ができ、やがて水ぶくれとなって中に膿を含むようになります。約2~3週間でかさぶたとなって治癒し疼痛も消失します。
 しかし、その後長期にわたって続く痛みを残すことがあります。これを帯状疱疹後神経痛といいます。

帯状疱疹後神経痛の特徴
 高齢者では、ウイルスによって損傷された神経の回復が困難で、帯状疱疹後神経痛が残りやすいといわれています。
 帯状疱疹後神経痛の特徴は、少し衣服がこすれても痛みが走りますが、ズキズキ痛むというよりは、ピリピリ、チクチクといった感じの鋭い痛みです。
 また、罹患部の皮膚表面及びその深部に焼けるような痛み、締め付けられるような痛みを訴える方もみえます。夜、寝るときに寝返りをうつだけでも痛みを感じて、なかなか寝付けない人もいます。

ワンポイントアドバイス
 まず、帯状疱疹は過労など体力が低下したときに発症しますので、普段から体調を整えておくことが大切です。
 そして、帯状疱疹が疑われるときは、すぐに皮膚科など専門の医療機関を受診して下さい。早く治療することで帯状疱疹後神経痛にならないようにすることが重要です。
 さらに、帯状疱疹後神経痛が残った場合は、ストレスを減らし、身体を休め、お風呂に入るなど身体を冷やさないようにしましょう。

WHOでは帯状疱疹後神経痛を鍼灸治療の適応症の草案に加えています。
 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、帯状疱疹後神経痛に対して長年にわたる治療経験を基に、統合的制御機構の活性化と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 また、患者の状態に合った生活指導もさせて頂いております。
 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

帯状疱疹について(2)をアップしました。 是非ご覧ください。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

三叉神経は顔面の左右ともに3本に分かれています。
三叉神経痛は、顔面の感覚情報を脳に伝え、物をかむときに使う筋肉をコントロールしている第5脳神経(三叉神経)の機能不全による痛みです。
三叉神経は、顔面の左右ともに、上から第1枝(上まぶたから額、前頭部に分布)、第2枝(下まぶた、頬、上唇、鼻、上歯列などに分布)、第3枝(下顎、舌、外耳、下歯列などに分布)の3本に分かれています。
三叉神経痛は、このうち第2枝と第3枝の支配領域の顔面の片側が激しく痛むことが多くあります。
また、隣接する神経の支配領域まで痛みがひびき、後頭部や肩まで痛むことがあります。
発症頻度は、10万人に4~5人であり、高齢者の女性に多いといわれています。

少しずつ原因がわかってきました。
三叉神経痛の原因については、臨床症状の類似性からてんかん様神経痛と考えるなどいろいろ議論がありました。
最近では、脳の奥の脳幹部というところにある橋から数ミリ以内の三叉神経根部(三叉神経が脳から出てきたところ)で、動脈硬化によって蛇行した動脈が三叉神経を圧迫しているために三叉神経痛が起きると考えられています。
この三叉神経の根部分は中枢性ミエリン(神経を包んでいる鞘のようなもの)から末梢性ミエリンへの移行部で、最も弱い部分です。この部分が各種動脈による圧迫を受け、分節的脱髄(神経を包んでいる鞘が痛んでしまうこと)による異常な神経結合を起こし、三叉神経の機能不全に至ります。
その他、帯状疱疹の後遺症や多発性硬化症の症状であることもあります。

症状は顔面片側の突発的な激しい痛みが特徴です。
食事、洗顔、歯磨きなどが引き金になって、刺しえぐるような、焼けるような、切るようななどと表現される激しい痛みが片側の顔面に突然おこります。しかし、痛みのない時には全く異常はみられません。痛い部分が腫れたり、赤く熱を持ったり、しびれたりすることはありません。
三叉神経痛の特徴は、痛みが瞬間的なものが多いことです。
三叉神経は末梢神経に含まれますが、末梢神経というのは活動電流が流れて、神経の末端で神経伝達物質を出します。三叉神経も何万本という神経がばらばらに神経伝達物質を出しているので、顔の感覚を持続的に脳に伝えています。
機械的刺激などで神経伝達物質がいっきに出るような状態になると三叉神経痛が起こりますが、一度、痛みが始まると約30秒で神経伝達物質はなくなり、発作が止まります。そして、しばらくして神経伝達物質が補充されると、再度痛みが起こると考えられています。
また、三叉神経の第2枝と第3枝は歯に分布しているため、虫歯の痛みとまちがわれることも多くみられます。
さらに、この痛みは激烈なことが多いため、うつ状態になったり、食事ができないため体調を維持できなくなったりと、さまざまな不定愁訴を発症させる原因となることもあります。

鍼と超音波の併用療法
-三叉神経痛に対する効果-

昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。
その中で三叉神経痛に対しての結果は、患者15名のうち9名が著効、3名が有効、1名がやや有効、2名が無効となり、13名の方に効果がみとめられたため、有効率は86.7%でした。以上のことから、三叉神経痛に対する鍼治療の効果が実証されています。

東洋医学研究所®では、このような三叉神経痛に対して全身の調整と、局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。 

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

上腕神経痛とは?
片側のくび、肩、腕、手と広い範囲におこる神経痛です。
 
 片側のくび、肩、腕、手と広い範囲におこる神経痛で、痛み、しびれ、うづきなどの症状があり、比較的多いものです。

 くびから下の方へ行くいろいろな末梢神経が合流している上腕神経叢という部分の病変のためにおこるものが多く、したがって痛む範囲も広く、神経痛の痛みのほかに、異常感覚や腕、手くび、手の脱力がおこることも少なくありません。

 鎖骨の上のくぼみを圧迫すると痛みが強くなり、腕をのばしたまま後ろ上方に上げて上腕神経叢をのばすようにすると痛みがおこってきます。




肩、腕、手をよく使う職業の人によくみられます。
 上腕神経痛は、パソコンなどで、肩、腕、手をよく使う職業の人によくみられます。

 胸郭出口症候群や頸部変形性脊椎症などの頚椎の変形などが直接の原因となります。くびから手のほうへのびている末梢神経のうち、尺骨神経は肘の後ろで、正中神経は手くびのところで、それぞれ骨や関節周囲の靭帯の間を通りますが、これらの組織に変化がおこると、末梢神経が圧迫されて神経痛をおこすことがあります。

 その他の原因としては、腫瘍による腕神経叢の圧迫、放射線治療による損傷などでおこりますが、毒素、化学物質、薬物による損傷が原因で起こることもあります。また、原因がはっきりしない場合もあります。
 
鍼と超音波の併用療法
-神経痛に対する効果-
 昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。

 その中で神経痛に対しての結果は、患者111名のうち71名が著効、13名が有効、8名が比較的有効、6名がやや有効、13名が無効となり、98名の方に効果がみとめられたため、有効率は88.3%でした。

 以上のことから、上記のような神経痛に対する鍼治療の効果が実証されています。さらに、東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では上記を参考に30年間にわたり神経痛に対する鍼治療を行い高い成果を上げています。
 是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

肋間神経は背中から出て、胸腹部に分布する末梢神経です
 肋間神経は背中から出て、胸腹部に分布する末梢神経です。   
 背中(胸髄)から出た12対の胸神経の前肢が肋間神経です。
 上部7対は、肋骨に沿い胸骨に向かい、下部5対は前下方に向かって走行し腹部に分布します。
 この肋間神経の支配領域が痛むのが肋間神経痛で、頻度の高いものです。




原因は不明なものと、明らかなものがあります。
 原因不明の原発性肋間神経痛と、原因の明らかな続発性肋間神経痛に分けられます。原発性は、心因性の痛みや続発性の痛みを除いたうえで、末梢神経になんらの病変も見出さないものをいいます。
 続発性は、末梢神経および脊髄の知覚神経の刺激や障害によっておこります。この原因としては、変形性脊椎症などの脊椎の病気や帯状疱疹が原因でおこることが多いのですが、胸膜炎、肺炎、肺がんなどの胸部の内臓が関係していることがあるので、注意が必要です。

症状では片側の急な激しい痛みが特徴です。
  脊椎から肋骨に沿って、激しい痛みが突然起こります。肋骨に沿った部位や腹直筋上に、指で押すと痛みがおこる圧痛点が存在することが少なくありません。
 深呼吸、せき、大きい声などで痛みが誘発されるほか、痛みのないほうに体を曲げて、神経を伸ばすようにしても痛みがおこります。
痛みの持続時間は数秒から長くても数分と短いのが普通でくり返しておこります。
 また、発病は中年以降に多い傾向があります。

鍼と超音波の併用療法
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 昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。
 その中で神経痛に対しての結果は、患者111名のうち71名が著効、13名が有効、8名が比較的有効、6名がやや有効、13名が無効となり、98名の方に効果がみとめられたため、有効率は88.3%でした。
 以上のことから、上記のような神経痛に対する鍼治療の効果が実証されています。
 さらに、東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では上記を参考に30年間に亘り神経痛に対する鍼治療を行い好成績をあげています。
 是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。

投稿者: 井島鍼灸院

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