適応症

2012.02.16更新

突発性難聴とは?
  
  突然起こる原因不明の難聴です。ある日、朝起きると片側の耳が聞こえなくなっていたり、つまる感じがしたり、耳鳴りを感じたりする病気です。
 一般には50~60歳代に多く、男女差はありません。聴力検査では、感音難聴を示します。
 発症前に疲労感を感じていることが多いといわれています。

突発性難聴の治療なら岐阜の井島鍼灸院

原因はまだはっきりわかっていません。

 睡眠不足が続いた後や、風邪が引き金になることもありますが、定義にもあるように原因はわかっていません。
 現在推定されている原因の最も有力なものは、ウイルス感染説と内耳への血液循環が悪くなることが原因とする説です。

 ウイルス感染説は突発性難聴の発症前に風邪のような症状を訴える患者が少なくないことや、おたふくかぜや、はしかなどのウイルス疾患が突発的な高度難聴を起こすことなどが根拠となっています。
 
 内耳への血液循環が悪くなるのが原因とする説の根拠は、内耳血管の痙攣や塞栓、血栓、出血などによる循環障害が突発性難聴の突然の発症をうまく説明できることです。ただ、この説では突発性難聴の特徴である再発がほとんどないことの説明が困難です。

症状は?
 朝起きたときに、突然難聴に気づくことが多いのですが、昼間起こることもあります。
 ほとんどの場合、発症の時期やそのときの状況を覚えていることがこの疾患の特徴です。

 難聴は、普通の話し声が聞こえにくい中程度だったり、ほとんど聞こえない高度だったりします。しかし、本人が気づかなかったり、気づいていても放置していられる程度の軽い難聴のこともあるといわれ、このような場合は、自然に治ってしまっているのではないかと考えられています。  
 難聴とともに、耳鳴り、耳の中がつまった感じのする耳閉感をともなうこともあり、重くなると、めまい、吐き気、嘔吐も起こることがあります。

 東洋医学研究所®では、このような突発性難聴に対し鍼治療を行い、局所の血流をより良好に保つとともに、全身の調整をさせて頂いております。
 突発性難聴で悩んでおられる方は、是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。
 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.02.09更新

 鍼灸院に来院される患者さんの中で、耳鳴りを主訴として来院される方は少ないのですが、健康チェック表をつけて頂くと、多くの方が耳鳴りを感じておられることがわかります。

 鍼治療の効果に関しては、とにかく鳴り初めからの期間が重要である印象があります。

 耳鳴りの種類や、患者さんの疲れ・ストレスの状況などによって変化すると思いますが、とにかく鳴り始めてすぐでしたら、かなりの確率で止まると思います。

 何年も鳴り続けている方でも、軽くなったり、止まることもありますが、どうしても確率が下がる傾向にあると思います。どんな疾患でもそうですが、なるべく早期の受診をお勧め致します。

 耳鳴りとは外界から音が耳に入っていないのに、音を感じることをいいます。

 多くは耳の病気と一緒におこりますが、このほか全身的な病気が原因など、心理的な要因が耳鳴りに影響していることもあります。

 分類としては3つに分けられます。
生理的(無響室性)耳鳴りです。健康な方にも感じるものです。例えば、防音室や無音室などに入った時や夜に周囲が静かな時などに「シーン」となることで、聴覚の異常ではありません。

自覚的耳鳴りです。鼓膜などの中耳に異常がないにもかかわらず、特定の音色の音がうるさく片側の耳か両耳で時々、または続けて鳴ります。耳鳴りを訴える人のほとんどがこのタイプです。

他覚的耳鳴りです。まれに口のまわりの筋肉や耳の中の骨、筋の収縮音、中耳の貯留液の動く音、血管の雑音などを耳鳴りとして感じることです。

 最も多く見られる自覚的耳鳴りの場合、どのような理由で耳鳴りが起こるかその仕組みについてはまだよくわかっていません。

自覚的耳鳴りの原因としては、全身的な疾患や薬の副作用、ストレスや疲労でおこることもあり分類としては、3つに分けられます。

感音声耳鳴りです。内耳、聴神経、聴覚中枢(脳幹、大脳皮質)に障害があるものをいいます。例えば、内耳炎、メニエール病、老人性難聴、突発性難聴、騒音性難聴、聴神経腫瘍などです。また、ストレスプトマイシン、シンプラチンなどの抗がん剤などの薬物は、内耳を犯し耳鳴りをおこします。

全身的疾患です。低血圧や高血圧など循環器系の病気や血液、リンパ系動脈硬化や糖尿病さらに脳神経系の疾患に伴って耳鳴りがあらわれることがあります。

ストレスです。心身のストレスによって耳鳴りがおきたり、増殖して感じられることがあります。生理的耳鳴りの原因は無音状態により鼓膜が緊張しておこることです。他覚的耳鳴りの原因は耳の周囲の不調(顎関節症や顎の筋肉の腫れなど)によるものです。

 耳鳴りの大きさや高低の現れかたや持続の程度など、人によってさまざまです。

 持続的に聞こえる人もいれば、静かな場所や就寝時のみ聞こえる人もいます。低音の耳鳴りは外耳や中耳に原因があり、高音の耳鳴りは内耳や聴神経の障害に原因があるとされています。

 しかし、必ずしもそうとはいえません。生活のアドバイスとして、耳鳴りに心理的な要因が関係している場合は心身のリラックスが軽減に役立ちます。

 副作用のない鍼治療を、なるべく早い時期に受けられることをお勧め致します。
 

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.16更新

気管支(小児)喘息とは?
わが国には百万人以上の患者がいるといわれています。
  わが国には100万人以上の患者がいると推定されています。
 半数は、10歳以下で発病し、このうちの3分の2は3歳以下、大部分は6歳までに発病しています。男児が多く、女児の2倍です。
 このような子どもの気管支喘息を小児喘息といいますが、小学校高学年から中学入学ぐらいまでにかなりの患者は発作がおこらなくなり、成人になるまでには約半数が発作が起こらなくなります。

 成人になってから発病することもあり、成人での男女比はほぼ同じになります。これは、結婚、妊娠、出産をきっかけとして発病する女性が増えてくるからです。



喘鳴と呼吸困難を繰り返します。
 喘息とは、喘(あえ)ぎ、苦しみながら息をする、という意味で、呼吸のたびにひゅーひゅー、ぜいぜいという音をたて、呼吸が苦しくなって、努力をしなければ息を吸ったり吐いたりできない状態を表した言葉です。

 気管支喘息は、この喘鳴と呼吸困難が急に起こり、何時間か続いた後おさまってしまうことを繰り返す病気です。
 喘息発作は、たいてい夜間におこり、明け方になるとおさまってきます。このようなことがある日数続いた後、発作が起こらなくなって、しばらく期間を経たあとにまた再発してきたりします。

喘鳴発作は気管支内腔が狭くなって起こります。
 気管支喘息の患者の気管支は過敏で、健康な人ではなんでもないような刺激が加わっても、過激な反応を起こしてきます。

 気管支に刺激が加わると、①気管支を取り巻いている平滑筋が痙攣を起こして気管支が収縮する、②気管支の粘膜がむくんでくる、③気管支粘膜の分泌腺から粘りけの強い粘液が多量に分泌されてくる、といった変化が広い範囲の気管支におこって、内腔が狭くなってきます。

 その結果、気管支内の空気の通りが悪くなって呼吸困難におちいり、狭い気管支内を空気が出入りするさいの空気の流れの乱れから喘鳴が起こってくるのです。
 
喘鳴発作には誘因と原因があります。
 気管支喘息の患者の気管支は過敏になっていて、刺激が加わると喘息発作が起こってきます。

 発作を誘発する刺激には、ほこりや花粉の吸入、かぜや気管支炎などの呼吸器感染症、急激な気象や気温の変化、大気汚染、激しい運動、精神的ストレスその他さまざまなものがあります。

 これらの刺激のうちのどれかが加わったときに喘息発作がおこる人もいるので、その刺激こそが気管支喘息の原因と考えられるケースもあるのですが、原因は別にあって、これらの刺激は発作をおこすきっかけ、つまり誘因としてはたらいている場合が多いのです。

 気管支喘息の本質的な原因、いいかえれば、気管支を過敏にしている原因としては、従来からいろいろな説が提唱されてきています。
 アレルギー説、自律神経失調症説、内分泌(ホルモン)調節異常説がそのおもなものです。

 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、気管支喘息に対して体質の改善と症状の緩和を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 また、鍼治療によりストレスによる影響を軽減し、さらに、適切な生活指導をさせて頂くことにより症状の悪化を防ぐことができると考えます。
 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

不定愁訴症候群とは?
 N大学病院心療内科で1年以上症状が固定している患者に対し、生体制御療法を目的とした鍼治療を行い、健康チェック表の評価基準を使用して評価しました。鍼治療は生体制御療法(黒野式全身調整基本穴)を使用し、1クールを7回として3クール終了時点で評価しました。
 対象患者の重症度は健康チェック表に基づく不定愁訴指数により分類すると、重症1名、中等症3名、軽症4名でありました。初診時の不定愁訴指数の点数がそれぞれ44点、23.8点、11.8点であったものが最終時には13点、7.3点、5.8点となり、どの重症度においても有意な減少が確認できました。


不定愁訴指数減少率
N大学付属病院心療内科にての1年以上症状固定期間を
コントロールとした鍼治療開始からの不定愁訴指数減少率

このことは、不定愁訴症候群に対する鍼治療(生体制御療法)の有効性が示唆されます。
 
以下、代表的な不定愁訴に対する鍼治療症例3例を紹介します。

28歳女性 主訴:体がだるく思うように動けない
 大学卒業後就職をきっかけに頭痛、首の凝り感がいつも存在し、からだが思うように動かなくなった。病院では特に原因がわからなかったが睡眠薬、精神安定剤の服用を指示された。
しかし、一向に症状の改善がみとめられないことから、鍼灸治療を開始した。
3クールの鍼治療により不定愁訴指数は23点→17点に減少し、主訴である体がだるく思うように動けないは、ほとんど消失した。
このように病理的兆候が認められていないが、身体症状を訴えている不定愁訴症候群患者への鍼治療の有効性が示唆されました。

57歳女性 主訴:肩がこり首が痛い、後頭部が痛い
 33年前の出産を契機に発症。その後も育児や家事で気が休まることがなく症状が現在まで継続している。加えて、8年前に喘息を指摘されたが、薬にアレルギー反応を示すために強い薬は使えず首肩のこり、頭痛は増強し、疲労感、不眠も発症。
3クールの鍼治療により不定愁訴指数は39点→22点に減少し、主訴である後頭部痛は消失、肩がこり首が痛いは軽減した。このように喘息をともなっていた患者に対しても、身体症状を訴えている不定愁訴症候群患者への鍼治療の有効性が示唆されました。

62歳男性 主訴:体温調節ができない
 20年前に結核を発病。その後、体温調節の異常に気づくが治療はしなかった。定年をきっかけに一層ひどくなり、医療機関を8箇所受診するが、原因が特定できず治療されなかった。自覚症状としては、気温30度を越える日でも寒さを感じたり、汗も異常に多く出たり、まったく出なかったりと安定せず、手足の冷え、食欲不振も感じていた。5クールの鍼治療により不定愁訴指数は33点→18点に減少し、体温調節の安定化と共に症状の軽減が観察されるようになった。
このように、明らかに自律神経が関与する身体症状に対しても鍼治療の有効性が示唆された症例であります。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

食物アレルギーとは?
 食物アレルギーとは、食べた食物が原因となって、アレルギー症状を起こす病気です。
 多くは皮膚のかゆみ、蕁麻疹などがみられますが、時には腹痛や呼吸困難などの症状を起こすこともあります。
 また、重症の場合にはアナフィラキシー(全身で起こるアレルギー反応によるショック症状)を起こすこともあります。
 食物アレルギーは、以前乳幼児に多いとされていましたが、最近では成人でも決して少なくありません。




原因となり易い食物は?
 アレルギーを起こす食物を食物アレルゲンといいます。食物アレルゲンとして、卵、牛乳、小麦(3大アレルゲン)が知られています。この他にも大豆、肉類、魚類、甲殻類(エビ、カニなど)、野菜、果物、チョコレートなども食物アレルギーを引き起こすことがあります。
 また、そば、ピーナッツなどは、卵、牛乳、小麦に比べると、食物アレルギーの頻度は高くないものの、アナフィラキシーを起こすなど重症化しやすい食べ物ですので、十分な注意が必要です。
 そして、この食物アレルゲンは年齢によって違います。例えば小児によくみられるのは、卵や牛乳、小麦、大豆で、成人によくみられるのは、魚類、甲殻類、そば、果物などです。

症状は?
 通常、食物アレルギーの症状として最も多いのは、蕁麻疹や湿疹といった皮膚症状で、この他下痢や嘔吐、腹痛などの消化器症状、咳や呼吸困難などの呼吸器症状、口や喉の粘膜のはれ、鼻水、目のはれ、かゆみなどが現れることがあります。
 食物によるアナフィラキシーの場合は、皮膚、消化器、呼吸器症状の他、血圧低下、意識障害、不整脈などをともないます。

 ただし、食物アレルギーは正しい対応をすれば必ずしもこわいものではありません。原因を正しく理解して、必要最小限の食物アレルゲンの除去を常に心がけて、生活の質をよく保てば克服できる病気と考えられています。

 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような食物アレルギーに対して、専門医療機関との連携をとりながら、全身の調整と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

かんのむしとは?
 かんのむしとは、かんが強いとも表現され、小児が異常に興奮しやすくなっている状態をいいます。
 眉間に青筋が現れる、顔色が青白い、表情がこわばっているなど、顔に症状が表れることが多いのが特徴です。
 その他、人に噛みつく、キーキー叫ぶ、髪の毛が逆立つ、食欲がないなどの症状があります。
 夜泣きや、寝つきが悪いのも、かんのむしのひとつの症状とも考えられます。



夜泣き・かんのむしの原因は?
 夜泣き・かんのむしの原因は明らかになっていません。
 ただ、小児は、動きたくても思ったように動けず、何か伝えたくても言葉が不十分でうまく伝わりません。
 したがって、小児は常に情緒不安定な状態で生活しているといっても過言ではありません。そのようなストレスが自律神経機能を乱して夜泣き・かんのむしの症状が現れるのではないかと考えられています。
 また、小児期の精神と身体の急速な成長のために生じるアンバランスも原因の一つではないかと考えられています。

小児鍼の効果についての研究報告がなされています。
 第53回(社)全日本鍼灸学会学術大会(千葉大会)で、東洋医学研究所®グループの米山、黒野らによって「小児期のアレルギー疾患及び愁訴に対する鍼治療の有効性」が報告されています。
 この調査では、8歳以下の小児患者85例のアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなど様々な愁訴に対する鍼治療の有効性が検討されています。
 調査結果から、小児鍼はアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなどの愁訴に有効な治療法であり、主訴のほかにも「風邪をひきにくくなった・丈夫になった・元気になった・食欲が出た・よく眠るようになった」など、身体に良い変化がみられることが明らかになりました。
 また、鍼治療を開始する年齢が3歳以下であることと、1年以上治療を継続することで、より有効性が高まることが認められました。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような研究実績に基づき、小児のアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなど様々な愁訴に対し小児鍼をさせて頂いております
 
 是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

夜泣きとは?
  夜泣きとは、眠っていた赤ちゃんが理由もなく突然泣き出すことをいいます。おむつが濡れていたり、お腹がすいているなど、はっきりとした理由のある場合は夜泣きとはいいません。むずがる程度ものから、火がついたように泣く程度のものまでさまざまです。一般的には生後2~3ヶ月ころから始まります。
 夜泣きとは、こま切れに眠る赤ちゃんの時期から大人に近い睡眠になるころに始まり、ちょうどこの時期に、大人で夢を見ているとされるREM睡眠も現れてきます。
 また、母親を区別したり人見知りが始まる時期にも一致し、睡眠の成熟だけでなく脳の発達も関係していると考えられています。



夜泣き・かんのむしの原因は?
 夜泣き・かんのむしの原因は明らかになっていません。
 ただ、小児は、動きたくても思ったように動けず、何か伝えたくても言葉が不十分でうまく伝わりません。
 したがって、小児は常に情緒不安定な状態で生活しているといっても過言ではありません。そのようなストレスが自律神経機能を乱して夜泣き・かんのむしの症状が現れるのではないかと考えられています。
 また、小児期の精神と身体の急速な成長のために生じるアンバランスも原因の一つではないかと考えられています。

小児鍼の効果についての研究報告がなされています。
 第53回(社)全日本鍼灸学会学術大会(千葉大会)で、東洋医学研究所®グループの米山、黒野らによって「小児期のアレルギー疾患及び愁訴に対する鍼治療の有効性」が報告されています。
 この調査では、8歳以下の小児患者85例のアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなど様々な愁訴に対する鍼治療の有効性が検討されています。
 調査結果から、小児鍼はアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなどの愁訴に有効な治療法であり、主訴のほかにも「風邪をひきにくくなった・丈夫になった・元気になった・食欲が出た・よく眠るようになった」など、身体に良い変化がみられることが明らかになりました。
 また、鍼治療を開始する年齢が3歳以下であることと、1年以上治療を継続することで、より有効性が高まることが認められました。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような研究実績に基づき、小児のアレルギー疾患や夜泣き、かんのむしなど様々な愁訴に対し小児鍼をさせて頂いております
 
 是非一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

夜尿症とは?
 夜尿症は、夜間の尿産生メカニズムの異常や、蓄尿メカニズムの異常、睡眠覚醒の異常などが複雑に関与した症候群とされています。
 5歳児で10~15%、10歳児で約7%にみられ、どの年齢においても男児が2~3倍多いことが知られています。
 乳幼児から引き続いて起こる一時性と、6ヶ月以上自立した後にみられる二次性に分けられます。
 一般的に治療の対象となるのは小学校入学以降とされています。



原因は?
 夜間睡眠中には排尿を少なくする2つのメカニズムがあります。ひとつは、夜間に抗利尿ホルモンの分泌が増加することにより、尿量が昼間の約60%に減少します。もうひとつは、自律神経のバランスにより、夜間睡眠中に膀胱で尿を貯める力(膀胱容量)が昼間の約1.5倍に増加します。
 このような、夜間睡眠中の尿量の減少、膀胱容量の増加は成長とともに発達し、3~4歳を過ぎると、多くは夜間睡眠中の尿量を朝まで膀胱に貯めることができるようになります。
 夜尿症の子供は、夜間睡眠中の抗利尿ホルモンの増加が少なく、尿量の減少が不十分であったり、自律神経のバランスが未熟で膀胱容量の増加が不十分なために、夜間睡眠中に膀胱容量以上に尿ができ、睡眠中に尿意が発生します。そして、子供は生理的に眠りが深いために、この尿意では覚醒することができずに夜尿をすることになります。
 さらにこのような原因に、膀胱機能及び成熟の遅れ、精神的ストレス、遺伝的因子などが複雑に影響していると考えられています。

生活指導や治療に際しての注意事項は?
 夜尿症の生活指導には、水分や食物を制限するという考え方もありますが、根本的な治療とはいえません。体を極端に冷やすような飲食や、就寝の直前に多量の水分を取ることは控えた方がよいですが、その他はあまり制限する必要はないと考えます。
 また、家族が夜尿をしかったり、治すことをあせったりしても、逆効果になることもありますので、おおらかな気持ちで接するように心がけて下さい。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、このような夜尿症に対して全身の調整をすることにより、自律神経の安定をはかるとともに、局所の症状改善を目的とした鍼治療(小児鍼)をさせて頂いております。

 また、子供さんの状態に合わせた生活指導もさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

アトピー性皮膚炎とは?
年齢によって、症状が変化します。
  乳児期には、頭から顔にかけて、赤いぽつぽつ、じゅくじゅくした発疹が出ます。全身に広がりやすく、首、肘のくぼみ、膝のうらなどが赤くなります。

 小児期は 顔面の発疹が減り、肘や膝の関節の皮膚が厚くなり、ざらざらしてきます。かゆみをともなう発疹がつづき、ひたいや首、臀部などにも出ます。

 思春期・成年期は 小児期にいったん治った患者さんが再発するケースも多く、アトピー性皮膚炎の悪化しやすい時期です。小児期とほぼ同じ部位に発疹がでますが、さらに乾燥してきます。



慢性的でかゆみの強いことが特徴です。
 アトピー性皮膚炎の特徴は、まず慢性であること、一般に十年以上つづくことも珍しくありません。
 つぎに、かゆみが激しいことも特徴で、このため、落ち着いて勉強ができないという子どももいるくらいです。かくとそこが象の皮膚のようになって(苔癬化)、さらにかゆくなるといった悪循環が生じます。

 また、アトピー性皮膚炎の肌は抵抗力が弱いため、細菌感染やウイルス感染を起こしやすいと考えられています。

遺伝的な素因が原因となり、アレルギーやストレスが関係していると考えられています。
 遺伝的な素因が考えられており、両親がアトピー性皮膚炎であったり、その家系に、喘息、アレルギー性鼻炎などがみられることが少なくありません。

 また、食物や環境上の特定の抗原(ダニやハウスダストなど)によるアレルギーも病気の悪化に関係していると考えられています。しかし、1 歳以下の子は、卵、牛乳が原因になることがありますが、年長児は食事が問題になることは少ないことなど、まだ、アレルギーとの関与は十分に明らかになっていません。
 その他、ストレスはかゆみを悪化させる大きな原因と考えられています。
 
 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、アトピー性皮膚炎に対して体質の改善と症状の緩和を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 また、鍼治療によりストレスによる影響を軽減し、さらに、適切な生活指導をさせて頂くことにより症状の悪化を防ぐことができると考えます。
 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。


 適応症の連載を始めさせて頂いてから、現在までに73の疾患について紹介させて頂きました。その間に約6年が経過し、疾患に関する新しい情報や、鍼治療効果の研究などが報告されてきました。
 そこで平成21年7月から、これらの新しい情報に加え、患者様の役に立つワンポイントアドバイスを、新しく連載させて頂きたいと思います。(2010.7.15)


アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療の研究をご紹介します。
  全日本鍼灸学会雑誌,第59巻4号,334‐352,2009.において明治国際医療大学の江川らによる「皮膚と鍼灸-鍼灸医学における皮膚とは何か、皮膚症状に対する鍼灸の有効性を考える-」が報告されています。

 その中の「アトピー性皮膚炎に対する鍼治療効果」の研究では、成人期のアトピー性皮膚炎患者45例を対象に鍼灸治療の臨床的効果について検討しています。
 その結果、平均治療期間7.6ヶ月、平均治療回数24回により、掻痒感については80%の症例において改善(やや有効以上)が認められ、皮疹についても78%の症例において改善(著明に改善、改善)が認められました。
 治療回数(期間)と治療効果の関連性について検討すると鍼灸治療回数が30回あるいは治療期間が1年以上にわたる場合には掻痒感や皮疹が改善する症例の割合が高く認められたことを報告をしています。
 

ワンポイントアドバイス
 アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因としては、ハウスダストや食物などのアレルゲンのほか、「手でかくこと」「ストレス」「発汗」「気候の変化」などさまざまなものがあります。
 何が悪化を助長させるかは、患者さんによって異なります。また、多くの場合は、こうした要因が複合的に働いて症状を悪化させると考えられています。かゆみをコントロールする具体的な方法としては、以下のようなことに注意して下さい。

 入浴、シャワーにより皮膚を清潔に保ちましょう。ただし、ごしごし洗うのは避け、皮膚が傷つかないようにやさしく洗うことが大切です。

 室内を清潔に保ち、適温・適湿の環境を作りましょう。室内をこまめに掃除し、カーペットやソファを清潔に保つなど、ダニ対策もしっかり行いましょう。

ツメは短く切り、かくことによる皮膚障害を避けましょう。かくと角層が傷つき、バリア機能が損なわれるため、外部からの刺激を受けやすくなります。

 過剰なストレスをためないようにしましょう。イライラしたときや逆にほっとした時に無意識にかいてしまい、それが徐々に習慣的にかくようになり、症状が悪化する大きな要因になっています。

 その他に、症状を悪化させる食品を避けることや、刺激の少ない衣服を着用することも大切です。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、アトピー性皮膚炎に対して長年にわたる治療経験と多くの情報を基に、統合的制御機構の活性化と局所の症状改善を目的とした鍼治療をさせて頂いております。
 さらに、それぞれの症状に合った生活習慣の改善を指導をさせて頂いております。

 是非、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

2011.12.14更新

冷え性とは?
原因疾患がないのに、ある特定の部位だけに冷えを感じます。
  冷えとは、身体の他の部分はまったく冷たさを感じないような室温なのに、手、足などのある特定の部位だけが不快な冷たさを感じることです。

 冷えをともなう疾患には、バージャー病や動脈血栓症、動脈塞栓症、レイノー病などがあります。
 
 このような疾患もないのに冷えを感じるものを俗に冷え症といい、女性に多いものです。



冷え症には次のような原因が考えられます。
 体温調節の大事な手段に血液による熱の運搬があります。自律神経の働きにより、身体の冷えた部分に温かい血液を必要な量送り込むのですが、自律神経の働きがみだれると血管運動神経が障害され血行不良状態となり、冷えを感じます。
 さらに、この冷えの不快感がストレスとなり、自律神経機能のみだれを増すため、血行不良状態を慢性化させるという悪循環を作り出します。

 また、外気が冷たくなると、脳や内臓が正常に働くために必要な熱を、身体から逃がさないために、手足などの毛細血管を収縮させます。そのため末梢部分での血行不良が起こります。ここまでは、誰にでも起こる正常反応なのですが、冷え症の場合、その後外気が暖かくなっても、毛細血管の状態がなかなか元に戻らず慢性的な冷えを感じることになります。

 その他、低血圧や貧血、運動不足で、末梢部分の毛細血管まで十分な血液が送れないなどの理由が考えられています。

血行不良はその他の症状を引き起こします。
 冷え症の原因である血行不良はさらに肩こり、腰痛、肌荒れ、むくみなどをひき起こします。
 
 血行不良の状態では筋肉を使うと発生する疲労物質(乳酸)が、毛細血管の中を流れにくくなり、筋肉の中に溜まってしまうため、肩こりや腰痛をひき起こします。

 また、毛細血管が収縮した状態が続くと、健康な肌を作るために必要な物質が届かず、新陳代謝ができにくくなり、肌荒れの原因になります。

 この他にも、血行不良は様々な症状をひき起こしますが、冷え症の方は慢性的にこの状態が続いていることになり、なるべく早期に改善することが望まれます。


 東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では、長年に亘りこのような冷え症の治療をさせて頂いております。
 生体制御療法(黒野式全身調整基本穴の使用)の鍼治療により、総合的統御機構の活性化を行い、自律神経の働きを正常にし血行不良を改善します。
 是非、継続的な鍼治療をお勧め致します。

投稿者: 井島鍼灸院

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