適応症

2012.10.31更新

ドライアイ(角膜乾燥症)は、「様々な要因による涙液及び角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴う」と定義されています。

眼を保護する涙が不足し、目の表面が乾いてしまう症状の病気です。

症状は、眼の渇き、目が疲れる、眼が痛い、眼の充血、眼の痙攣などで、症状がひどくなると角膜や障害が起こってきます。

原因は、

1.眼の使い過ぎ パソコンでの作業、携帯・スマホの使用、読書、運転などで目を長時間酷使する。涙の分量が減る。ストレス。

2.乾燥 部屋が乾燥していると、涙が眼の表面から気化してしまうためドライアイになりやすくなります。

3.その他 コンタクトレンズ、加齢、アレルギー性結膜炎、アイメイクなどが考えられています。

ドライアイに対するワンポイントアドバイス

定期的に眼を休める

・遠くを見たり、眼を動かして眼の緊張を和らげる。

・蒸しタオルで目を温める。

・睡眠不足などの生活習慣の乱れを正す。

・部屋の湿度を保つ。

ドライアイの患者さんに対して、鍼治療をさせて頂くと調子が良くなるケースがあります。

是非一度、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。

 
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投稿者: 井島鍼灸院

2012.09.06更新

 腰は、体重を支えるのに最も大きな役割を受け持ち、体を曲げ伸ばしするとき、物を持つときに、いちばん負担の加わるところです。

このために、人は腰部に弱点を持つようになり、約80%の人が一生に一度は腰痛を経験するといわれています。

一般に、腰の骨や周囲の筋肉あたりに痛みがあることを、広い意味で腰痛症といいます。

 腰痛症の原因は、①背骨やその周囲の筋肉などの病気に由来するもの、②内臓の病気に由来するもの、③神経の病気に由来するもの、④血管の病気に由来するもの、⑤心因性由来のものなど多様に分類されます。

(注意:寝ていても痛い、横になって眠れない、発熱がある、神経麻痺があるなどの腰痛は、重篤な疾患が疑われますので、すぐに、専門の医療機関を受診して下さい。)

最もよくみられる腰痛症は、やはり整形外科的な原因によるもので、①に分類されるものです。これは鍼治療の適応症でありますので以下に紹介します。


  整形外科的な原因による腰痛症の種類

①筋性腰痛 いわゆる「ぎっくり腰」
症状 腰部に痛みがあり、内臓疾患でもなく、レントゲン写真を撮っても異常が見られないものの総称です。
前にかがんだり、急に立ち上がろうとした時に激痛が走るなどが一般的な症状です。
原因 長時間同じ姿勢や無理な姿勢を続けた後などに、また、不用意に体をひねった時、重いものを中腰で持ち上げた時、前傾姿勢をとった時などに起こりやすくなります。

②椎間板性腰痛
症状 鈍いような重いような違和感が、腰の周辺に出てきます。レントゲン像で「骨と骨の間がせまくなっている」と専門医より説明を受けた人はこれにあたります。
原因 椎間板が年齢と共に硬くなり、それがすりへって薄くなったり、変形を起こして痛みが出る腰痛です。椎間板の変形により、腰の部分が不安定になってくるため、これを支えるための筋肉に慢性疲労が起こって痛みが出てきます。

③腰椎椎間板ヘルニア
症状 腰から足先にかけてしびれや痛み、筋力の低下など。腰を曲げないと痛みで立っていられないほどの腰痛と下肢の痛みがあります。
原因 椎間板の亀裂から、髄核(椎間板の中心部にある)が押し出され、神経を圧迫した結果起こるものです。

④腰部脊柱管狭窄症
症状 腰痛の他、立っていたり歩いていると、脚がしだいにしびれてくる、脚全体が痛むなどの症状が起こり歩けなくなります。しかし、腰を丸くして休憩すると症状が消え、歩くことができるようになります(間欠跛行)。また、排尿障害を招くこともあります。
原因 腰椎の荷重・運動負荷による加齢変化として、椎間板の変形膨隆、椎体の骨棘形成、椎間関節の関節症性肥大、黄色靭帯の肥厚により脊柱管が狭くなり、中の神経が締め付けられます。
立っていたり歩いていると、神経はさらに締め付けられ、神経自体に循環障害が起こり、脚のしびれや脱力感が起こるといわれています。

その他に、腰椎分離症・すべり症、変形性腰椎症、坐骨神経痛などがあります。

鍼と超音波の併用療法
腰痛症に対する効果
昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例(局所療法)について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛性疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。
その中で腰痛症に対しての結果は、患者271名のうち230名が著効、15名が有効、8名が比較的有効、10名がやや有効、8名が無効となり、263名の方に効果がみとめられたため、有効率は97.0%でした。

その後も、東洋医学研究所®における腰痛に対する鍼治療の研究は(社)全日本鍼灸学会などに、数多く報告されています。

是非、副作用のない鍼治療をお試しください。
 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.28更新

顔面神経麻痺に対して、本当に鍼治療は効果があるのかという質問を受けることがあります。

当院では、第57回全日本鍼灸学会学術大会(京都大会)において、「末梢性顔面神経麻痺に対する鍼治療の1症例」を報告させて頂いております。

この症例では、顔面神経麻痺(ベル麻痺)に対して鍼治療を施したところ、顔面運動スコア(40点法)において、6点と完全麻痺の状態であったものが36点とほとんど正常範囲に回復しました。

また、第59回全日本鍼灸学会学術大会(大阪大会)において、「ラムゼイハント症候群に対する鍼治療の1症例」を報告させて頂いております。

この症例では、ラムゼイハント症候群に対して鍼治療を施したところ、顔面運動スコア(40点法)において4点(完全麻痺)であったものが、最終時の50回目には38点となり、顔面神経麻痺の症状が正常な状態に回復しました。

つい最近でも2例の方が、ほぼ正常な状態まで回復されました。

一番最近の方も、来院される前は鍼治療を受けるかどうか相当迷われたようです。

経費や、治る見込み、治療が痛くないかなどの質問をされていました。

結局、電話で詳しく説明させて頂いた結果来院され、説明した治療期間よりかなり早く改善したため喜んでおられます。

是非、納得いくまで質問して頂いて、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。
 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.17更新

捻挫をしたときの応急処置にはRICE法という方法があります。

R:REST=安静、I:ICE=冷やす、C:COMPRESSION=圧迫、E:ELEVATION=高挙です。

REST:安静 関節を無理に動かしたりすると、後遺症が残る可能性がある他、捻挫を悪化させてしまう恐れがあるので安静にしましょう。

ICE:冷やす 捻挫をした直後は、すぐに冷やしましょう。目安としては、15分~30分冷やします。冷やし過ぎて凍傷にならないように気をつけましょう。

COMPRESSION:圧迫 患部を包帯などで巻きます。指先などがしびれる、白くなるといった症状が出た場合は、包帯を強く巻き過ぎているので、巻く力を緩めましょう。そして、包帯などをした後も、冷やすことは続けます。

ELEVATION:高挙 患部を心臓より高くすることで、皮下出血を予防することができます。

 ただし、応急処置をした後も痛みが激しいときは、捻挫以外の損傷の可能性もありますので、まず整形外科などの受診をお勧めします。

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.06更新

痛風は血液中の尿酸が関節に蓄積する病気で、隠れた生活習慣病の1つです。

激しい痛みが特徴で、風に当たっただけで関節が痛むことからこの名が付いた痛風ですが、現在国内におよそ60万人の患者がおり、その背後には推定600万人の"痛風予備軍"がいるといわれています。

痛風の症状は少しずつ進行するのが普通ですが、悪化につれ痛む場所も足首など下半身の関節から、手首や腰へと拡がっていきます。

 
東京女子医科大学付属膠原病リウマチ痛風センターの山中寿教授は、痛風患者増加の原因として「現代人の食べ過ぎと運動不足」を指摘し、生活改善の必要を強調しています。

具体的な改善は ①肥満の解消 ②お酒を控える ③水分を多くとる ④適度な運動 ⑤ストレスをためない、の5項目。どれも「言うはやすく行うは難し」のことばかりですが、病気になって初めて実感するのが健康のありがたさです。

それぞれがライフスタイルを整え、健康に過ごしましょう。


参考文献 倫理研究所 「職場の教養」

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.05更新

緊張型頭痛 
 
 緊張型頭痛は、筋肉の血流悪化が直接の原因ですから、血行を良くすれば頭痛も軽減されます。

 まずは、日常生活で「正しい姿勢を保つこと」「長時間同じ姿勢を取り続けないこと」を心がけましょう。姿勢が悪いとどうしても体の一部に無理な力が入ってしまい、筋肉の緊張を招きます。

 肩こりが強いときは、首や肩を温めるのも良いでしょう。毎日10~20分程度の軽い散歩をすると、全身の血行がよくなり、頭痛が起こりにくくなります。

片頭痛

 片頭痛を起こす誘因は、人によって様々です。まず、自分の片頭痛の誘因を知り、それを避けることが重要です。

 一般的に良く知られている誘因として、過度なストレス、睡眠不足、不規則な食事、暴飲暴食などがあります。

 また、赤ワイン、チョコレート、アルコールなどは片頭痛の誘因としてあげられることが多い食品です。その他、雑踏、臭いや光の強い場所、閃光、雨の日なども片頭痛の誘因となります。

 片頭痛が起きてしまった時は、暗い所で横になっていると、悪化しにくいといわれています。横になることができない場合は、座って安静にするだけでも効果はあります。
 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.08.04更新

肩こりを予防するためには、良い姿勢を保つこと、長時間同じ姿勢をとり続けないこと、適度な運動をすること、ストレスを減らすこと、冷やさないことなどが重要であると考えられています。

良い姿勢を保つ
 立っているときや、パソコン作業をしているときは、知らないうちに猫背になって、あごを突き出していることがあります。このような姿勢は、首や肩に負担が集中して疲労しやすいので、時々自分の姿勢をチェックして背筋を伸ばし、軽くあごを引いた姿勢をとりましょう。

長時間同じ姿勢をとり続けない
 いくら良い姿勢でも、長時間同じ姿勢を続けていれば、筋肉が疲労して首や肩など痛みがでてきます。座って作業をしているときは、30分~1時間に1回は休憩をとって、背伸びをする、立ち上がる、周囲を歩くなどを行って血流を良くしましょう。

適度な運動
 ストレッチは仕事の休憩時間など、ちょっとした時間に行い肩こりの予防・解消に役立ててください。ポイントは、勢いをつけず、ゆっくりと行うことです。また、痛みのない程度で、ひとつの動作を40秒位を目安に、毎日少しずつ行うことが重要です。

頚のストレッチの例
①首を左右交互にゆっくりと倒していきます。②首をゆっくり前に倒します。③首をゆっくり回しましょう。

肩のストレッチの例
①両肩を軽く上げ、リラックスしてストンと落とします。②腕を前に伸ばします。伸ばした腕を反対の腕で胸の方に引きつけます。③腕を上へ上げます。片方の手で肘をつかみます。つかんだ手で顔のほうに引き寄せます。
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投稿者: 井島鍼灸院

2012.07.05更新

東洋医学研究所®HPの中で河瀬美之先生が書かれたコラム「腰痛と鍼治療 -あなたの腰痛はどんな腰痛ですか-」を参考に腰痛のタイプを見分ける方法について説明させて頂きます。

あなたの腰痛の原因を探りましょう

まずは初めに、次にあげる症状をお持ちの人は原因疾患を確認して下さい

               症  状           疑われる病気
横になって安静にしていても痛い 背骨の腫瘍や細菌感染、内臓の病気
熱がある 背骨や内臓の細菌感染などの炎症
どんどん痛みが強くなってゆく 背骨の腫瘍・細菌感染
強く打ったり、転んだ後の痛み 背骨の骨折
過去にガンの手術を受けた、体重減少 ガンの背骨への転移
排尿障害 重症のヘルニア、脊柱管狭窄症

上記のうち、「熱がある」は風邪の熱、「排尿障害」は膀胱や前立腺からのものは除いて下さい。

上記にあてはまらない人は一般にいう腰痛症と考えられますので、次の質問に答えながら原因を探求してゆきましょう。
 
あなたの腰痛に対する症状を3つに分類しました。

①下の物を取る時に痛い
②体を左右に傾ける時や後ろにそらす時に痛い
③長時間立っている時や座っている時に痛い
 どの症状があるかをチェックして下記の質問にお答え下さい。

 なお、複数の症状がある場合、あてはまる症状に対する質問に答え、最後のタイプをご確認下さい。

                 下のものを取る時につらい




 体を左右に傾ける・後ろにそらす時に痛い     長時間立っている・座っている時に痛い



ご自分がどのタイプかわかりましたでしょうか?
 これはあくまでも目安です。実際に触ったり徒手検査を行わないと把握できませんが、おおまかなものは症状を聞くだけでわかります。
 各タイプ別にみてゆきましょう。
 
タイプ1 筋性腰痛


 草むしりなど、長時間中腰の姿勢を続けた後に立ち上がった時、「う~っつ」と言って腰を伸ばし、伸ばしきると楽になる状態のひどいものを言います。筋肉の血行が悪くなるためとされています。

 俗に言う「ぎっくり腰」はこの部類に属します。

注意点
①横になって安静にする期間は1日を限度にした方が早く社会復帰できます。
②同じ姿勢を長時間続けないようにしましょう。
③ぎっくり腰を何度も繰り返すような場合は早めの治療が必要です。
④痛みが強くなってきたと思ったらすぐに鍼治療を受ければ1~2回で良くなることが多い代表的な腰痛です。
⑤軽い散歩を日頃から行い、腰痛体操をしましょう。

ブログがたいへん長くなりますので、今回はタイプ1の筋性腰痛の説明をさせて頂きました。

次回はタイプ2の椎間板性腰痛です。

投稿者: 井島鍼灸院

2012.07.03更新

最近も顔面神経麻痺の患者さんが来院されました。

改善の度合いやスピードに差はあるものの、良い結果が得られています。

当院による顔面神経麻痺に対する鍼治療の研究報告

 第57回全日本鍼灸学会学術大会(京都大会)において、「末梢性顔面神経麻痺に対する鍼治療の1症例」を報告しています。

この症例では、顔面神経麻痺(ベル麻痺)に対して鍼治療を施したところ、顔面運動スコア(40点法)において、6点と完全麻痺の状態であったものが36点とほとんど正常範囲に回復しました。

また、第59回全日本鍼灸学会学術大会(大阪大会)において、「ラムゼイハント症候群に対する鍼治療の1症例」を報告しています。

この症例では、ラムゼイハント症候群に対して鍼治療を施したところ、顔面運動スコア(40点法)において4点(完全麻痺)であったものが、最終時の50回目には38点となり、顔面神経麻痺の症状が正常な状態に回復しました。

このように学会発表させて頂いた症例以外にも、改善した症例を経験しております。

顔面神経麻痺に対する決定的な治療方法がない現状で、副作用のない鍼治療は非常に有効な選択肢の1つであると思います。



 


 

投稿者: 井島鍼灸院

2012.06.28更新

交通事故による傷害に対し、鍼灸治療は交通事故保険が適用されます。

交通事故保険は、健康保険のように傷病に対して給付すればよいのではなく、あくまで損害賠償です。

保険会社が交通事故の治療に鍼治療を認めれば、患者さんの負担なく治療を受けられます。

鍼治療開始までの流れ

○ 担当医師の了承後、患者さんご自身で加害者の保険会社の担当者に連絡を取り、鍼灸治療を受けたい旨を伝えます。
 
○ 保険会社が鍼灸治療院での治療を了承した後、保険会社の担当者と当院が治療内容、治療費、期間等について事前に話を致します。
 
○ 上記の段階が成立してから治療が開始されます。治療終了までの治療費は、定期的に当院から保険会社に請求致します。
 
○ ※詳細について当院から保険会社等へ説明が必要な場合は、対応致しますのでお申し出下さい。

鍼治療を受ける際のお願い

○ 当院に来院される前に医療機関での診察・検査が必要です。骨折や脊髄症などの鍼灸不適応症のないことが確認された後、担当医師、保険会社(担当者)等の了承を得て治療開始となります。
 
○ 鍼灸加療中も経過観察のため、定期的に医療機関での診察、検査等をお勧めします。
 
○ 当院では治療開始前に保険会社の担当者と治療費、期間その他について事前に話をさせて頂いております。これは意見や認識の食い違いなどで患者さんに迷惑が掛からないようにするためです。
 
治療が開始されましたら、手続き事項は当院が行いますので、やって頂くことは定期的に治療を受けて頂くのみとなります。

担当医と保険会社(担当者)の了承さえ頂ければ、非常に簡単に費用の心配なく鍼治療を受けて頂くことができます。

是非、一度ご相談ください。

投稿者: 井島鍼灸院

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