黒野保三先生のご指導のもと、(公社)生体制御学会研究部生体防御免疫疾患班を代表してまとめさせて頂いた「黒野式全身調整基本穴への鍼治療(筋膜上圧刺激)による花粉症症状・QOLの改善効果 -日本アレルギー性鼻炎標準QOL調査票を用いた5年間の症例集積-」が11月1日、全日本鍼灸学会雑誌66巻4号に掲載されました。
この論文では、鍼灸院に来院した花粉症患者を対象に、JRQLQ NO.1、NO.2を指標として症例集積し、その有用性について検討しました。
その結果、黒野式全身調整基本穴への鍼治療(筋膜上圧刺激)を行った花粉症患者について、花粉症症状やQOLの変化を検討したところ、年度によって生活や気持ちを含めた患者の状態全般を表す総括的状態、水っぱな、目のかゆみ、QOL質問項目において改善が認められたことから、花粉症に対して黒野式全身調整基本穴への鍼治療(筋膜上圧刺激)が有用である可能性が示唆されました。