井島鍼灸院ブログ

2017.02.28更新

東洋医学研究所のホームページでは、平成27年3月より、東洋医学研究所®グループの山田 篤先生に糖尿病通信を担当して頂いています。

今回は、「糖尿病通信 6」を紹介させて頂きます。



糖尿病通信 6

 最近、腸内フローラ(腸の中に住む細菌たちの生態系)が医療で注目されています。

 NHKでも2015年2月22日(日)にNHKスペシャル「腸内フローラ解明! 驚異の細菌パワー」や、2015年6月10日(水)のためしてガッテン「食べて糖尿病大改善! 医師も驚がく最新ワザ」でも腸内フローラが話の中心でした。


 今回は腸内フローラについてのお話です。
 

○腸内フローラを構成している細菌は3つあります。

・善玉菌:ヒトの体に有用な働きをする菌

・悪玉菌:腸内の中を腐らせたり有毒物質を作る菌

・日和見菌:善玉とも悪玉ともい えず、体調が崩れたとき悪玉菌として働く菌

 
 含まれる細菌はヒトそれぞれなので、腸内フローラもヒトそれぞれです。

 善玉:悪玉:日和見菌の比率は 2:1:7が理想です。健康ならば、 ある程度一定で、悪玉菌より善玉菌優勢で保たれていますが、ストレスなどでこのバランスが崩れ、 悪玉菌が増えると腸内環境が悪化して体調が崩れてしまいます。

○腸内フローラと糖尿病
 腸内フローラは糖尿病でも注目されています。
 2型糖尿病患者では腸内フローラのバランスが乱れやすく、また、 腸内フローラの環境が悪くなることで、腸内にしかいない細菌が血液中に流れ出して糖尿病に伴う炎症を引き起こしている可能性があることがわかっています。
 一方、腸内フローラの環境が良いと、血糖値を下げる力を引き出 す腸内細菌も増え、血糖値が下がりやすくなる体質にもなります。
 
 将来、糖尿病治療のキーポイントが腸内フローラになっているかもしれません。 

投稿者: 井島鍼灸院

2017.02.20更新

東洋医学研究所のホームページでは、平成27年3月より、東洋医学研究所®グループの山田 篤先生に糖尿病通信を担当して頂いています。

今回は、「糖尿病通信 5」を紹介させて頂きます。


糖尿病通信 5

 2015年6月10日(水)にNHKためし てガッテン「食べて糖尿病大改善! 医師も驚がく最新ワザ」が放送 されました。


 その話のポイントは、血糖値を下げる働きがある腸内細菌を元気にさせて、血糖値が下がりやすい体質を手に入れよう、そのためには、水溶性食物繊維を最初にたくさん食べましょう、というお話でした。そこで今回は食物繊維についてのお話です。


○食物繊維は2種類
 例えば、リンゴを擦ると、液体と繊維のようなものに分けられます。この繊維みたいなのが水に溶けにくい不溶性食物繊維です。一 方、液体にエタノールを加えるとネバネバしたもの(粘性)になります。これが水に溶ける水溶性繊維です。


○特徴が違います
不溶性食物繊維の特徴
・胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して便通を良くします。


水溶性食物繊維の特徴
・胃腸で糖質やコレステロールを吸着してゆっくり移動するため糖質の吸収をゆるやかにしたり、コレステロールを体外に排出します。
・腸内細菌は水溶性食物繊維を食べる(発酵・分解)と増えます→ 腸内環境がよくなり、血糖値を下げる力を引き出す腸内細菌も増え ます→血糖値が下がりやすくなる 両方の効果 ・よく噛んだり、ゆっくり移動するので、食べ過ぎを防ぎます。
 

○食物繊維を多く含む食べ物
不溶性食物繊維
 穀類(そば、ライ麦等) ・豆類 (大豆、えんどう豆等) ・野菜類 (ごぼう、ブロッコリー、たけのこ等) ・イモ類(さつまいも、山芋等) ・きのこ類(えのき茸、しいたけ等)


水溶性食物繊維
 海藻類(昆布 わかめ ひじき等) こんにゃく 果物類 など
 

 不溶性:水溶性=2:1が理想とされています。どちらも大切ですので、バランスよく摂れるようにしましょう。

投稿者: 井島鍼灸院

2017.02.18更新

東洋医学研究所のホームページでは、東洋医学研究所グループの先生方が順番にコラムを担当して頂いています。
  今回は、「腸内環境と免疫力」と題して東洋医学研究所®グループ海沼鍼灸院の海沼英祐先生のお話を紹介させて頂きます。



腸内環境と免疫力
 東洋医学研究所®グループ海沼鍼灸院
            院長 海沼英祐


はじめに
 人間の免疫細胞の約六十%は腸に存在しています。そのため腸内環境を整えると、体を病気から守る免疫機能が向上することが広く知られるようになってきました。私たちの腸内には、平均して千~三千種類、量では五百~千兆個の腸内細菌が存在すると言われています。

 腸内を顕微鏡で覗くと、たくさんの腸内細菌が植えられた花畑のように見えることから、花畑=フローラにたとえられ「腸内フローラ」という言葉で腸内細菌が表現されたりしています。これらの腸内細菌は大きく分けると善玉菌、悪玉菌、日和見菌の三つに分かれていて、それぞれの細菌の存在する数と割合で腸内環境が変化します。
 今回は「腸内環境と免疫力」というテーマで、免疫力の高まる腸内環境とはどのようなものか、どうしたら良い腸内環境になるのかをお話させていただきます。
 

腸内細菌
 腸内細菌は、善玉菌が約二割、悪玉菌が約一割、日和見菌が約七割から成っています。善玉菌は、人の健康にとって有益な菌です。ビタミン生成や悪質な菌の退治、免疫機能の維持で活躍します。腸内は、善玉菌が優位な状態にしておくのがベストです。悪玉菌は、腸内で有害な物質を生成し、免疫機能を低下させる健康に害のある菌です。しかし、悪玉菌は善玉菌をサポートする役割も担っている菌でもあります。日和見菌は腸内で最も多くを占めている菌です。腸の中で優勢になっている菌の味方をします。
 腸内細菌の働きは、人間が食べて腸へ運ばれてくるものによって変化します。何を好んでエサにして働くのかは菌によって違いますが、善玉菌を意識したものばかり摂取すればいいわけではありません。肉や魚などのタンパク質をエサにして働く悪玉菌も、善玉菌を助ける働きをする必要な存在です。大切なことは、腸内細菌の豊富さと細菌の存在割合のバランスが重要です。
 

腸内環境が整うと、こんな良いことが!
 腸内環境が整うと、以下のような身体に良い変化が起こります。
①腸内には人体の免疫細胞の六十パーセントが存在しています。腸内環境が整うと免疫力が上がります。アレルギーをはじめ、あらゆる病気の予防に効果的です。
②幸せを感じるホルモンであるセロトニンやドーパミンのもとを作っているのが腸です。腸内環境が整うと、幸福感をしっかり感じることができてストレスに負けない精神を保てるようになります。
③腸内環境が良い状態であれば、人は腸内でビタミンを生成できます。サプリメントなどを摂取しなくとも、腸の活動を活発にしておけばよいのです。
④便秘しらずの代謝の良い体になります。栄養はしっかりと吸収し、いらない物や有害物質はきっちりと排泄してくれます。そして、代謝の良い身体は痩せやすい体質になります。
 

腸内環境を整えるには
 腸内環境を整えるには、腸内細菌のエサとなる食事が大切です。食べ物に関しては、テレビや雑誌などで多くの先生方が紹介しています。ここでは、東洋医学的な考え方も含めていくつか紹介します。
 発酵食品は、腸を元気にする源です。味噌、醤油、納豆、ぬか漬けなどは日本人になじみ深い発酵食品です。世代を超えて食べられているもので、遺伝子的にも我々にあっていると言えるでしょう。これらの発酵食品は、毎日習慣的に食べることで腸内が酸性になり、善玉菌が増えて活性化します。
 食物繊維の豊富な野菜を中心とした食事は、善玉菌の格好のエサです。更に食物繊維は、腸のぜん動運動を促し便通を良好にしてくれます。ただし、野菜には種類によって体を冷やしたり温めたりする作用があります。冷えは、腸やお腹の働きを悪くさせます。そのため、野菜は基本的に旬の物を優先的に選んで食べるようにしてください。ハウス栽培の夏野菜などを寒い季節に食べるのは、あまり好ましくありません。それと、地産地消を心がけると更に良いでしょう。
 白砂糖を使ったお菓子やジュース、バナナなどの南国でできる果物を好む人は、腸が冷えて働きが悪くなりやすいので気を付けましょう。
 肉や魚などのタンパク質も必要な食物ですが、食べすぎは悪玉菌が増えすぎてしまいます。バランスを考えて食べましょう。
 そして、食事は食べすぎると消化しきれず、これを悪玉菌がエサにして増えていきます。腹八分目を心がけて、消化吸収しやすいようによく噛んで食べましょう。
 

おわりに
 今回、「腸内環境と免疫力」というテーマで、腸内環境と免疫力の関係や腸内環境に良い食事などについてお話させて頂きました。毎日の食事で変化する腸内環境の大切さをお分かり頂けたと思います。
 高度経済成長とともに食生活が豊かになり、医療の向上とも重なって日本人の平均寿命は飛躍的に伸びました。その反面、アレルギー疾患やがんなどに罹る人は、年齢を問わずに増えてきました。その背景には、腸内環境を考えなくなった食生活の乱れがあるのではないでしょうか?
 今一度、私たち日本人にあった食生活を考えて、毎日の健康を充実させてみてはいかがでしょう。

投稿者: 井島鍼灸院

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