
人は呼吸することで生きていますが、この「吐く息」と「吸う息」とは、どちらが先と考えればよいでしょうか。
通常の場合「呼吸してください」というと、多くの人がスーッと息を吸い、その後でハーッと息を吐き出します。
まず、酸素を十分に吸った後に、炭酸ガスを吐き出しているのですが、実はそれは反対と考えられています。
呼吸の「呼」は「吐く」の意味で、「吸」は「吸う」の意味です。
文字通り呼吸とは、「吐く」「吸う」の順の繰り返しだそうです。
しっかりと息を吐き出すことによって、吸う息は自然に肺の中に取り込まれていきます。
この呼吸のリズムは、私たちの生活全般にも当てはまるそうです。
「吐く」は人に施すことで、「吸う」は人からえることと考えられます。
「何かを与えれば、それだけ自然に自分のところにも帰ってくる」という大きな自然のリズムを意識していれば、人に対して親切で温かい気持ちで接することができます。
患者さんが喜ぶ行為によって、自分も喜びを得たいと思います。