私は、黒野保三先生のお蔭で、(公社)生体制御学会 研究部 生体防御免疫疾患班の班長をさせて頂いております。
11月8日(木)20:00~21:30に、東洋医学研究所®の3階をお借りして、生体防御免疫疾患班の研究会を開催させて頂きました。
内容は、
1 免疫に関係する情報 運動と免疫についての研究に関する文献紹介 担当 丸山源司先生
長期にわたる適度な運動は、免疫の担当細胞であるヘルパーT細胞やNKT細胞を有意に増加させることなどをわかりやすく解 説して頂きました。
2 最新情報 肺カルチノイドについての説明 アドレナリン自己注射器「エピペン」について 担当 橋本高史先生
癌の一種であるカルチノイドについてその特徴や診断基準などを詳細に説明して頂きました。
蜂に刺された場合や、食物アレルギーによってアナフィラキシーショック起こした場合に使用するアドレナリン自己注射器「エピペン」について紹介して頂きました。
3 免疫学用語解説 Toll様レセプターについて 担当 中村 覚先生
自然免疫に重要と考えられていたToll様レセプターが、獲得免疫にも重要な働きをしていることや、ワクチンとの関係について詳しく説明して頂きました。
4 免疫学の基礎知識 細胞内寄生体について 担当 井島晴彦
今まで、ウイルスには細胞性免疫、細菌には液性免疫というおおすじの説明をしてきましたが、細菌の中にも結核菌のように細胞の中に寄生するものがあり、それらに対しては細胞性免疫が働くことなど説明させて頂きました。
5 その他 花粉症の研究報告について 担当 井島晴彦
生体防御免疫疾患班で5年間にわたり行った花粉症の研究について、年齢別の花粉症症状・鍼治療効果について検討した。
このような内容で毎月1回行うこの研究会(班員25名)も、今回で70回目となりました。
難しいといわれる免疫学を少しでも理解できるよう、班員の先生方のお力をお借りしながら、地道に努力を積み重ねていきたいと思います。
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