
東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉が、一向に治らない不定愁訴の患者の首後方にある筋肉に共通の異常を発見したことで命名された疾患群です。
略して、CNMS、頚筋症候群、一般には首こり病の俗称で知られます。
頭痛やめまい、疲労が慢性的に続く「CNMS(頚性神経筋症候群)」は首の後ろにある筋肉の異常によって引き起こされる病気です。
慢性疲労症候群、むち打ち症、めまい、頭痛、うつ状態、パニック症候群、ストレス症候群、自律神経失調症、更年期障害の60%が該当する疾患群で、複数の疾患を合併している場合が殆どです。
頭痛や微熱、体がだるい、やる気が出ないなどの不定愁訴にも似た症状が多いため診断されるまでに時間がかかり、複数の病院で受診を繰り返す患者さんも多いようです。
「頚性神経筋症候群」の診断では、問診、MRIなどの画像診断、平衡機能、瞳孔検査、頚部筋肉の触診による緊張や圧痛がどの程度であるかで判断します。
瞳孔の拡大が特徴的ですが、全脊椎の側弯症を含む変形性頚椎症、頸部椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症を合併していることが多くみられます。
専用の問診票を用い多くの症状を点数化し後頚部にある僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋、胸鎖乳突筋などからなる筋群上端部の異常緊張や痛みなどを確認し治療計画をたてます。
治療では頸部筋肉の緊張と圧痛を緩和し、柔らかくほぐす必要があります.薬物療法、低周波などの物理療法、鍼灸療法、温熱あるいは冷罨法およびリハビリテーション等などを組み合わせて実施します。治療が奏功すると頭痛、めまいなど多くの症状が劇的に改善することが知られています。
(出典:陣の内脳神経外科クリニック)
当院にも、数名の方が来院されており、良好な経過をたどられておられます。
治療をどこで受けたら良いか、困っている方も多いと思います。
是非、一度、ご相談頂けtらと思います。
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