井島鍼灸院ブログ

2016.01.13更新

以前にもご紹介させていただいた適応症の中から、今回は「肝炎について」をご紹介させていただきます。


肝炎とは?
  肝炎とは、肝臓に起こる炎症のことをさします。肝炎は主な原因としてウイルスによって引き起こされます。
その他に、アルコール、薬剤、自己免疫、胆道疾患による肝炎があります。
また、肝細胞の壊れ方が、急激に起こってやがて収束に向かうものが急性肝炎で、いつまでもだらだらと肝細胞が少しずつ壊されていく状態が慢性肝炎です。


肝炎の原因で最も多いのはウイルスによるものです
ウイルス性肝炎
肝炎ウイルスと呼ばれるウイルスの感染によって、肝臓全体の肝細胞が広い範囲にわたって破壊される病気をウイルス性肝炎といいます。
肝炎ウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型、F型、G型などが報告されています。このうち、日本での肝炎の原因の多くはA型、B型、C型です。
主な感染経路はA型・E型は汚染された食べ物や水で、B型は出産の際や性行為など、C型は輸血の時などにウイルスの混入した血液を介したものです。

アルコール性肝炎
体質的にアルコール分解能力が低い人や、継続的に飲酒量が多い人は、肝臓で分解されるはずのアルコールが分解されず、肝細胞を破壊します。これによって炎症が引き起こされたものが、アルコール性肝炎です。

薬剤性肝炎
薬剤性肝炎には抗癌剤や解熱・鎮痛剤、工業薬剤などが直接の原因となるものと、薬剤の代謝産物により間接的にアレルギー反応が起きるものがあります。

自己免疫性肝炎
自己免疫性肝炎とは、ウイルス感染などの原因がないのに、自分の肝細胞を白血球・リンパ球が壊す慢性肝炎です。肝細胞の表面の膜にある何らかの抗原に対して免疫反応が起こった結果と考えられています。
 

肝炎の症状は?
どの肝炎にも共通した症状は、全身がだるく疲れやすい、食欲がない、上腹部の不快感、皮膚がかゆいなどです。
肝炎の種類や、病期によっては黄疸、発熱、頭痛、吐き気、腹が張るなどの症状が現れます。
しかし、肝臓は7割近くが切り取られても、いつも通り機能するといわれるほど我慢強いため、はっきりとした症状が現れるのは、病期がかなり進んでからになります。
肝硬変や肝癌に進行する可能性もあるため、早めの鍼治療をお勧めいたします。
 

慢性肝機能障害に対する鍼治療の研究がなされています
慢性肝機能障害に対する鍼治療の研究は、1970年に黒野保三所長が病院に通院中の慢性肝機能障害の患者に鍼治療をしていたところ、患者から「主治医の先生から肝機能の状態が非常によくなったと言われました。」との報告を受けたのをきっかけに始められました。

そして、1975年には名古屋市立大学医学部第一解剖学教室におきまして、動物実験が開始され、1979年には(社)全日本鍼灸学会鍼灸研究ワーキンググループが発足すると同時に慢性肝機能障害班を設置し、臨床研究を本格的に始められました。

この基礎研究からは、慢性肝機能障害に対する鍼治療の予防的効果の可能性が見出されています。また、臨床研究からは、血液検査の結果や自覚症状が改善されることから慢性肝機能障害に対する鍼治療の効果が示されています。

東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院では、このような研究実績に基づき長年にわたり慢性肝機能障害の治療をさせて頂いております。
慢性肝機能障害で悩んでおられる方は、ぜひ一度、副作用のない鍼治療を受けられることをお勧めいたします。        

投稿者: 井島鍼灸院

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