
東洋医学研究所の黒野保三先生には、毎月1回健康しんぶんを発刊して頂いています。
その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。
今回は平成24年7月1日に発刊された第14刊健康しんぶんから、「病因について」です。
病気になる原因は何でしょうか?
今回は健康な状態から不調を招く要因を考えてみます。
鍼灸医学では、その要因を病因といい、それは外側から、もしくは内側からの邪気(ストレス)が加わった状態をいいます。
外側から加わる邪気は「外因」といわれ、風、雨、寒、暑、湿、燥といわれる六種類があげられます。
これはいずれも自然界の気象要素であり、本来は生命を育むためにとても大事なものですが、暑すぎたり寒すぎたり、あるいは冷夏や暖冬といった異常気象が起きた場合は、人の適応能力を超えてしまい、これらの外因が病気の原因となってしまうのです。
また、異常気象でなくても、人の抵抗力が落ちているときには、わずかな外因が病気を引き起こすきっかけとなります。
この考えは現代の気象学にも活かされており、気象の変化によって発症したり症状が悪化する病気を「気象病」と呼び、リウマチ疾患、アレルギー性疾患、神経痛などをその代表として挙げています。
一方、内側から引き起こされる邪気は「内因」といわれ喜、怒、憂、思、悲、恐、驚といった七種類の感情の変動で、これらの感情は外界の物事に対する自然な情緒であって、本来なら病気の原因にはなりません。
しかし、強い精神的な刺激や長期間の刺激によって自分のもっている許容範囲を超えてしまうとやはり病気になるわけです。
内因については食べることや休息の質もあげられることから、生活習慣の重要性を説いております。
しかしながら、これらを調節する体の仕組みは未だ解明されておりませんが、体の中の代表的な調節システムである自律神経は、これらの病因に対する体内の制御の根本をなしていると考えられます。
その証拠に、同じ刺激を受けても体に起きる反応は同じではありません。
つまり病因だけでは病気を一律に判断することはできません。
ここには日頃の生活習慣にともなった生体の調整力の強さが関係しており、そのため体を制御する仕組みを活性化する生活が必要であります。
またその仕組みを用いた治療法も必要となるわけです。
東洋医学研究所は、自律神経の調整を鍼刺激で行うことを研究し、国際的に発信してきました。
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