井島鍼灸院ブログ

2012.11.28更新

東洋医学研究所の黒野保三先生には、毎月1回健康しんぶんを発刊して頂いています。

その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。

今回は平成24年12月1日に発刊される第19刊健康しんぶんから、「経穴について(2)」です。

経穴(ツボ)にはどのような刺激が伝わっているのでしょうか?

昔から経穴と言われているところに、鍼をしたり、灸をしたり、指圧をしてきました。

この刺激は、鍼を刺す、指で押すことによる物理的刺激、灸の火による熱刺激、物理的刺激や熱刺激によっておこる化学的刺激
が考えられます。

今後研究によって、レーザー等の物理刺激療法等々が導入されますが、つまり、上記の三種類からなる刺激を受けとるものと大差はないと考えられます。

考え方としては、それぞれ三種類の刺激をそれぞれに受け取ることができる場所があると考えるか、一つの場所で三種類の刺激を受けとることができると考えるかです。

そこで名古屋大学名誉教授熊沢孝朗先生が提唱されているポリモーダル受容器と経穴との関連が注目されるようになってきました。

このポリモーダル受容器は鍼灸治療を考える上では欠かすことが出来ないもので、先に述べた三種類の刺激すべてに対応できるまさに多様式な受容器なのです。

では、このポリモーダル受容器は体のどこに存在するのでしょうか。

これは、内臓を含む身体の各部でその存在が報告されていますが、特に腱と筋肉との境目(腱から筋肉に移行するところ)に多く存在することが報告されています。

そして、その場所には経穴の中でも要穴といわれる重要な経穴が非常に密接していることも知られています。

さて、そこで問題となるのはポリモーダル受容器にとって効果的な刺激とはどういうものなのかということであります。

その最初の一歩の研究を東洋医学研究所所長黒野保三先生が行ない、実験結果から経穴の深さは5mm~7mmであると提唱されました。

結果は一言ですんでしまいますが、この一言を確かなものだとするまでには、たくさんの裏付け実験が必要であります。

何をみて、これを言うことができたのでしょうか?

鍼の研究はまだ始まったばかりです。

次回に続いていきます。


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投稿者: 井島鍼灸院

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