
花粉の観測方法
飛散してくる花粉の測定には通常ダーラム型と呼ばれる装置が用いられています。
中央には顕微鏡などで使われるスライドグラスが固定されていて、更にその上にワセリンを塗った1.8cm四方のカバーグラスが設置されています。
通常この装置は、ビルの屋上などに置かれています。
毎日決まった時間(普通は朝9時)にカバーグラスが交換されます。
1昼夜装置の中に置かれたカバーグラスの上に飛散し、付着した花粉は顕微鏡で1個1個の種類を判別しながら目で数えていきます。
各地のスギ花粉飛散量などの情報提供は、研究者や保健所の方々のこのような地道なボランティア活動によって支えられています。
初期観測日とは?
1月1日から観測を始め、ダーラム型花粉採集器のカバーグラス状に1個でも花粉が観測された最初の日をいいます。
花粉の観測はスライド上に落下した花粉を顕微鏡で計測し、1cm2あたりの花粉数を発表しています。計測する面積は3.24cm2で、この中に1個でも新しいスギ花粉が観測された日を初観測日と言います。
飛散開始日とは?
ダーラム型花粉採集器にて1cm2あたり1個以上の花粉が2日以上連続して観測された最初の日をいいます。
カバーグラスの面積は3.24cm2(1.8cm×1.8cm)であり、この中に4個以上花粉があると1cm2あたり1個以上となります。
この状態が2日間以上続くと最初の日が飛散開始日となります。
本格的な花粉の飛散シーズンの幕開けと考えてください。
初観測日と飛散開始日の間には2週間程度のずれがあるのが普通です。
この間にも少量の花粉が飛散するために花粉に敏感な患者さんは症状が出てしまいます。
毎年早めに症状の出る患者さんは初観測日の情報があったらなるべく早めに、花粉を防ぐための対策をしたほうがよいでしょう。
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