
食生活が豊かになり、柔らかく口当たりの良い食品が多くなっている現代ですが、半面では顎の関節が鳴ったり顎周辺の筋肉が痛くなる顎関節症の方が当院に来院されるケースが増えています。
鹿児島大学歯学部の伊藤額而教授らが女子高生約400人を対象に行った調査では、43%が顎関節症と診断されました。
顎関節症が増えた原因として噛み合わせが悪い、ストレスによる筋肉の緊張などがあげられますが、伊藤教授は「よく噛まずに食べるために顎自体が弱くなっている」と指摘されます。
噛むことによって起こる歯の振動は脳にも振動を与え、感情の安定や人間の精神的な成長に大きな役割を果たしているそうです。
私も仕事に追われるときなど、食事時間を短縮したり、おろそかにしてしまうことがあります。
食事は生命を維持する大切な行為です。少しの時間であっても食べ物に感謝し、噛みしめて食べたいと思います。
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