
花粉の飛散開始日とはどのように決められているのでしょうか?
その前に、花粉の観測方法についてご紹介します。
一般に、飛散してくる花粉の測定には通常ダーラム型と呼ばれる装置が用いられています。
中央には顕微鏡などで使われるスライドグラスが固定されていて、更にその上にワセリンを塗った1.8cm四方のカバーグラスが設置されています。
通常この装置は、ビルの屋上などに置かれています。
毎日決まった時間(普通は朝9時)にカバーグラスが交換されます。
1昼夜装置の中に置かれたカバーグラスの上に飛散し、付着した花粉は顕微鏡で1個1個の種類を判別しながら目で数えていきます。
各地のスギ花粉飛散量などの情報提供は、研究者や保健所の方々のこのような地道なボランティア活動によって支えられています。
そこで、飛散開始日とは?
ダーラム型花粉採集器にて1cm2あたり1個以上の花粉が2日以上連続して観測された最初の日をいいます。
カバーグラスの面積は3.24cm2(1.8cm×1.8cm)であり、この中に4個以上花粉があると1cm2あたり1個以上となります。
この状態が2日間以上続くと最初の日が飛散開始日となります。
本格的な花粉の飛散シーズンの幕開けと考えてください。
今年は、花粉の飛散量が多いと報道されています。
花粉の飛散量が極端に少ない年は、花粉症症状がほとんど出ませんが、一定以上の飛散量の場合は飛散量が増えてもそれほど症状に変化はありません。
このことは、黒野保三先生のご指導のもと、私が班長をさせて頂いている生体防御免疫疾患班により、第55回~61回(社)全日本鍼灸学会学術大会において報告させて頂いております。
テレビなどで、今年の花粉はすごいというような表現がされていますが、過剰な心配はしないで、体調を整えることを考えて頂きたいと思います。
前もって鍼治療を受けておくと、花粉症症状を緩和できます。
是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。
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