井島鍼灸院ブログ

2013.05.31更新

東洋医学研究所の黒野保三先生には、毎月1回けんこう新聞を発刊して頂いています。

その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。

今回は平成25年6月1日に発刊される第25刊けんこう新聞から、「鍼刺激の作用」です。

経穴への刺激が自律神経に影響を与えるということは、鍼灸の作用機序を考える上で欠くことができないことであります。

その刺激は、伝達される間にさまざまな働きをしながら最終的には中枢まで達し、脳内での神経物質の放出を促すことは容易に想像できます。

また、脳内でいろいろな作用があったのちに、再度自律神経の調節を行うと考えられますが、脳内での働きについてはまだ明らかになっていないのが現状です。

自律神経が明らかに調節できるとなれば、いろいろな疾患や疾病予防に利用できることがもっと明らかになります。とかく鍼灸というと肩痛、腰痛、膝痛といった痛みに対しての治療というイメージがまだ強く残っており、痛みを抑える経路や骨格筋の痛み自体には自律神経は一見関係しないようにみえます。しかし、この痛みをとる治療においても自律神経の働きが重要になってきます。

ご存知のように自律神経は運動をしたときなどに呼吸が早くなったり、血流がよくなったりすることを起こします。起こしますといいましたが、自分の意思で呼吸を早くし、心臓を早くうたせて血流をよくしたわけではありません。

脳が状態を感知して、それにあった神経の状態を作り出し行動させたものです。つまり、いくら痛みの疾患であっても必要なところに必要な量の血液を送れば治療効果があがることは容易に想像がつきます。こういった神経状態であれば体は健康な状態であるといえるでしょう。

また内臓器官の代謝需要に応じた血流配分は、正常な臓器機能を保つためには必須であることから、鍼治療はWHOが公表したような多義にわたる適応症に対応できるということになるわけです。

さらに、鍼治療は、健康な体を維持する予防という観点が特徴です。

投稿者: 井島鍼灸院

SEARCH

ARCHIVE

CATEGORY

小さな細い鍼で、大きな幸せを。JR「岐阜」駅より車で7分 / 無料駐車場完備最寄りバス停:岐阜バス「柳ヶ瀬西口」小さな細い鍼で、大きな幸せを。JR「岐阜」駅より車で7分 / 無料駐車場完備最寄りバス停:岐阜バス「柳ヶ瀬西口」
  • 058-262-4939 受付時間9:00~12:0017:00~19:00bottom_btn02_sp.png
  • メールでのお問い合わせメールでのお問い合わせ