井島鍼灸院ブログ

2013.10.02更新

東洋医学研究所の黒野保三先生には、毎月1回けんこう新聞を発刊して頂いています。

その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。

今回は平成25年10月1日に発刊された第28刊けんこう新聞から、「風邪の治療」です。

鍼治療が風邪を治したり、風邪を予防できるでしょうか?

この疑問については、東洋医学研究所黒野保三所長が1978年から注目し、10年間研究され(社)全日本鍼灸学会等に基礎研究として6回学会発表して文献にされました。

今回はこの基礎研究を基に、実際に患者さんは風邪に対してどのようになったかというアンケート結果をお示ししたいと思います。

調査対象は2003年5月16日~同年8月16日及び2004年9月10日~同年10月16日の期間に東洋医学研究所グループの12施設に来院された患者のうちアンケート調査に協力いただいた81名(男性90名、女性191名、年齢14~91歳、平均年齢60±16歳)としました。

その中には記入漏れなどがあった31名と調査を行う前の1年に全く風邪をひかなかった27名を対象からはずして、223名の患者で検討しました。

アンケート項目の内容としては①鍼治療前の1年の風邪罹患回数、②鍼治療後の風邪罹患回数の変化、③鍼治療来院期間について調査させていただきました。

この結果、結論から言いますと、3つの項目から半年以上鍼灸治療を続けると半数以上の方が風邪がひきにくくなったと実感しております。

詳細を述べますと、鍼灸治療で風邪がひきにくくなったと回答した割合は、半年未満で17%、半年以上で50%、3年以上で60%、5年以上で82%でありました。

この結果は明らかに、風邪に鍼治療の効果があったことを示しており、その効果を最大限に引き出す基礎研究が必要なこともわかりました。

さらに鍼治療は治療だけではなく予防として利用でき、日頃の健康管理の一助になりえることも示してくれました。

投稿者: 井島鍼灸院

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