井島鍼灸院ブログ

2014.01.29更新

東洋医学研究所の黒野保三先生には、毎月1回けんこう新聞を発刊して頂いています。

その中で福田裕康先生が担当されている「シリーズ東洋医学」を紹介させて頂きます。

今回は平成26年2月1日に発刊される第33刊けんこう新聞から、「生体制御療法2」です。

黒野式全身調整基本穴を決めるため、患者さんを六つのグループに分けて調査しました。

その内訳は不定愁訴症候群( 病名がつかないが色々身体の調子が悪いなど) が784名、消化器疾患( 胃腸の調子が悪いなど) が538名、呼吸器疾患( 息苦しいなど) が323名、循環器疾患(血圧が高いなど)が257名、代謝疾患(糖尿病など)が123名、泌尿器疾患(トイレが近いなど) が40名の総計2083名となりました。

そこで、実際にこの2083名に治療した経穴(ツボ)すべてをとりだして、どの経穴がどのくらいの割合で使われていたかを調べたわけです。

結果です。

肺兪・厥陰兪がともに1474例(71% ) と最も多く、次で、天柱・風池・大杼・肩井がともに1386例(67% ) でした。

さらに、腎兪968例(46% ) 、大腸兪927例(45% ) 、脾兪892例(43% ) が続きます。

そして、中カン867例(42% ) 、期門867例(42% ) 、天枢867例(42% ) 、気海867例(42% ) があげられました。

経穴名で書きますとピンとこないとは思いますが、使用した経穴の位置は、腹部、頚部、背部、腰部に非常にバランスよく配置されておりました。

以上が治療で40% 以上に使用し、効果が高かった経穴になります。

先ほど、六つのグループに患者さんを分けましたが、どのグループにおいてもこれらの経穴は使用される可能性が高いことから、これらの経穴がいろいろな治療のベースになる可能性が示されました。

現在では、これを生体制御療法としての黒野式全身調整基本穴として使用し、臨床の現場で得られた情報から、患者さんに対する治療効果がすぐれていることは間違いありません。

その上に実証医学的研究もおこなわれ、なぜ生体制御療法が予防や治療に使用できるのか、基礎的な研究が東洋医学研究所黒野保三所長のもとで現在も蓄積されてきております。

投稿者: 井島鍼灸院

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