井島鍼灸院ブログ

2016.10.19更新

東洋医学研究所のホームページでは、平成27年3月より、東洋医学研究所グループの山田篤先生に糖尿病通信を担当して頂いています。

今回は、「糖尿病通信1 ‐血糖値について‐」を紹介させて頂きます。


糖尿病通信1 ‐血糖値について‐

糖尿病は生活習慣病の代表的な疾病の一つです。

厚生労働省の「2013年国民健康・栄養調査」の結果によると、糖尿病有病者(糖尿病が強く疑われる者)の割合は、男性16.2%、女性9.2%であり、ひと昔前は、糖尿病であることを言えず隠していましたが、今ではありふれた疾病になってきています。

その糖尿病とは何か?簡単に言いますと、「血液中に必要以上に余った糖が、長い間かけてじわじわと身体中をおかしくする」という疾病です。

それで、血液中の糖の量を知らないといけないので血糖値を測定する訳ですが、今回はその血糖値について少し違った見方からのお話です。

糖尿病の判定基準の一つに空腹時血糖値(食事前の空腹状態時の血糖値)があり、126mg/dl以上だと糖尿病型、つまり糖尿病が疑わしいことになります。

血糖値の単位mg/dl は、1dlの中に何mg入っているか、という意味です。126mg/dlだと1dl中126mg入っていますよ、ということです。

違う物と比較してみます。糖質が多い飲み物、例えばコーラ(レギュラー)は100ml中11.3g入っています。

mg/dlに合わせますと、100ml=1dl、1g=1000mgなので、11300mg/dlになり、コーラの中には126mg/dlの約90倍の糖質が入っていることになります。

コーラと比較すると明らかに126mg/dlは少ないです。糖尿病の血液はドロドロしたイメージがあると思いますが、これくらいだと意外とサラサラしています。

126mg/dlなんて大した量ではない・・・なんて思うかもしれません。

ところが、先ほどの糖尿病の判定基準、空腹時血糖値の正常値は110mg/dl以下です。糖尿病型の126mg/dlより僅か16mg/dl少ないだけで正常値です。

人間にとって、糖質はエネルギーなど必要不可欠なものであるのと同時に、僅かな量の増減で生命に関わる危ないものです。

その危うい糖質をコントロールしているシステムに僅かでもほころびが出てしまいますと、じわじわと身体を蝕み、気付いたときには引き返せないほどの状態になることもあります。

たかが126mg/dl、されど126mg/dl。

私たちは身体の中に、糖質という毒にも薬にもなる危ないものを常に飼っています。噛みつかれないように上手に付き合っていくことが糖尿病にならない、進行させない、健康に暮らしていくことに繋がります。(文責山田篤)

投稿者: 井島鍼灸院

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