井島鍼灸院ブログ

2022.04.28更新

黒野保三先生に立ち上げて頂いた公益社団法人 生体制御学会のホームページがリニューアルされました。

私も総務部長として、お手伝いさせて頂いている学会です。

公益社団法人 生体制御学会の書記を務めて頂いている中村覚先生の頑張りで、大変見やすく美しいホームページを作成して頂きました。

是非、一度ご覧頂きたいと思います。  https://www.pic-bioregulation.com/

 

投稿者: 井島鍼灸院

2022.04.24更新

東洋医学研究所グループの角村幸治先生が、2022年3月26日にFM豊橋の「田部井淳の「道」やりませんか!?」出演され、放送後、田部井さんとお話した様子を田部井さんのYOUTUBEチャンネルで紹介されました。

空手道豊空会(ほうくうかい)始祖、師範の田部井淳(ためがいじゅん)さんがスポーツでもない、格闘技でもない、武道・空手を通じて見いだした「道」を熱く語る番組です。打ち込み、極める、様々な分野の注目人物をゲストに招き、同じ「道」を往く田部井淳と業種・ジャンルの垣根を越えた「道」トークをするコーナーです。

角村ラジオ

 

番組内容については 角村先生のホームページ https://kadomura.org/topix02.html をご覧ください。

YOUTUBEチャンネル ProjectJ 会ってきました⑩角村幸治先生はこちら

投稿者: 井島鍼灸院

2022.04.15更新

 師匠 黒野保三先生の著書  長生き健康「鍼」 P105の内容をご紹介します。

 太極療法では全身のバランスをとるために黒野式全身調整基本穴のすべてに鍼を施しま すが、その際に重要なのは、患者の病態に応じて刺激の量・質を変えるということです。 そのような調整を伝統的な鑑灸医学では「補瀉」と呼んでいます。「補」とは弱いもの を強めること、「瀉」とは強すぎるものを適度に弱めることを意味しており、的確に補瀉 を行なうことで統合的制御機構を調整するのです。では、補と瀉の適切な刺激量はどれくらいでしょうか。
 鍼刺激の強さについて20グラムと60グラムで比較したところ、20グラムでは複数回刺激 を繰り返してもほぼ一定の反応が得られるのに対し、60グラムでは回を重ねるほどに反応 が低下するということが実験で確認されました。そのことから、当研究所の鍼治療では、 20グラムを基準としてその前後で強弱を微調整しています。
 これは簡単なようですが、熟練を要する高度な技術です。さらに、同じ患者でも日によ って、あるいは鍼を施す箇所によって強弱を微調整する必要があります。そこで、当研究 所の鍼治療では、ッボに刺し、反応を得たら鍼をすぐに抜くようにしています。

 鍼治療の熟練を要する高度な技術は、黒野先生に教えて頂きました。そして、黒野先生がずっと生前続けてこられたように、私も毎朝、治療を始める前に鍼の練習をさせて頂いております。

 

投稿者: 井島鍼灸院

2022.04.07更新

 師匠 黒野保三先生の著書  長生き健康「鍼」P99~P101の内容をご紹介します。

日頃の診療のときに、すべての患者さんに使用させて頂いている「黒野式全身調整基本穴」についての説明です。

 太極療法の特徴となるのが、「黒野式全身調整基本穴」による鏡治療です。ここでいう 「穴」とはッボのこと。つまり、黒野式全身調整基本穴とは、統合的制御機構を調整する ために厳選されたッボを意味しているのです。
ここで、黒野式全身調整基本穴の誕生の由来について説明しておきましょう。
 私は昭和31年に開業して以来、受験生が暗記に使うような小さなカードに、治療で用い たッボとその有効性を記録しつづけていました。そうして昭和43年に、それまでの記録を まとめて疾患の分類とそれぞれのツボの使用頻度とを集計したところ、大変興味深い結果 が出たのです。
 集計調査にあたっては正確性を保つため、西洋医学での診断を得た内科領域の患者のう ち、同じ主訴(訴え)で5例以上そろうケースだけを扱いました。
まず、疾患の性質ごとに6パターンのグループに分類したところ、対象患者2083名 のうち、不定愁訴症候群(無徴候有訴群)が7 84名(約38%)、消化器疾患が5 3 8名26%)、呼吸器疾患が323例 (16%)と、三つのグループだけで全体の約80%を占める 結果になりました。また、患者自身の自覚症状としては、これら三つのグループにおける 第一位はいずれも「首と肩のこり」でした。
 次に、それらの症状に対して用いたツボについて調べました。150例以上使用したツ ボに絞って集計したところ、肺兪・厥陰兪がともに1474例 (70.8%)と最も多く、 次いで、天柱・風池・大杼・肩井がともに1386例 (66.5%) でした。これは、それ らのッボが肩こりと関係していることを推測させる結果です。さらに、腎兪968例 - 5%)・大腸兪9 2 7例 (44.5%)・脾兪8 9 2例 (42.8%) については、消化 器疾患との関係が推測できます。
 以上の結果から、使用頻度が40%以上の13箇所のッボを黒野式全身調整基本穴と定め、 統合的制御機構の活性化のために優先して鏡治療を施すべきッボであると定義しました。 興味深いことに、それらのッボは腹部側と背部側にバランス良く配置されています。陰 陽説では人体の腹部側を陰、背部側を陽と考えることから、全体としてとらえると、この ようなッボの配置は陰陽のバランスが整っているといえるでしょう。そのように陰陽が調 和した状態のことを「太極」といいます。

 どのような疾患を治療する際にも、体の調子を整えることは大変重要だと教えて頂きました。その上で、患者さんそれぞれにあった部分の治療(局所療法)を加えさせて頂いております。

是非、安心して鍼治療をお試し下さい。

投稿者: 井島鍼灸院

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