いつまでも咳が止まらない…それ、副鼻腔のせいかもしれません!
こんにちは。
「風邪は治ったのに、なぜか咳だけが何週間も続いている…」そんな経験、ありませんか?
もしかしたらそれ、「副鼻腔気管支症候群(ふくびくうきかんししょうこうぐん)」かもしれません。
ちょっと難しそうな名前ですが、実は“鼻”と“気管支”の両方に炎症が起こっている状態のこと。放っておくと、毎日の生活にも影響が出てしまうことがあるんです。
副鼻腔気管支症候群って何?
この病気は、簡単にいうと「副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と、気管支炎が同時に起こる状態」。
鼻と気管支は、実は空気の通り道としてつながっているため、片方が炎症を起こすと、もう片方にも影響が出やすいのです。
そのため、風邪のあとに副鼻腔炎が残ってしまい、それが引き金になって咳が続いてしまう、なんてことも。
どんな症状が出るの?
副鼻腔気管支症候群の特徴は、長く続く湿った咳。
カラカラした咳ではなく、ゴホゴホと痰が絡む感じの咳です。さらにこんな症状も…
- 黄色〜緑色の粘り気のある痰
- 同じく粘り気のある鼻水
- 鼻づまりや頭の重さ
- 鼻水がのどに落ちてくる感じ(後鼻漏)
- のどの違和感、咳払いが止まらない
- においがわからない(嗅覚障害)
- 微熱が続く
風邪とは違う…でも喘息とも違う…
そんなとき、この病気が隠れていることがあります。
原因は?どうして起こるの?
原因として考えられているのは、主に次の2つの説です。
- 後鼻漏説:寝ている間に鼻の奥から痰が喉に落ち、それが気道を刺激する。
- 線毛(せんもう)機能の低下:鼻や気管支にある“異物を外に追い出す働き”が弱くなり、炎症が続いてしまう。
どちらにしても、鼻と気管支の連携プレーがうまくいかないことで、症状が慢性化してしまうのです。
どうやって診断するの?
診断のポイントは、「呼吸困難を伴わない湿った咳が8週間以上続いていること」。
これに加えて、副鼻腔炎の兆候(鼻づまりや画像検査での所見)があれば、この病気が疑われます。
検査としては…
- 胸のレントゲンや副鼻腔のCT
- 血液検査
- 痰や鼻水の検査(好中球という細胞が多く出ているか)
- 呼吸機能検査
放っておくとどうなるの?
この病気、ただの咳とあなどって放っておくと、呼吸がしづらくなって日常生活に支障が出ることも。
仕事や家事に集中できない…寝ていても咳で目が覚める…そんな日々になってしまいます。
だからこそ、早めの診断と治療がとても大切なんです。
まとめ:長引く咳は、体からのサインかも!
「ただの風邪だと思っていたのに、咳だけがいつまでも続く」
そんなときは、鼻の奥と気管支のトラブルが関係しているかもしれません。
◆こんな方は要チェック!
- 風邪が治っても咳が2ヶ月以上止まらない
- 鼻づまりや後鼻漏、痰もある
- 咳はあるけど、ゼーゼーする感じや息苦しさはない
これらに心当たりがある方、あなたの咳の原因は「副鼻腔気管支症候群」かもしれません!