井島鍼灸院ブログ

2026.05.02更新

湿布を貼ってもよくならない。

傷は治っているはずなのに、つらさが続く。

そんな経験はありませんか。

長引く痛みは、患部だけでは説明できないことがあります。

なぜ痛みが長引くのか

今日は、
なぜ痛みが長引くのかを、
脳と体の関係からわかりやすくお話しします。

いまの痛み研究では、
痛みは単なるケガの信号ではなく、
脳と体の相互作用の中で生まれる体験
だと考えられています。

痛みは「気のせい」ではありません

たとえば、

検査では大きな異常が見つからないのに痛い。
傷は治っているはずなのに、つらさが続く。
不安やストレスで痛みが強くなる。

こうしたことは、気のせいではありません。

痛みは、
ただ患部からの信号だけで決まるのではなく、
脳がその情報に、
不安、注意、過去の経験、
「このまま治らないのではないか」という意味づけまで重ねて、
最終的に作り上げる体験だからです。

つまり痛みには、感覚だけでなく、感情や認知も関わっているのです。

脳は痛みをどう作っているのか

たとえば脳は、
どこがどのくらい痛いのかを感じ取り、
その痛みを
つらい、怖い、不快だと受け止め、
さらに
「悪い病気ではないか」
「ずっと治らないのではないか」
と判断することがあります。

このように、
痛みは脳のいくつもの働きが関わって作られています。

専門的には、
こうした痛みに関わる脳の広いネットワークを
ペインマトリクス
と呼ぶことがあります。

痛みが長引くと何が起きるのか

そして痛みが長引くと、
今度はその仕組み自体が
だんだん敏感になっていくことがあります。

こうした状態は
中枢性感作と呼ばれ、
慢性痛を考えるうえで大切な視点とされています。

簡単に言えば、
痛みを感じる神経系が過敏になってしまった状態です。

長引く痛みでは「全体を見る」ことが大切

そのため長引く痛みでは、
痛い場所だけを追い続けるのではなく、
不安、緊張、睡眠、ストレスなども含めて
全体を見ていくことが大切になります。

鍼治療が注目されている理由

こうした長引く痛みに対して、
注目されているのが鍼治療です。

近年は、
鍼の作用は局所だけでなく、
脳を含む痛みのネットワークにも及ぶ可能性が
研究されています。

つまり鍼は、
単に痛い場所に触れているだけではなく、
痛みの感じ方に関わる仕組みにも
働きかけているかもしれないのです。

まとめ

痛みは、
ただのケガの信号ではありません。

脳と体が一緒になって生み出す、
ひとつの体験です。

なかなか治らない痛みがある方は、
患部だけでなく、
痛みを感じる仕組み全体を整える
という視点も大切かもしれません。

当院の考え方

当院では、
痛い場所だけを見るのではなく、
痛みが長引く背景まで含めて、
体全体のバランスを整えることを大切にしています。

投稿者: 井島鍼灸院

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